2022年のモータースポーツを締めくくる、3年ぶりのリアル開催となったJAFモータースポーツ表彰式

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2022年11月30日

コロナ禍の制限が緩和されてきたこともあり、3年ぶりにほぼ従来の形式を踏襲する形で執り行われた「2022年JAFモータースポーツ表彰式」。JAF全日本選手権などで優秀な成績を収めた上位選手が招待され、シリーズの成績が認定されるとともに賞典が授与された。

2022年JAFモータースポーツ表彰式
開催日:2022年11月25日
開催地:品川プリンスホテル マクセルアクアパーク内 ステラボール(東京都港区)
主催:JAF

 11月25日、JAF全日本選手権やFIAインターナショナルシリーズ等で好成績を収めた選手やチームの栄誉を称える「2022年JAFモータースポーツ表彰式」が、国内四輪モータースポーツを統轄する一般社団法人日本自動車連盟(JAF)主催のもと、東京都港区の品川プリンスホテル マクセルアクアパーク内にあるステラボールで盛大に開催された。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響で、2020年は事前収録形式の動画配信、2021年は各カテゴリーのチャンピオンのみ招待したリアル開催だったが、2022年はコロナ禍におけるさまざまな制限が緩和されてきたことで、表彰対象者および関係者が出席するほぼ従来の表彰式の体裁で執り行われた。

 とはいえ、新型コロナウイルス感染症の第8波を警戒し、プレゼンターによるトロフィーの授与はチャンピオンのみとし、また第2部の懇親パーティは催されず、入場口では非接触型のQRコードでの受付やアルコール消毒液の常備など、さまざまな感染防止策が採られていた。

 式典はレースアナウンサーのピエール北川氏と稲野一美氏の司会進行のもと、冒頭のJAF坂口正芳会長による挨拶で幕が開けた。続いて、モータースポーツの発展にとくに貢献の著しい個人に贈られるモータースポーツ名誉委員の称号の贈呈となり、2018~2019年に開催されたFIAフォーミュラ1世界選手権シリーズ日本グランプリでのJAF派遣審査委員などを務めたチーム淀の淀野泰弘氏に贈られた。

 そして、モータースポーツ界に多大な貢献をされた個人や団体に贈られるJAFモータースポーツ特別賞は、当日はそれぞれ欠席となったが、平川亮選手、勝田貴元選手、小林可夢偉選手の3個人に贈られた。また、TOYOTA GAZOO Racing、FISCOクラブと富士スピードウェイ株式会社、鈴鹿モータースポーツクラブ、トヨタ・モータースポーツ・クラブと株式会社サンズとM.O.S.C.O.の4団体に贈られた。なお、スペシャルプレゼンターとしてスポーツ庁の室伏広治長官から花束が贈呈された。

 今回は特別企画として、国内外のeスポーツで活躍する選手と、全日本選手権などで活躍するリアル選手がタッグを組んだ3組によるエキシビションマッチが表彰式前に催された。グランツーリスモのスーパーフォーミュラSF19で、富士スピードウェイを6周走って争われるものだ。優勝はeスポーツの植木俊輔選手と全日本ラリー選手権の藤原直樹選手のペアとなった。

 表彰式はJAFカップオールジャパンジムカーナ、JAFカップオールジャパンダートトライアル、FIA F4選手権、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、全日本ラリー選手権、全日本カート選手権、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権、FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権の順で行われた。

 表彰対象選手がステージに登壇すると、会場内から惜しみない拍手が送られ、表彰式を華々しく盛り上げていた。その登壇時、チャンピオンのみ許されたカメラに向かっての直筆サインの様子は会場のモニターに映し出され、これまでの表彰式にはない斬新なパフォーマンスとなった。2022年の集大成とも言うべきJAFモータースポーツ表彰式は幕を閉じ、翌年度に向けて新たな気持ちを抱く契機となったことだろう。

表彰式の会場となったのは品川プリンスホテルのマクセルアクアパーク内にあるステラボール。コンサートやミュージカルなどで利用される場所で盛大に開催された。
レース実況アナウンサーのピエール北川氏と稲野一美氏が、2007年のJAFモータースポーツ表彰式以来となるコンビ復活となり、司会進行を行った。
表彰式の開会に先立ち、主催者を代表してJAF坂口正芳会長が挨拶。コロナ禍における今年1年の国内モータースポーツの開催状況を振り返りつつ、「JAFモータースポーツ表彰式を楽しんでいってください」と語った。

JAFモータースポーツ名誉委員の称号

JAFモータースポーツ名誉委員称号は、モータースポーツの発展に著しい貢献をされたチーム淀の淀野泰弘氏に贈呈された。プレゼンターはJAF坂口会長。

JAFモータースポーツ特別賞

2022年のモータースポーツ界で多大な貢献をされた個人や団体に贈られるJAFモータースポーツ特別賞は、平川亮選手、勝田貴元選手、小林可夢偉選手の3個人(それぞれ欠席)に。またTOYOTA GAZOO Racing、FISCOクラブと富士スピードウェイ株式会社、鈴鹿モータースポーツクラブ、トヨタ・モータースポーツ・クラブと株式会社サンズとM.O.S.C.O.の4団体に贈られた。プレゼンターはスポーツ庁の室伏広治長官。

eスポーツエキシビションマッチ

各カテゴリーの表彰の前に行われたeスポーツのエキシビションマッチ。eスポーツ界で活躍する武藤壮汰選手、菅原達也選手、植木俊輔選手が招待され、全日本ラリー選手権の藤原直樹選手、全日本ラリー選手権の西川真太郎選手、JAFカップオールジャパンジムカーナのナツキ選手とそれぞれペアを組んでグランツーリスモで競うプログラムが催された。
eスポーツドライバーが3周、リアルドライバーが3周の計6周、スーパーフォーミュラSF19で富士スピードウェイを舞台に競われた。激戦を制したのは植木/藤原ペアで、JAFモータースポーツ部の村田浩一部長から記念品が贈られた。

JAFカップオールジャパンジムカーナ

11月5~6日にエビスサーキット西コースで行われたJAFカップオールジャパンジムカーナの表彰。左からクラス10大橋政哉選手、クラス8箕輪雄介選手、クラス7岡野博史選手、クラス6大多和健人選手、クラス5上本昌彦選手、クラス4奥井優介選手、クラス3最上佳樹選手、クラス2若林拳人選手、クラス1高瀬昌史選手、クラスWomenナツキ選手。

JAFカップオールジャパンダートトライアル

10月29~30日に丸和オートランド那須で行われたJAFカップオールジャパンダートトライアルの表彰。左からクラス11佐藤秀昭選手、クラス9鈴木義則選手、クラス8鶴岡義広選手、クラス7小関高幸選手、クラス6大橋邦彦選手、クラス4林軍市選手、クラス2亀田幸弘選手、クラス1谷田川敏幸選手、クラスWomen城越明日香選手。クラス5佐藤卓也選手とクラス3山下貴史選手は欠席。
JAFカップオールジャパンジムカーナ/ダートトライアルのプレゼンターはJAF島雅之専務理事。

FIA-F4選手権

7大会14戦で争われたFIA-F4選手権の表彰。左から5位の岩澤優吾選手、2位の三井優介選手、ドライバーチャンピオンの小出峻選手、チームチャンピオンのHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト、4位の中村仁選手。3位の荒川麟選手と6位の小林利徠斗選手は欠席。
FIA-F4選手権のプレゼンターはJAFモータースポーツ部の村田部長。

全日本ジムカーナ選手権

全日本ジムカーナ選手権表彰対象の皆さん。
クラス10の表彰。左から6位の角岡隆志選手、5位の古谷知久選手、チャンピオンの山野哲也選手、2位の安木美徳選手、4位の織田拓也選手。3位の河本晃一選手は欠席。
クラス8の表彰。左から6位の川北忠選手、5位の小野圭一選手、2位の箕輪雄介選手、チャンピオンの小林規敏選手、3位の小林キュウテン選手、4位の斉藤邦夫選手。
クラス7の表彰。左から6位の久保真吾選手、5位の山口克之選手、チャンピオンの若林隼人選手、2位の西野洋平選手、4位の奥井優介選手。3位の天満清選手は欠席。
クラス6の表彰。左から6位の有田光徳選手、5位の大橋政哉選手、チャンピオンのユウ選手、2位の大多和健人選手、4位の佐藤宏明選手。3位の野島孝宏選手は欠席。
クラス5の表彰。左から6位の折茂紀彦選手、5位のいながわひろゆき選手、チャンピオンの茅野成樹選手、2位の上本昌彦選手、3位の石原昌行選手。4位の朝山崇選手は欠席。
クラス4の表彰。左から6位の表和之選手、5位の服部諒一選手(代理)、チャンピオンの田中康一選手、2位の合田尚司選手、3位の島田昌典選手。4位の橋本克紀選手は欠席。
クラス3の表彰。左から6位の澤平直樹選手(代理)、5位の遠藤貴郁選手、2位の神里義嗣選手、チャンピオンの西井将宏選手、3位の小武拓矢選手、4位の佐野光之選手。
クラス2の表彰。左から5位の渡辺公選手、2位の若林拳人選手、チャンピオンの広瀬献選手、3位の藤井雅裕選手、4位の葛西悠治選手。6位の野本栄次選手は欠席。
クラス1の表彰。左から6位の髙橋和浩選手、5位の飯坂忠司選手、2位の大橋渡選手、チャンピオンの菱井将文選手、3位の津川信次選手、4位の西原正樹選手。
全日本ジムカーナ選手権のプレゼンターはJAFスピード競技ターマック部会の小西俊嗣部会長。

全日本ダートトライアル選手権

全日本ダートトライアル選手権表彰対象の皆さん。
クラス11の表彰。左から6位の鈴木正人選手、5位の福西貴志選手、2位の佐藤秀昭選手、チャンピオンの則信重雄選手、3位の寺田伸選手、4位の山部恭裕選手。
クラス9の表彰。左から6位の川島秀樹選手、5位の川島靖史選手、2位の太田智喜選手、チャンピオンの工藤清美選手、3位の徳山優斗選手、4位の児島泰選手。
クラス8の表彰。左から6位の永田誠選手、2位の中島孝恭選手、3位の山田将崇選手。チャンピオンの谷尚樹選手、4位の鳥居晴彦選手、5位の濱口雅昭選手は欠席。
クラス7の表彰。左から6位の上野倫広選手、2位の竹本幸広選手、チャンピオンの山崎利博選手、3位の崎山晶選手。4位の浦上真選手と5位の和泉泰至選手は欠席。
クラス6の表彰。左から6位の馬場一裕選手、2位の岸山信之選手、チャンピオンの北條倫史選手、4位の宝田ケンシロー選手。3位の矢本裕之選手と5位の信田政晴選手は欠席。
クラス5の表彰。左から6位の福山重義選手、2位の河石潤選手。チャンピオンの細木智矢選手、3位の志村雅紀選手、4位の葛西キャサリン伸彦選手、5位の佐藤卓也選手は欠席。
クラス4の表彰。左から6位のマイケルティー選手、5位の浜孝佳選手、4位の林軍市選手、3位の荒井信介選手。チャンピオンの北村和浩選手と2位の黒木陽介選手は欠席。
クラス3の表彰。左から6位の松田宏毅選手、5位の佐藤史彦選手、3位の坂井秀年選手。チャンピオンの坂田一也選手、2位の山崎迅人選手、4位の山下貴史選手は欠席。
クラス2の表彰。左から6位の岩下幸広選手、2位の亀田幸弘選手、3位の吉村修選手、4位の上村智也選手。チャンピオンの目黒亮選手と5位の大西康弘選手は欠席。
クラス1の表彰。左から2位の鎌田卓麻選手、チャンピオンの炭山裕矢選手、3位の谷田川敏幸選手。4位の田口勝彦選手、5位の河内渉選手、6位の亀山晃選手は欠席。
全日本ダートトライアル選手権のプレゼンターはJAFスピード競技ダート部会の横倉正道部会長。

全日本ラリー選手権

全日本ラリー選手権表彰対象の皆さん。
クラス6ドライバーの表彰。左から6位の奥田道裕選手、チャンピオンの海老原孝敬選手、5位の兼松由奈選手。2位の鷲尾俊一選手、3位の中西昌人選手、4位の佐藤セルゲイビッチ選手は欠席。
クラス6コ・ドライバーの表彰。左から6位の阿部琢哉選手、チャンピオンの蔭山恵選手、4位の原田晃一選手。2位の鈴木隆司選手、3位の有川美知代選手、5位の保井隆宏選手は欠席。
クラス5ドライバーの表彰。左から6位の藤原直樹選手、2位の渡部哲成選手、チャンピオンの天野智之選手、3位の大倉聡選手。4位の小濱勇希選手と5位の小川剛選手は欠席。
クラス5コ・ドライバーの表彰。左から6位の竹下紀子選手、2位の橋本美咲選手、チャンピオンの井上裕紀子選手、3位の豊田耕司選手、4位の梶山剛選手。5位の中嶋健太郎選手は欠席。
クラス4ドライバーの表彰。左から6位の香川秀樹選手、5位の須藤浩志選手、2位の岡田孝一選手、チャンピオンの西川真太郎選手、3位の筒井克彦選手、4位の鮫島大湖選手。
クラス4コ・ドライバーの表彰。左から6位の松浦俊朗選手、5位の新井正和選手、チャンピオンの本橋貴司選手、3位の古川智崇選手、4位の船木佐知子選手。2位の河本拓哉選手は欠席。
クラス3ドライバーの表彰。左から5位の長﨑雅志選手、3位の山田啓介選手、4位の加納武彦選手。チャンピオンの竹内源樹選手、2位の山本悠太選手、6位の平川真子選手は欠席。
クラス3コ・ドライバーの表彰。左から6位の藤田めぐみ選手、5位の大矢啓太選手、2位の立久井和子選手、チャンピオンの木村悟士選手、3位の藤井俊樹選手、4位の横手聡志選手。
クラス2ドライバーの表彰。左から3位の小倉雅俊選手、チャンピオンの中平勝也選手。2位のAKIRA選手は欠席。
クラス2コ・ドライバーの表彰。左から3位の平山真理選手、チャンピオンの島津雅彦選手。2位の美野友紀選手は欠席。
クラス1ドライバーの表彰。左から6位の鎌田卓麻選手、2位の勝田範彦選手、チャンピオンのヘイキ・コバライネン選手、3位の福永修選手、4位の奴田原文雄選手。5位の新井敏弘選手は欠席。
クラス1コ・ドライバーの表彰。左から6位の松本優一選手、2位の木村裕介選手、チャンピオンの北川紗衣選手、3位の齊田美早子選手、4位の東駿吾選手。5位の田中直哉選手は欠席。
全日本ラリー選手権のプレゼンターはJAFラリー部会の高桑春雄副部会長。

全日本カート選手権

全日本カート選手権表彰対象の皆さん。
FP-3部門の表彰。左から6位の内海陽翔選手、チャンピオンの春日龍之介選手、2位の富下李央菜選手。3位の鈴木恵武選手、4位の中村海斗選手、5位の大越武選手は欠席。
FS-125部門の表彰。左から2位の近江川暖人選手、チャンピオンの百瀬翔選手、4位の中井陽斗選手。3位の五十嵐文太郎選手、5位の落合蓮音選手、6位の加納康雅選手は欠席。
OK部門の表彰。左から6位の堂園鷲選手、2位の佐野雄城選手、チャンピオンの小田優選手、2位の金子修選手。4位の三村壮太郎選手と5位の清水啓伸選手は欠席。
EV部門の表彰。左から6位の大槻聖征選手、5位の渡邉カレラ選手、チャンピオンの梅垣清選手、2位の佐野雄城選手、3位の小高一斗選手。4位の佐々木大樹選手は欠席。
全日本カート選手権のプレゼンターはJAFカート部会の植田敏明部会長。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

6大会18戦で争われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の表彰。左から3位の木村偉織選手、エンジンチューナーチャンピオンの株式会社トムス、ドライバーチャンピオンの小高一斗選手、チームチャンピオンのTOM'S。2位の太田格之進選手、4位の野中誠太選手、5位の平良響選手、6位の古谷悠河選手は欠席。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権のプレゼンターはJAF島専務理事。

FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT

GT300クラスの表彰。左から2位の井口卓人選手と山内英輝選手(ともに代理)、ドライバーチャンピオンの藤波清斗選手、チームチャンピオンのKONDO RACING、3位の大草りき選手(代理)。ドライバーチャンピオンのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は欠席。
GT500クラスの表彰。左から2位の高星明誠選手、2位の千代勝正選手(代理)、チャンピオンの平峰一貴選手とベルトラン・バゲット選手、3位の山本尚貴選手と牧野任祐選手。チームチャンピオンのTEAM IMPULは平峰選手が代理。
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGTのプレゼンターはJAF四宮慶太郎副会長。

全日本スーパーフォーミュラ選手権

7大会10戦で争われた全日本スーパーフォーミュラ選手権。左から6位の笹原右京選手、5位の牧野任祐選手、チャンピオンの野尻智紀選手、チームチャンピオンのTEAM MUGEN、メカニックチャンピオンのTEAM MUGEN、2位のサッシャ・フェネストラズ選手(代理)、4位の宮田莉朋選手。3位の平川亮選手は欠席。
全日本スーパーフォーミュラ選手権のプレゼンターはJAF坂口会長。
表彰式ではレッドカーペットを歩いた先で待ち構えているカメラに向かって、チャンピオンたちはサインを書くパフォーマンス。
[表彰式のアーカイブ映像はコチラ]
2022年JAFモータースポーツ表彰式(JAF MOTOR SPORTS AWARD 2022)

フォト/雨田芳明、宇留野潤、関根健司、森山良雄、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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