2024年F1カレンダーが承認。日本ラウンドは2024年4月5~7日に鈴鹿で開催

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2023年7月6日

7月5日、FIAは、世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認された、FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)の2024年カレンダーを明らかにした。来年は合計24戦を予定し、鈴鹿サーキットを舞台とした日本ラウンドは、秋開催から4月開催へと変更された。

 WMSCにおける電子投票により、7月5日にF1の2024年カレンダーが承認され、3月2日のバーレーンで開幕して12月8日のアブダビで終了する合計24戦の日程が発表された。

 FIAのリリースによれば、F1はロジスティックの負担を軽減して、シーズンをよりサステイナブルにするために、カレンダーの地域化を明確に進めている。これまで9~10月に開催されてきた日本ラウンドを4月開催に、アゼルバイジャンを9月に、カタールとアブダビを連続開催とすることで、特定地域におけるレースの流れを良くするカレンダーを構築した、としているが、契約上の制約により、完全な地域化には至っていないことも明らかにしている。

 今回発表された日程は、3月2日・バーレーンを皮切りに、3月9日・サウジアラビア、3月24日・オーストラリア、4月7日・日本、4月21日・中国、5月5日・マイアミ、5月19日・エミリア・ロマーニャ、5月26日・モナコ、6月9日・カナダ、6月23日・スペイン、6月30日・オーストリア、7月7日・英国、7月21日・ハンガリー、7月28日・ベルギー、8月25日・オランダ、9月1日・イタリア、9月15日・アゼルバイジャン、9月22日・シンガポール、10月20日・USA、10月27日・メキシコ、11月3日・ブラジル、11月23日・ラスベガス、12月1日・カタール、12月8日・アブダビの全24戦となっている。

 この決定を受けて、日本グランプリの開催地となる鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランドは、7月5日に「FIA F1世界選手権シリーズ 日本グランプリレース」の日程が2024年4月5日(金)~7日(日)に決定したことをリリースしており、当該大会の各種観戦チケットは2023年12月ごろに発売予定であることも明らかにした。

 また、モビリティランドは、Formula 1社長兼最高経営責任者であるステファノ・ドメニカリ氏による日本グランプリに寄せたコメントを以下のように発表している。

「日本と鈴鹿サーキットは何十年にもわたるFormula 1の素晴らしいパートナーであり、私たちのスポーツに対する貢献はとても特別です。2024年から大会日程を9月から4月に変更することで、カレンダーをより効率的かつサステナブルなものにするという私たちのアプローチをサポートしてくださったホンダモビリティランド株式会社に感謝いたします。私たちはシーズンスケジュールをロジスティック的により効果的なものにし、可能な限り不必要な移動を避けたい旨を明確にしています。一度にすべての変更を行うことはできませんが、主催者の皆さまと共に、私たちは今後も正しい方向に進み続けます」

 併せて、ホンダモビリティランドの斎藤毅代表取締役社長も以下のようにコメントした。

「この度Formula 1から世界転戦にともなう物流における温室効果ガス排出量の削減を踏まえた高効率な開催スケジュールの提案があり、F1日本グランプリの開催日程に関して協議を進め、持続可能な未来づくりを目指す当社のサステナビリティ基本方針にも合致することから、2024年のF1日本グランプリを4月に開催することに合意いたしました。シーズン序盤の盛り上がりと暖かい春の気候の中で開催される新たな日本グランプリを、地域や行政機関の皆さまと一体となって準備してまいります。どうぞご期待ください」

PHOTO/吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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