PN4クラスの大脇理選手がチャンピオン確定!!AE/PN1クラスでは生涯初優勝も!
2023年7月14日

すでに10戦中6戦を消化している、2023年のJAF関東ジムカーナ選手権。第7戦の舞台は筑波サーキットのジムカーナ場。非常にコンパクトながら、サーキット舗装されていることからグリップレンジが非常に高いため、連続するターンセクションをどう攻略するかが勝負の鍵となる。また、全体的にバンクがついていること、そして路面に微妙な波があることも攻略を非常に難しくているコースだ。
2023年JAF関東ジムカーナ選手権 第7戦
JMRC関東オールスターシリーズ第7戦
JMRC全国オールスター選抜 第7戦
スピリッツテクニカルジムカーナ
開催日:2023年7月9日
開催地:筑波サーキット ジムカーナ場(茨城県下妻市)
主催:T-SPIRIT
関東地区のジムカーナのクラス区分では、PNクラスの充実ぶりが見てとれる。JAF全日本ジムカーナ選手権に準拠するPN/AE1クラスからPN4クラスまでは、タイヤ規制の幅を広げている。また、PN5クラスからPN7クラスではUTQGのTW280以上の刻印があるタイヤを装着する、PN車両のクラスとなっている。
このクラス区分に関して、JMRC関東ジムカーナ部会の後藤和弘部会長は「選手からの聞き取りをして、このクラス区分を採用しました。タイヤに関しても昨年クラス分けを決めるときに、まだダンロップからβ11が発表されていなかったこと、そして当地区で最もユーザーが多い横浜ゴムを禁止にしてしまってはエントラントの負担が大きくなると思い、この規定にしました」と、まずはタイヤ規制について語ってくれた。
また「TWのPN車両のクラスは2年前から関東では採用していたので、昨年同様残したかたちです。そして今年はBSCクラスの台数が減ってしまったために、100台を切る大会が続いています。クラス区分を変えた年は参加台数が減るものなので、とりあえず来年はなるべく区分をいじらずに、様子を見なくてはいけないと思っています」とのことだ。
さらに「PNクラスに関してはチャンピオンシリーズとオールスターシリーズ(関東地区戦)で規則を統一化して交流しやすくしています。また、来年からはエントリー方法の一元化をしたいと考えています。WEBでのオンライン化をJMRC関東として進めていきたいと思っています」と関東の事情を話してくれた。

第7戦の主催は熊倉俊夫代表が率いるモータースポーツサークルスピリッツ(T-SPIRIT)。コースは競技会名として掲げられた「スピリッツテクニカルジムカーナ」の名にふさわしい、関東でも珍しいほどハードスタイルのレイアウトだ。
コース制作を担当し、組織委員と計時委員長も務めた堀内純氏は「ジムカーナ場としてはあまり広くないコースという筑波サーキット ジムカーナ場という特色を活かしたコースとしました。1個1個のパイロンセクション全てが進入と脱出の仕方が変わるように作ったので、そのリズムに乗り切れないと難しくなると思いますね」と、制作の意図を語る。
さらに「特に出口でいかにアクセルをしっかり踏めることも重要だと思いますし、ターンの前にしっかり止められるかも重要ですね。つなぎを意識したエントラントが良いタイムを出すんじゃないでしょうかね。まぁ、“スピリッツテクニカルジムカーナ”ですから(笑)」とこの一戦のレイアウトの特徴をまとめてくれた。

この日は朝まで降り続いた雨がコースを濡らし、正午に向けて気温が急上昇する予報だった。序盤のクラスはダンプコンディションを余儀なくされる難しい展開が予想された。
しかし、予想以上に早くから気温が上がり、慣熟歩行が終わる頃には路面がドライコンディションに。第1ヒート開始時の10時にはすでに気温は31.5℃を記録。そして路面温度は41.9℃まで上昇した! 梅雨明け目前の真夏日に開催されたこの一戦は、第1戦に次ぐ89台のエントラントを集めて始まった。

PN/AE1クラス
3台のアルピーヌA110Sによる少数精鋭で競われたPN/AE1。第1ヒートからタイムをしっかり残してきたのは、全日本PE1クラスにテスラ・モデル3でも参戦しているファーストゼッケンの大川裕選手だった。全日本でも大川選手としのぎを削る大橋政哉選手を抑えて、トップタイムをマークする。
大川選手の第2ヒートは路面にしっかりのったラバーにひっかかってしまいタイムダウン。それでも、後続の2台がトップタイムを抜くことはできず、大川選手が競技人生で初の優勝を決めた。
64歳にしての初優勝は格別の喜び! 笑顔が絶えない大川選手は「次の目標は地区戦でもう1回勝ちたいですね。全日本でも6位が最上位なので、なんとか表彰台に立ちたいと思います」と、衰えぬ闘志を見せた。

PN2クラス
ランキングトップを走るディフェンディングチャンピオンの杉谷伸夫選手を、ベテラン二木達也選手と山口晃一選手が追いかけるPN2クラス。第4戦までは毎戦ウィナーが変わっていた激戦クラスだ。しかし、第5戦でタイヤメーカーを変えた橋本恵太選手が二連勝を飾り、この3人を追いかける。橋本選手がこの一戦で三連勝を決めると、シリーズが大きく動きそうだ。
第1ヒートから二連勝中の橋本選手を中心としたバトルが繰り広げられる。「無理が効かないタイヤなんで、とにかく丁寧に走りました」という走りながら、橋本選手はひとり1分19秒492をマークする。誰も1分19秒台をマークできないまま、王座を争うラスト3選手の出番に。山口選手が19秒台に飛び込むがパイロンペナルティの判定に泣き、仁木選手は1分19秒台には入れられず。最終ゼッケンの杉谷選手は1分19秒台に突入するが0.04秒、橋本選手のタイムに足りず2番手に終わる。
第2ヒートは路面温度が一気に上がり、48℃まで上昇。タイムアップが厳しいのではないかと思われたが、橋本選手が自身のトップタイムを0.202秒アップしてきた。「中間タイムを計測するパイロンのところで、みんな次のラインを意識して大きく回っているのを小さく回ったのが良かったですね。全体的に良い感じで踏めました」と橋本選手は手応えを語った。
上野山肇選手が1分19秒886をマークしたものの、橋本選手のタイムには届かない。最終ゼッケンの杉本選手はプレッシャーからか細かいミスが目立つ走りでタイムダウン。この結果、橋本選手が怒涛の三連勝を飾った。
「これで3勝目なので76ポイントまできました。まだトップの杉谷さんには届きませんが、残り3戦も勝ってシリーズチャンピオンを獲りたいですね」と橋本選手は嬉しさを露わにした。


PN3クラス
この一戦最多となる、26台のエントラントを集めたPN3クラス。全日本の同クラスでも活躍する、GR86を駆る奥井優介選手がただひとり2勝を挙げて王座争いを牽引し、同じ全日本ドライバーの大坪伸貴選手や青木康治選手が追う。そして、かつては全日本でも活躍した“パイロンの魔術師”こと、ZD8型スバルBRZをドライブする岡野博史選手も虎視眈々と王座を狙っている。
まずはファーストゼッケンでZC6型BRZの大塚健二選手が、いきなり1分20秒311をマーク。中盤ゼッケンまではこのタイムがターゲットタイムとなるが、岩田ユウジ選手がコース特性を活かしてマツダ・ロードスターRFを駆って1分20秒298をマークし、辛うじてトップタイムを更新することに成功する。
岩田選手のタイムを誰も抜くことができない中、このタイムを破ったのはやはり岡野選手だった。「抑えめに走って、ターン以外は小さいラインでいって、ターンセクションはそれなりで、自分的には上手くいったと思います」という言葉のとおり、いくつもあるターンセクションをドアギリギリに寄せてクリア。渾身のアタックで1分20秒185をマーク、トップを奪取した。
しかし岡野選手のタイムも抜いたのは、最終ゼッケンの奥井選手だった。この一戦のような細かいパイロンコースを苦手とする奥井選手がターンこそ僅かに岡野選手に劣るものの、つなぎの区間でガンガンタイムを稼いでいき、中間でも岡野選手のタイムを超えると1分19秒872でトップタイムを更新! 会場のエントラントからは自然と拍手が湧いた。
そして運命の第2ヒート。気温はとうとう34℃を超え、暑さは最高潮になった。続々と自身のタイムを更新する選手は現れるものの、奥井選手がマークした1分19秒台には突入できない。
注目の岡野選手は第1ヒートよりさらにシビアなパイロンワークで前半区間を終えるも、速度を乗せて大きく円を描くつなぎの区間でテールスライド。このミスが災いして、まさかのタイムダウンを喫した。そしてラス前ゼッケンの大坪選手が圧倒的タイムで中間ベストを叩き出す。しかし、最終セクションで車両を止めきれず、まさかのオーバーランで8位に。「中間までの男です……。最終前の姿勢があまりに良くて、自分に酔いしれてました……」と反省しきり。
奥井選手は労せず第1ヒートのタイムで逃げ切り、2023シーズン3勝目を挙げた。「金曜日から走っていて、昨日、今日でRSK(愛媛県松山市のレーシングサービスコシミズ)の小清水さんとリモートミーティングをして車高から見直したのが良かったと思います」と勝利のポイントを語った。
さらに「次のさるくらを欠席するので、ここで勝てなかったらポイント的に厳しかったんで、勝てて本当に良かったです。これでシリーズタイトルに首の皮一枚つながったので、残りを勝ってタイトルを獲りにいきたいと思います」と、2021シーズンのJG1クラス以来のチャンピオン奪取を宣言した。


PN4クラス
PN4は6戦中5勝を勝ちとっている大脇理選手がチャンピオンに王手をかけて挑むこの一戦。第1ヒートのトップタイムを奪ったのは今季唯一、大脇選手に土をつけている同じアルファ勢の新井範正選手だった。
大脇選手は生タイムでこそ新井選手を0.023秒上回ったが、無念のパイロンペナルティで7番手。2番手にはチームメイトのベテラン、小野田了選手が食らいつく。一方、この一戦で勝たなくてはチャンピオンの望みが断たれてしまう、ランキング2番手の金子博選手は3番手。第2ヒート勝負に期待が高まった。
運命の第2ヒートは軒並みタイムダウンの連続で始まる。しかし、この嫌な流れにストップをかけたかに見えたのは新井選手。自らのトップタイムを0.467秒詰める熱い走りでフィニッシュする。しかし、微妙なポイントでパイロンの移動が判明。全体でもトップのタイムを刻みながらも、ペナルティに沈んでしまう。
そして、新井選手が第1ヒートでマークしたトップタイムを誰も抜けぬまま、ラストゼッケン大脇選手が登場。すでにチャンピオンは確定したが、やはり勝って決めたいもの。期待と緊張が入り交じる中でスタートした。
前半セクションからチームメイトのPN3岡野選手譲りのパイロンワークで次々とターンセクションを攻略していく大脇選手。「絶対触れないと思いました」という大脇選手だったが、外から見たらビタビタのターンを披露。新井選手の第2ヒートでの生タイムには及ばなかったものの、大脇選手が逆転に成功して今季6勝目を挙げた。
「今年は数字だけ見ると楽勝のように感じると思いますが、本当にギリギリのチャンピオンでした。いろいろきつかったシーズンでしたね。(第3戦)さるくらあたりでも、このタイムじゃ勝てないと思ったところを、周りの選手のミスに助けられて勝てたり、(第4戦)宝台樹で新井さんに負けたりと、悔しい想いもしました」と、実は苦戦続きだったことを明かした大脇選手。
しかし「昨年、マシンを乗り替えてからは随分と成長できていると思います。今回はリジット勢で表彰台独占できたのも最高でしたね」と今季の手応えとこの一戦の喜びを語ってくれた大脇選手。残り3戦も手を緩めず勝利を獲りにいく、と誓ってくれた。


PN5クラス
排気量2000㏄以下の2WDのPN車両で、TW280 の刻印が入ったタイヤで競われる、関東独自のPN5。このクラスを引っ張るのは、ナンバー付きワンメイクレースのロードスター・パーティーレースIIIにも参戦できる、ND5型ロードスターのNR-Aグレードで参戦する、大江光輝選手だ。
大江選手は第6戦まで優勝2回、2位4回と常にトップ2に顔を出しているが、2番手の川島一朗選手が3勝していることを考えると、有効ポイントからしてもこの第7戦でもう1勝が望まれる。
そんな一戦の第1ヒートでトップに立ったのはやはりこの男、大江選手だった。NR-Aに標準装備のサスペンションに、純正トルセンデフを駆使していることもあり、ブレーキングの度にフロントはダイブし、加速時にはリフトを繰り返す。非常に大きなロールを利用するようにS字を駆け抜ける様はまさに圧巻。第1ヒートで他を寄せ付けない圧倒的なタイムで2番手以下を引き離すと、そのタイムで逃げ切って今季3勝目を挙げた。
「とにかくお金をかけないで参加できる競技を考えて、このクラスに参戦することにしました。わがままのきかないクルマなので、なりゆきで走らせているというのが正直なところです。これでやっと3勝目なので、最終戦まで頑張っていきたいです」と大江選手。このクラスの王座争いは、大江選手と川島選手に絞られたようだ。


PN6クラス
PN5と同じタイヤ規制で、排気量2000㏄を超える2WDのPN車両が対象の、関東独自クラスのひとつ、PN6クラス。
王座争いはここまで5勝を挙げている中村光範選手と、中村選手に唯一の土をつける1勝を挙げて、4回の2位で追う沼上洋司選手の一騎討ちとなっている。しかし、第7戦はランキングトップの中村選手は欠場した。
チャンピオンを狙って、この一戦は絶対に勝ちたい沼上選手が第1ヒートからトップタイムをマーク。第2ヒートでも沼上選手のトップタイムを抜くものは現れず、見事ウイニングラン。それでも自身のタイムをしっかり上げてフィニッシュしてみせた。
今季2勝目を手にした沼上選手は「1本目は少しミスもあったんですが、細かいところでアクセルを踏み切れなかったところがありました。2本目はそこらへんを修正してタイムを上げることができました」とタイムアップのポイントを語ってくれた。
そして「1本目から路面温度が高かったこともあってヌルヌルしていたんですが、それでも優勝できたのは良かったです。中村さんがいないうちにしっかり勝って、タイトル争いしたいですね」と続けた。第8戦以降もまだまだ王座争いは続きそうだ。


PN7クラス
PN5、PN6と同じタイヤ規制の関東独自クラスで、排気量問わず4WDのPN車両で競うPN7が、第5戦以来となる今季2度目の成立となった。
富士スピードウェイのジムカーナコースとここ筑波のジムカーナ場を舞台とする、Bay Sideジムカーナシリーズに参戦するGRヤリスとスバルWRX STIが参戦したこの一戦。2ヒートともにトップタイムを奪って優勝したのはGRヤリス勢の一角、山口栄一選手。
「前日練習のエッセンスが組み込まれていたので、ミスも少なくて良かったと思います。2本目もイケイケで踏んでいけたので、しっかりとタイムアップもできました。結構タイヤのギリギリのところで走れたのも良かったです」とこの一戦の走りを振り返った山口選手。
さらに「(同じGRヤリスを駆る)PN4の大脇さんの走りを見せてもらえたので、熱くなりました。とりあえず、今年の地区戦体験はこれで終わりになりますが、またチャンスがあったら参戦したいですね」と語ってくれた。


B・SC1クラス
DC2型ホンダ・インテグラタイプRのワンメイク状態となったB・SC1クラス。関東地区戦でSタイヤを使える数少ないクラスのひとつだ。堀井紳一郎選手、清水翔太選手、齋藤寿選手の順でそれぞれ2勝ずつ挙げているが、順番的には堀井選手が勝利を得る順番の今大会。
第1ヒートではその堀井選手がトップタイムをマーク。このままに逃げ切るかと思われたが、第2ヒートで齋藤選手が堀井選手のトップタイムを更新。しかし、続く堀井選手も意地を見せて再逆転。最終ゼッケンの清水選手はふたりに僅か及ばず、3番手タイムで終わった。
B・SC1で今季3勝目一番乗りの堀井選手は「1本目は探り探り走っていたこともあり、あまりいいタイムではありませんでしたが、2本目はちゃんと修正もできて優勝することができました。特にボトムスピードを上げていったのが良かったですね。試走の若林(隼人)選手の走りを見て、使うギアを変えたのも良かったです」と勝利を振り返った。
そして「次は(優勝が)清水さんの番なんですが、なんとか覆したいですね」と勝って兜の尾を締めていた。


B・SC2クラス
第5戦からマツダRX-7を駆って急遽参戦、いきなり二連勝を挙げている昨季のJAF東北ジムカーナ選手権SAC-2クラスチャンピオンの飯野哲平選手。ランキングトップの坂庭正浩選手や、2番手のTAKENOKO選手がいかに飯野選手の勢いを止めるかに焦点が集まったB・SC2クラス。
コース設定から考えてもロータス・エキシージを駆る金子進選手が有利と思われていたが、第1ヒートでトップに立ったのは、トヨタ86をドライブするTAKENOKO選手だった。注目の飯野選手はまさかのミスコース。RX-7の坂庭選手も金子選手も僅かに及ばず、トップタイムを更新できなかった。
そして勝負の第2ヒートは徐々に気温が下がってきたこともあって、いきなりファーストゼッケンのNC型ロードスターを駆る土佐和哉選手がトップタイムを更新してスタート。すると続く飯野選手も負けじとトップタイムを更新。このふたりが頭ひとつ抜け出すと、ふたりのタイムは塗り替えられずに終了し、飯野選手が破竹の三連勝を勝ちとった。
「元々東北大学の自動車部でやっていて、今年から就職して5月からこっち(関東)に来て参戦し始めました。毎回薄氷の勝利ながら、チャンピオンを考えると1戦も落とせないので、気合を入れて走っています」と飯野選手は関東地区戦に参戦した経緯を語ってくれた。
そして、この1戦の走りについては「今回はやれる範囲でできることを、全部やれたことで勝てた感じですね。1本目、サイドが足りなかったところを修正したのも良かったです。なるべくクルマを前に前に進められるようにしたのが勝因。残り3戦も勝ってタイトル決めたいです」と振り返ってくれた。
宮城県のスポーツランドSUGOの西コースで開催される全日本の第7戦と、北海道の新千歳モーターパークが舞台になるJAFカップにも参戦する、という飯野選手。東北地区戦でチャンピオンまで上りつめた経験を活かした走りに、今後も期待だ。


B・SC3クラス
第7戦は三菱・ランサーエボリューションのワンメイクとなったB・SC3クラス。ランキングトップであり、ここ筑波を地元とする千葉真一選手が今季3勝目を挙げてトップを守った。
「1本目は初期のグリップが足らなくて、調子にのったら後半でタイヤがタレてしまってだめでした」と反省する千葉選手だったが、その第1ヒートのタイムで逃げ切って勝利を掴んだ。
チャンピオン争いについては「コースによって得意不得意があるのでまだまだ分からないです。家から15分の地元筑波で、(ランキング2番手の)大澤(勝紀)さんに並ぶ3勝目を挙げることができたので、この調子でチャンピオンを獲りたいですね」と語ってくれた。


Dクラス
ベテランがひしめくDクラスで優勝を納めたのは、関谷光弘選手。ここまで参戦した4戦全てで勝利を挙げている関谷選手ながら、第1ヒートはまさかのミスコースを喫した。しかし、第2ヒートではきっちりトップタイムをマークして、今季5勝目を獲得。2021シーズン以来のチャンピオン確定に王手をかけた。


この一戦を終えて、T-SPIRITの熊倉代表は「梅雨の合間のとても蒸し暑い一日でしたが、皆さんの熱い走りが見えて良かったです。最初、コースがちょっと長いかと心配しましたが、ハイレベルな選手のみなさんと、キビキビ動いてくれるオフィシャルみんなのおかげで無事に大会を終えることができました。来年もしっかりと主催できるよう、準備を整えて臨みたいと思います」と振り返ってくれた。

フォト/鈴木あつし レポート/鈴木あつし、JAFスポーツ編集部
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