【PR】サーキット走行から楽しく愛車の性能を図り知る! HPI主催の5時間耐久走行会が熱い!

レポート その他

2022年11月30日

サーキット走行はしてみたいけど、敷居が高いと感じて諦めてしまっているクルマ好きは注目! 株式会社エイチ・ピー・アイが開催する「HPI CIRCUIT MEETING」は、誰もが愛車で気軽にモータースポーツが楽しめる走行会となっている。そのイベントの模様を1日密着取材したので、早速レポートとしてお届け。どんな雰囲気で催されているかを参考にしてもらいつつ、次回のイベント開催時にはサーキットデビューしてみませんか?

HPI CIRCUIT MEETING in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ
開催日:2022年10月30日
開催地:袖ヶ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市)
主催:株式会社エイチ・ピー・アイ走行会事務局

「HPIレーシングパーツはサーキットから生まれる。その経験とノウハウを全てに生かす!」を企業理念として掲げる株式会社エイチ・ピー・アイ(HPI)。各種レーシングパーツを製造・販売する企業であるとともに、熱中症対策や人体冷却商品の開発等にも力を注ぐ。そしてクルマ好きに対して、モータースポーツの楽しさを提唱することでも知られている。

 その活動の一環として挙げられるのは「HPI CIRCUIT MEETING」と称する走行会で、2019年から年2回ずつ開催している。これは自動車運転免許を所持しており、モータースポーツに興味があれば誰もが参加できるお手軽な走行会となっている。コロナ禍においては中止や延期もあったが、2022年度は第7回の走行会を3月20日に実施しており、10月30日には第8回の開催を迎えた。

「自分のクルマを自らが運転し、サーキットを走ることでクルマの性能をしっかり把握してもらい、公道における安全運転の向上や技術のレベルアップにつなげてもらうことが目的です」と、この走行会を開催するに至った経緯を語るのは、過去レーシングドライバーとして活躍した御仁である、HPI代表取締役の人見隆作社長だ。

「走行会を始めて間もないころは開催毎、ほぼ赤字でしたが、純粋にクルマが好きな方々に走りの場をたくさん提供してあげたいとの想いで続けてきました。最近では20チーム以上が集まるようになり、正直ホッとしております(笑)」と採算は別に置き、このような取り組みを続けることに意義があると説く。

HPIが主催する走行会の舞台となったのは、千葉県袖ケ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイ。今回で開催第8回目を数える。
都心からのアクセスにも非常に長けたサーキットだ。コース長2,436mのコンパクトなサーキットながら、走り応えある本格的なハイスピードコースとなっている。
HPI代表取締役の人見隆作社長は、レーシングパーツの製造や販売だけでなく、モータースポーツの裾野を広げるための活動にも精力的に取り組んでいる。

 実際のところ、軽自動車から輸入車まで車種を問わず、サーキットでのスポーツ走行を終日楽しめると、大好評を博しているイベントだ。また装備品について、JIS二種規準以上のヘルメットとレーシンググローブを必須とし、レーシングスーツ&レーシングシューズの着用を強く推奨しつつも、運転に適した難燃性の長袖&長ズボン、運動靴でもOKとする気軽さも人気のひとつ。

 ちなみにこの走行会は慣熟走行とフリー走行(予選)の後、5時間耐久走行会というプランとなっている。1チームあたり1~6名で構成ができ、最大6台の車両で参加が可能だ。なお参加車両の入れ替え時は、ポンダー本体をリレーするポンダー(タイム計測システム)リレー方式を採用。参加料金は1チームあたり12万円(税込)で、仮に6人参加であれば1人あたり2万円で、丸1日サーキットでモータースポーツをエンジョイすることができる。

 クラスは排気量で3つに区分され、1600ccまでをクラス3、1601~2400ccまでをクラス2、そして2401cc以上をクラス1とし、ターボ車やスーパーチャージャー車、ロータリー車は排気量に係数をかけた換算値で分けられることとなる。似た車格を持つ仲間同士や、オーナーズクラブといった同じ車両の参加も多く見られた。

参加のしやすさも手伝って、さまざまな車種が勢ぞろいするのもHPIの走行会の魅力だ。中にはプロボックスで参加するツワモノも!?
チームは6名を上限に構成できる。クルマ好きの同志なら、共通の話題で盛り上がりながらサーキット走行が満喫できること請け合いだ。
複数車両での参加は、ピットストップの際に1台のトランスポンダーを次の車両へ付け替えなければならない。この作業も、耐久レースの醍醐味と言える。

 朝晩の冷え込みが厳しくなった10月30日、5時30分のゲートオープンとともに千葉県袖ケ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイに続々と集まってくる参加者たち。開催当日はエントリーした22チームがこの走行会を待ち焦がれていたようだ。日中になると暖かさが増し、初夏を思わせるような暑さとなり、絶好の走行会日和となった。

 この走行会の開催に先駆け、HPIの人見社長がドライバーズミーティングの冒頭で全参加者を前に挨拶。「事故が一番つまらないことなので、ルールを守って安全に帰宅できるように楽んでください」と安全第一を声高に、メッセージを送った。続いてルールやマナーといった説明がなされ、参加者たちは真剣に耳を傾けていた。

 特筆すべきは、初心者に対するケアもしっかりと行われていた点だ。全体のドライバーブリーフィングとは別に時間を設け、丁寧な説明でルールやフラッグの解説を行った。質問や疑問も積極的に受け付け、分かりやすく回答してくれる。そしてブリーフィング後に行われた慣熟走行も、袖ヶ浦初心者のみを優先とした枠が設けられていた。

 5時間耐久の準備が整いつつある走行直前にも、再びドライバーズミーティングを実施。シグナルアーチ下で信号の説明、スタート方法について改めてレクチャーされる。安全に走行会を進行させるため、参加者に周知させていく。

ゲートオープン直後、パドックはあっという間に参加車両で埋め尽くされる。受付を済ませた後はヘルメット等の装備品チェックが実施された。
ルールやフラッグの説明、ピットイン/ピットアウトの方法、ガソリンの給油まで、ドライバーズミーティングに盛り込まれている。
サーキットに差し込んだ陽射しも徐々に高くなってきた頃合いで、いよいよ5時間耐久のための慣熟走行&フリー走行が始まった。

参加チームの皆さん(グリッド順)

ゼッケン16「チーム走り好き」(クラス2)、ゼッケン9「創研レーシング」(クラス1)。
ゼッケン27「NOVUM-msf」(クラス1)、ゼッケン11「鈴木自動車A」(クラス1)。
ゼッケン29「ミヤハラレーシング」(クラス2)、ゼッケン15「チーム REVTECHeng](クラス1)。
ゼッケン22「タイズコーポレーション」(クラス1)、ゼッケン1「sandy bugz」(クラス1)。
ゼッケン8「プロデュース other」(クラス2)、ゼッケン2「Produce HONDA」(クラス2)。
ゼッケン10「PIT IN レーシング」(クラス2)、ゼッケン5「TEAM S660 gachi sports」(クラス3)。
ゼッケン14「鈴木自動車D」(クラス2)、ゼッケン23「スクーデリアVRK」(クラス2)。
ゼッケン3「ニスモパフォーマンスセンターチームB」(クラス3)、ゼッケン4「ニスモパフォーマンスセンターチームA」。
ゼッケン21「リーアーズオート・Loeワークス」(クラス3)、ゼッケン12「鈴木自動車B」(クラス2)。
ゼッケン28「YGFレーシング」(クラス2)、ゼッケン7「AUTO CRAFT」(クラス3)。
ゼッケン6「TEAM S660 fun time」(クラス3)、ゼッケン13「鈴木自動車C」(クラス3)。

 10時36分、いよいよ5時間耐久の走行会がスタートする。マーシャルカー先導で周回を終え、ローリングスタートが切られると、ポールポジションから発進したゼッケン16「チーム走り好き」のロータスが真っ先に1コーナーへ飛び込んでいく。ゼッケン9「創研レーシング」とゼッケン27「NOVUM-msf」がそれに続く。

 序盤からベストラップを刻むゼッケン16「チーム走り好き」ながら、1時間が経過したころになるとゼッケン27「NOVUM-msf」がトップに立ち、2番手走行のゼッケン9「創研レーシング」との差を2ラップに広げていた。そしてゼッケン29「ミヤハラレーシング」が好走を見せて3番手に浮上する。

 周回数も100周を迎えた5時間耐久折り返しの2時間半を超えると、ゼッケン9「創研レーシング」とゼッケン27「NOVUM-msf」の争いがヒートアップ。一発の速さというより、コンスタントに安定したタイムを出して着実に周回数をこなす作戦を採った「NOVUM-msf」が、気づけばトップに駆け上がっていたという状況だ

 ゼッケン27「NOVUM-msf」の走りは3時間が過ぎたあたりでも衰えを見せず、2番手との差を2ラップまで広げていた。その2番手争いは同じ周回数をこなすゼッケン29「ミヤハラレーシング」とゼッケン9「創研レーシング」で、「ミヤハラレーシング」はクラス2にカテゴライズされたチームでありながら、クラス1を抑えて2番手を走行。

 4時間が経つと各チームとも徐々に疲労感が見え隠れし始めていたが、ゼッケン27「NOVUM-msf」は相変わらずトップを守っていた。そして15時36分、5時間を迎えたところでチェッカーフラッグ。1周2.436kmの袖ヶ浦フォレストレースウェイで208周を周回した「NOVUM-msf」がオーバーオール優勝を遂げた。

 クラス2は10番グリッドからスタートしたゼッケン2「Produce HONDA」が好走するも、ドライブスルーペナルティが影響し、1ラップ差で総合2位のゼッケン29「ミヤハラレーシング」に優勝を譲る。そしてクラス3は、ゼッケン21「リーアーズオート・Loeワークス」がゼッケン5「TEAM S660 gachi sports」を序盤で捕らえ、そのまま逃げ切ってクラス優勝を果たした。

スタートはローリングスタート方式。マーシャルカー先導のフォーメーションラップの後、全車一斉に加速。緊迫感が味わえる瞬間だ。
ピットに備え付けられたラップモニターで、自チームとライバルチームの動向を見ながら、5時間耐久の作戦を練ることも可能だ。
5時間にわたる走行もいよいよフィニッシュ。激戦を終えたドライバーをピットレーンで出迎えるチームメンバーたち。
コンスタントに18~19秒をターゲットタイムに走行した「NOVUM-msf」の皆さんが総合優勝。仕事の関係者たち4名と一緒にエントリーしたそうだ。

入賞の皆さん

クラス1の表彰式。左から2位のゼッケン9「創研レーシング」、1位のゼッケン2「NOVUM-msf」、3位のゼッケン15「チームREVTECHeng」。
クラス2の表彰式。左から2位のゼッケン2「Produce HONDA」、1位のゼッケン29「ミヤハラレーシング」、3位のゼッケン16「チーム走り好き」。
クラス3の表彰式。左から2位のゼッケン5「TEAM S660 gachi sports」、1位のゼッケン21「リーアーズオート・Leoワークス」、3位のゼッケン4「ニスモパフォーマンスセンターチームA」。

 大きなトラブルも起きず、無事に走行会は終了する。やや疲れ切った表情を見せつつも、充実感に溢れた参加者たち。各クラスごとに上位3チームには商品が授与され、会場から拍手が沸き起こると、表彰対象となったチームのメンバーは笑顔をこぼしていた。

「この走行会自体、まだまだ若いイベントなので、至らない点もいろいろあったと思うんですが、各所でエントラントの方々の笑顔も見られて、楽しんで終わっていただけたので良かったです」と走行会を総括するのは、HPI開発/広報部の村山善明氏。

 一方で、さまざまな課題も見えたようで「ペナルティの消化方法など、社員オフィシャルはもちろん、エントラントでも熟知されている方とそうでない方がいたので……。現場でさまざまなケースを目の当たりにできて、今回も勉強になりました」と、改善点の追求にも余念がない。

「2023年も走行会を2回開催する予定です。いずれは他メーカーさんのブース出展を増やし、付加価値のあるイベントにしながら、集客力のある走行会として成長していきたいですね」と展望を語ってくれた。今後のHPI CIRCUIT MEETINGのますますの発展を願わずにはいられない。

HPIブースでは走行会にちなんでグローブやシューズといった身に着けるものが多数用意されていた。ドライビングシューズを特価で販売するサプライズも。
ビートラッシュやエーアールピースポーツといった、モータースポーツ用自動車用品のオリジナルブランドを持つレイルが走行会に協賛。BRZのデモカーを展示した。
参加者の生の声を聴くことができる貴重な機会とあって、HPIの村山善明氏は見えてきた課題を次回開催へ活かすために努力を惜しまない様子。

参加者の声

「HPIの走行会には3回くらい参加しています」と言う高橋裕二選手。「ユーザーの目線に立った走行会というところが魅力ですね」とHPI CIRCUIT MEETINGは高評価だった。
今回は2チームの代表を務めた土方徹之助選手は、「長時間走れることと、参加者全員のマナーの良さに楽しさを感じています」とハマった理由を語ってくれた。

 次回の走行会開催時はぜひ参加してみたいという方は、株式会社エイチ・ピー・アイのホームページ内「HPI走行会」で更新される情報をチェック!

HPIの社員が進行やオフィシャルを務め、潤滑な走行会の運営と安全性を保った。

走行会フォトグラフ

フォト/長谷川拓司、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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