ひと足早く埼玉トヨペットGB GR Supra GT4がST-Zクラスでタイトルを確定

レポート レース

2023年11月2日

全7戦のスーパー耐久シリーズも終盤戦となる第6戦へ。その「スーパー耐久レースin岡山」は、10月21~22日に岡山国際サーキットで開催された。ST-2クラスを除くST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-Q、ST1、ST-3、ST-4、ST-5の、8つのクラスに48台が参加した。

ENEOS スーパー耐久シリーズ 2023 Supported by BRIDGESTONE 第6戦「スーパー耐久レースin岡山」
開催日:2023年10月21~22日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC

 21日は公式予選の前にまとまった降雨があり、コースは濡れたコンディションだったが、各車がコースインすると徐々に路面は乾いていった。しかしながら、最初に行われたAドライバー予選はジェントルマンドライバーが担当ということで、各所でスピンやコースアウトがあり、セッションが中断されるなど混乱。

 今回は最終予選のグループが暗くなる時間帯に差しかかる可能性もあったため、エースドライバーが揃うBドライバーの予選が最後に行われた。その結果、グループ2はST-3クラスのヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣組)、グループ1はST-Xクラスの中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也組)がポールポジションを獲得する。

グループ1・ST-Xクラス

 ピットウォークを挟んだ13時33分にスタートしたグループ1のレースは、80kgのウェイトハンデを搭載したポールシッターのST-Xクラス(全7台)の中升 ROOKIE AMG GT3が、3番手スタートのKCMG NSX GT3(ポール・イップ/ホーピン・タン/マーチー・リー組)を従えて周回を重ねていく。

 なお、開幕戦以来のエントリーで予選2番手だった5ZIGEN GTR GT3(HIROBON/川端伸太朗/金丸ユウ組)は、ローリングスタート直前に電源が落ちてピットスタートとなった。さらに追い上げている最中にパワステトラブルに見舞われ、上位争いから脱落してしまう。

 中升 ROOKIE AMG GT3が最初のピットインをすると、同じウェイトハンデ80kgのTKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴組)がトップに立ってレースをリードしたが、2回目のピットインを終えると再び中升 ROOKIE AMG GT3がトップを奪い、そのまま後続に24秒の大差をつけて今季3勝目を挙げた。

 2位はTKRI松永建設AMG GT3、3位はKCMG NSX GT3だった。ランキング2番手のHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次組)は5位。この結果、タイトル争いは中升 ROOKIE AMG GT3、TKRI松永建設AMG GT3、今回4位のDENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀組)の3台に絞られた。

ST-Xクラス優勝は#14 中升 ROOKIE Racingの中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也組)。
2位は#23 TKRIのTKRI松永建設AMG GT3、3位は#202 KCMGのKCMG NSX GT3。
ST-Xクラス表彰の各選手。

グループ1・ST-Zクラス

 ST-Zクラス(全9台)は、SUN'S TECHNO AudiR8LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信組)がアウディにスイッチし、今季初優勝(昨年第5戦もてぎではジネッタで優勝)する。そして2位でゴールした埼玉トヨペット GB GR Supra GT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰組)が、最終戦を待たずしてタイトルを確定。3位はシェイドレーシングGR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎組)だった。

 今季、埼玉トヨペット GB GR Supra GT4は開幕から3連勝し、その後は3戦連続2位と着実に高いポイントを加算。今回は90kgのウェイトハンデを搭載しての参戦だった。チームのタイトル確定は2015年ST-4クラス以来8年ぶりで、今季はST-3クラスからST-Zクラスにクラス替えして初年度の快挙となった。

ST-Zクラス優勝は#34 TECHNO FIRSTのSUN'S TECHNO AudiR8LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信組)。
2位は#52 埼玉トヨペット Green Braveの埼玉トヨペットGB GR Supra GT、3位は#885 SHADE RACINGのシェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO。
ST-Zクラス表彰の各選手。

グループ1・ST-1クラス

 ST-1クラス(全2台)は、残り30分を切って逆転したシンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹組)が4連勝を遂げる。

ST-1クラス優勝は#2 Ksフロンティア KTMカーズのシンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹組)。
ST-1クラスの表彰式。左から2位の#47 D'station Racing、1位の#2 Ksフロンティア KTMカーズ。

グループ1・ST-TCRクラス

 ST-TCRクラス(全2台)はRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治組)が3連勝。

ST-TCRクラス優勝は#97 M&K RacingのRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治組)。
ST-TCRクラスの表彰式。左から2位の#5 AI' RACING、1位の#97 M&K Racing。

グループ1・ST-Qクラス

 ST-Qクラス(全1台)はCIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹組)が総合16位でチェッカーを受けた。

ST-Qクラス1位は#271 Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹組)。

グループ2・ST-3クラス

 気温8度と冷え込んだ朝9時33分にスタートしたグループ2のレースは、ST-3クラス(全4台)のポールシッターであるヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSが他を寄せつけず、ポール・トゥ・フィニッシュで今季2勝目を挙げ、ポイントリーダーを守った。

ST-3クラス優勝は#38 TRACYSPORTS with DELTAのヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣組)。
2位は#15 OKABEJIDOSHA motorsportの岡部自動車フェアレディZ34、3位は#16 OKABEJIDOSHA motorsportの岡部自動車フェアレディZ34。
ST-3クラス表彰の各選手。

グループ2・ST-4クラス

 ST-4クラス(全8台)はエアバスター WINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大組)が、終盤にTOM'S SPIRIT GR86(矢吹久/松井孝允/河野駿佑/坪井翔組)の猛追を受けたが、1.728秒差で逃げ切って連勝。タイトル争いはエアバスター WINMAX GR86 EXEDYと全薬工業G/MOTION'GR86(塩谷烈州/瀬戸貴巨組)の2台に絞られた。

ST-3クラス優勝は#41 TRACYSPORTS with DELTAのエアバスター WINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大組)。
2位は#86 TOM'S SPIRITのTOM'S SPIRIT GR86、3位は#3 ENDLESS SPORTSのENDLESS GR86。
ST-3クラス表彰の各選手。

グループ2・ST-5クラス

 ST-5クラス(全8台)は村上モータース MAZDA ロードスター(村上博幸/有岡綾平/岡本大地/吉田綜一郎組)が開幕戦以来の今季2勝目を挙げる。こちらは終盤の2位争いが熾烈となったが、OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉組)が、LOVEDRIVE ロードスター(伊橋勲/大井貴之/藤井順子組)を振り切った。

 この結果、タイトル争いはOHLINS Roadster NATS、今回7位のDIXCELアラゴスタNOPROデミオ(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦組)、村上モータースMAZDAロードスターの3台に絞られた。

ST-5クラス優勝は#88 村上モータースの村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/有岡綾平/岡本大地/吉田綜一郎組)。
2位は#72 日本自動車大学校のOHLINS Roadster NATS、3位は#50 LOVEDRIVE RACINGのLOVEDRIVE ロードスター。
ST-5クラス表彰の各選手。

グループ2・ST-Qクラス

 ST-QクラスはORC ROOKIE RACINGの2台が欠場(ST-Qクラスは各チームでシリーズ1戦スキップが求められる)。MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊組)、Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(廣田光一/山内英輝/井口卓人/伊藤和広組)、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept(阪口良平/堤優威/前田育男組)の3台が完走した。中でもMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは総合5位、 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptは同6位に入る走りを見せた。

ST-Qクラス1位は#55 MAZDA SPIRIT RACINGのMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊組)。
2位は#61 Team SDA EngineeringのTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept、3位は#12 MAZDA SPIRIT RACINGのMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept。
ST-Qクラスのセレモニーの各選手。

 最終戦となる次戦の第7戦は、11月11~12日に富士スピードウェイにて4時間レースとして開催の予定だ。今大会でタイトルが確定したST-Zクラスと、順位認定のないST-Qクラスを除き、すべてのクラスでタイトルが確定することとなる。

フォト/今村壮希、吉見幸夫 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

ページ
トップへ