鈴鹿サーキットのFIAフォーミュラ1世界選手権。2025年以降、5カ年の開催契約を締結

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2024年2月5日

2024年は開催時期が4月に変更されたFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)日本ラウンド。開催まで2カ月となった2月2日、ホンダモビリティランドは鈴鹿サーキットでのF1開催について、2025年から5年間に渡る開催契約をFormula1と締結したことを発表した。

2023年は第17戦として開催された日本グランプリは、9月22~24日の3日間合計で22万2000人の観客が集結し、日本人唯一のF1パイロット・角田裕毅選手の戦いを見守った。

 2024年のFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)日本グランプリは、2023年までの9~10月の秋開催から4月の春開催に変更され、来る2024年4月5~7日に「FORMULA 1 MSC CRUISES JAPANESE GRAND PRIX 2024(2024 FIA F1世界選手権シリーズ MSC CRUISES 日本グランプリレース)」として行われることになっている。

 F1日本グランプリ“4月開催”を前にした2月2日、日本におけるF1グランプリの開催について、ホンダモビリティランドは、Formula1との合意のもと、2025年から2029年まで5年間に渡る鈴鹿サーキットでのF1グランプリ開催契約を締結したことを発表した。

 ホンダモビリティランドによる発表内容は以下の通り。

 「鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)を運営するホンダモビリティランド株式会社(代表取締役社長:斎藤毅)は、Formula1(社長兼最高経営責任者:ステファノ・ドメニカリ氏)との合意のもと、鈴鹿サーキットにおける2025年から2029年のF1日本グランプリレースの開催契約を締結いたしました。
なお、2024年のF1日本グランプリレースは、2024年4月5日(金)~7日(日)の期間に開催いたします」

■Formula1:ステファノ・ドメニカリ社長兼最高経営責任者
「鈴鹿は、Formula1というスポーツの一部かつ特別なサーキットであり、今回、2029年までFormula1を開催し続けられることになったことを喜ばしく思います。2024年、例年よりも早く日本に戻る準備を進めるにあたり、Formula1がより持続可能なスポーツとなることを目指したスケジュールの合理化への取り組みに対し、ホンダモビリティランドの皆さんのサポートに心から感謝しています。日本のファンはFormula1に格別な情熱を注いでくれており、これからも長年にわたりその情熱にふさわしい体験をお届けするため、プロモーターとともに協力していくことを楽しみにしています」

■ホンダモビリティランド株式会社:斎藤毅代表取締役社長
「2025年以降も継続して鈴鹿サーキットでF1日本グランプリを開催できることを、とても嬉しく思います。ステファノ・ドメニカリ氏をはじめとするFormula1メンバーに、心から感謝いたします。持続可能な未来づくりを目指すなかで、初の春開催となる2024年のF1日本グランプリを多くのファンの皆様にお楽しみいただくための準備に全力を尽くすとともに、今後も、世界中のファンに愛される鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄や産業振興に貢献できるよう、三重県、鈴鹿市をはじめとする地域の皆様、行政機関の皆様とも力を合わせて取り組んでまいります」

 以上。

 2023年5月24日には、本田技研工業から「2026年からF1に参戦し、Aston Martin Aramco Cognizant Formula One Teamと2026年から施行される新レギュレーションに基づくパワーユニットを供給するワークス契約の締結に合意した」という発表が行われ、2024シーズンの開幕を控えた2月初旬には、2025シーズンにおけるドライバーラインナップが大きく変わる各種発表もあり、2025年以降も、F1グランプリは大きな注目を浴びている。

 2024年のF1日本グランプリは、鈴鹿サーキットで4月7日(日)に決勝レースが開催されるが、その一週間前の3月30日(土)には、FIAフォーミュラE世界選手権が日本初上陸を果たす。9月15日にはFIA世界耐久選手権・富士6時間レースが富士スピードウェイで行われ、11月21~24日には復活後3回目となるFIA世界ラリー選手権・ラリージャパンが愛知・岐阜エリアで開催される。2024年は日本で実に4つのFIA世界選手権が開催されることになった。これは各オーガナイザーを始め関係者のたゆまぬ努力により、世界のモータースポーツにおける日本のプレゼンスが高められたことの証左であると言えるだろう。

PHOTO/吉見幸夫[Yukio YOSHIMI] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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