2022年のJAF北海道モータースポーツ表彰式が、全国に先駆けて開催!
2022年12月26日

今年のJAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式が、12月3日に札幌市内で開催された。
2022年JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式
開催日:2022年12月3日(土)
開催場所:北海道自治労会館大ホール(札幌市北区)
北海道地区のJAF地方選手権表彰式は、毎年、12月に開催されるのが恒例となっている。これは例年、1月からスノーイベントが開催され、新たなシーズンが幕開けする北海道地区ならではの事情によるもので、束の間のシーズンオフとなる師走に毎年、一年を締め括る表彰式が開催されてきた。
ただし、2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症感染拡大の動きを受けて、2年連続で表彰式の開催は見送られたため、今年は実に3年ぶりの復活となった。さらに、この新型コロナウイルス感染症の感染の動きが完全には収束せず、北海道地区でも第8波の兆しも散見される状況であったため、従来の立食パーティ形式での開催ではなく、飲食を伴わない形での表彰式とした。
会場も、2019年まで開催され、すっかりお馴染みとなった感のあった札幌市白石区の札幌コンベンションセンターを離れて、今回は北区の北海道自治労会館に場所を移した。同会場はJR札幌駅にも近いため、アクセスの良さは特に札幌市以外から来場した表彰対象の選手達にとっては好評だったようだ。
表彰式はJAF北海道地方選手権表彰式とJMRC北海道シリーズ戦表彰式の2部制で行われた。JAF北海道地方選手権表彰式は、JAF北海道本部の府川雅美事務局長の開会の挨拶で始まり、続いてJAFモータースポーツ部の脇田康平業務課長が、JAF北海道選手権を一年にわたって戦った選手達の活躍を労う挨拶を述べた。
表彰はJAF北海道ジムカーナ選手権、JAF北海道ダートトライアル選手権、JAF北海道ラリー選手権の順で執り行われ、府川事務局長、脇田業務課長、JAF北海道本部の山口秋広事業部長がプレゼンターを務め、チャンピオンにはその証となる記念のカップと表彰状が手渡された。
続いてJMRC北海道シリーズ戦表彰式が行われ、冒頭でまずJMRC北海道の永井真運営委員長が挨拶。表彰では、JMRC北海道のタイトルがかかった、SPARCOアウティスタジムカーナシリーズ、Winmaxダートトライアルシリーズ、GRガレージ札幌厚別通オートテストシリーズ、TEINラリーシリーズ、スノーチャレンジカップ、北海道クラブマンカップレースシリーズ、サーキットトライアルシリーズの7シリーズで優秀な成績を納めた選手達に表彰状が贈られ、チャンピオンには旭川市の仙人ジンギスカンがプレゼントされた。
また今年、競技会の開催に協力いただいた競技コース6団体、ラリーの開催に協力いただいた自治体3市町村に対して、JMRC北海道から感謝状が贈られることが報告された。さらに式の終盤では、今年の全日本ダートトライアル選手権で5年連続のチャンピオンを決めた北條倫史選手、先日行われたJAFカップ/JMRCオールジャパンジムカーナのWomenクラスを制したナツキ選手、JAFカップ/JMRCオールジャパンダートトライアル4WD1600クラスで優勝した原宴司選手に、その活躍を称える花束が贈呈された。
今回の表彰式では豪華景品が当たるお馴染みの抽選会も復活。会が大きな盛り上がりを見せた後に、JMRC北海道の西野義人副運営委員長が閉会の挨拶を述べ、式は終了。表彰対象者達が新たなシーズンでのお互いの健闘を誓い合う中、散会となった。




●2022年JAF北海道地方選手権表彰式












●2022年JAF北海道地方選手権「初」チャンピオンインタビュー

竹花選手は、地元北海道が生んだ原宴司、宝田ケンシローといった全日本ダートトライアル選手権チャンピオンを師と仰ぐ25歳。今年は7戦5勝と圧倒的な強さを見せた。「昨年までは原さんが同じクラスに出ていたので、原さんにどれだけ食らいつけるかを目標にやってきました。今年は原さんは出ませんでしたが、内藤(修一)さん始め、滅茶苦茶速い人が多いクラスなので、また厳しい一年になるな、と最初は覚悟しました。ただライバルの方々のことをあまり気にしても仕方ないので、今年は、勝ち負けは一旦置いといて、毎戦、自分の走りを100%出し切るということを目標に走りました。勝てた時も負けた時も、その理由が分かるようになったという点では成長できたというか、自分の走りが形になってきたなという実感はあります。原さんには主にメンタル面で、ケンシローさんには走りやセッティングの面で教わることの多い一年でしたので、本当に感謝したいと思います」。

松川選手は、今年、26年ぶりに地区戦タイトルを獲得した元全日本ラリーチャンピオンの関根正人選手のサイドシートを務めた。「やはりドライバーが速い人なので、最初はスピードに合わせてペーストノートをタイミングよく読むことができなくて苦労しましたが、ノートの練習をしてもらったお陰で、徐々にちゃんと読めるくらいにはなったかなと思います。ただ、コ・ドライバーというのはノートを読む以外にも色々やらなければならないことがあるので、今後はその辺も身につけていきたいですね。振り返ると、だいぶ緊張した一年でしたので、全日本に出てみたい気持ちもありますが、多分もっと緊張するでしょうね(笑)」と本人は話すが、ドライバーの関根選手は、「ノートの読み方が上手で、今年は助けられました。現状、何の不満もありません」と太鼓判を押している。

谷岡選手は1990年代の全日本ラリーで華々しい活躍を見せたスバル・ヴィヴィオで初のタイトルを獲得した。「古いクルマなので、もうパーツもないということもあって、そろそろ獲らないともうチャンピオンは無理かなと思っていました。得意なスノーラリーで勝って、その後もポイントをコンスタントに稼いで最終戦までもつれれば、可能性はあると思っていましたが、狙い通りにスノーで2連勝できたので、その後も頑張れた感じですね。2023年は、自分にとっては得意なグラベルのラリーもシリーズに組み込まれているので、勝負できるかなとは思っています。やっぱり冬でどれだけ貯金できるかが、ポイントでしょうね(笑)」。

RA-2クラスのコ・ドライバーチャンピオンは、ドライバー部門でシリーズ2位となった坂本直毅選手のコ・ドライバーを務めた東郷選手が獲得した。「若い頃からラリーが好きで、KP61スターレットやAE86を買ってラリーに出る準備まではしたんですが、結局できなくて。それが長い付き合いとなる坂本選手がインテグラを手に入れて一緒にやろうと言ってくれたので、40年来の夢がやっと叶いました。昔はラリーというのは夜にやるものでしたが、いまは全日本はもちろん地区戦も昼にやりますから、還暦を迎えた自分も対応できるので、いいチャンスが来て良かったです(笑)。ドライバーに頑張ってくれないと辿り着けないタイトルですから、本当に坂本選手が一生懸命走ってくれたお陰で獲れたチャンピオンだと思っています。もちろん来年は二人でチャンピオンになるのが目標ですが、いまは非常に楽しくラリーをやれていますので、ドライバーとクルマが元気な限りは続けていきたいですね」。
●2022年JMRC北海道シリーズ戦表彰式
















































フォト/加藤和由 レポート/JAFスポーツ編集部