個性を活かす”HUMAN MOTORSPORTS”に!スーパーフォーミュラ2024開催概要発表

ニュース レース

2024年2月20日

2023年に国内最高峰フォーミュラとして50周年を迎えたスーパーフォーミュラが、2024シーズン開幕を前に東京都内で開催概要を発表。今季は”世界最高峰のHUMAN MOTORSPORTS”をキーワードに、さらなるファンの獲得などを狙った新たな施策を明らかにした。

2024 SUPER FORMULAプレスカンファレンス
開催日:2024年2月15日(木)
開催地:Abema Towers セミナールーム(東京都渋谷区)
主催:日本レースプロモーション(JRP)

 東京・渋谷のAbema Towersにて、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)が2024シーズンの開催概要およびマーケティング施策について発表した。

 会見は、スーパーフォーミュラの実況を務める笹川裕昭アナウンサーと、「ABEMAモータースポーツアンバサダー」を務める日向坂46の富田鈴花さんの司会進行で開始。JRPからは近藤真彦代表取締役会長、上野禎久代表取締役社長が登壇し、まずは挨拶と2023シーズンの総括、さらには今シーズンに対する意気込みを語った。

 その中で、昨年からの様々な取り組みによって、公式Xの閲覧数や公式YouTubeの視聴数が飛躍的に伸びたことを始め、実際にサーキットに足を運んだ観客に関しても、主にファミリー層の動員が大きく伸びたことなどが紹介された。

 続いて、今季の概要についての説明が行われる。改めてテストやレースの日程や開催場所、フォーマットなどが発表され、今季は全7大会9レースで開催されることに加え、参加する12チーム、21名のドライバーたちの顔ぶれも紹介された。

 今季から新たに取り組むマーケティング施策については、昨年夏の富士スピードウェイでは「夏祭り」と称して、縁日などを実施して成功した例を挙げ、今後は各大会ともに季節や地域に沿った”お祭り”にするべく、サーキットと共に場内のイベントを検討するという。

 また、昨年からKCJ GROUP株式会社の監修のもとで始まった「Out of KidZania in SUPER FORMULA」を今季も続行。申し込み倍率35倍という人気を誇る企画だが、今年も多くの子どもたちにモータースポーツに関わる仕事を体験してもらうことになっている。

 また、新たな試みとして、タカラトミーとのコラボレーションを実施。全大会で誕生25周年を迎える現代版ベーゴマの最新モデル「BEYBLADE X(ベイブレード・エックス)」の体験ブースを設けることも発表された。

 ここまでは主にファミリー層を意識した企画だが、大人が楽しめる企画としては、株式会社ニコンとパートナーシップを結び、「SUPER FORMULAフォトサポ」を新たに展開。「スポーツを写真で応援する」をコンセプトとした写真共有サービス「フォトサポ」を軸にコンテストや講演会、トークショーなどの企画を行うことになっている。

 さらに、一昨年制作が発表されたキングレコードとのコラボレーションによるハイパーアクションレースアニメプロジェクト「HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)」に関して、いよいよ4月から地上波放送が開始されることもアナウンスされた。今季開幕戦では、このアニメーションの主題歌を担当する水樹奈々さんが国歌斉唱することも決定。主演声優の和泉風香さんも場内でのゲスト解説を務めるそうだ。

 これらの施策についてJRPでは「”コアファン”が家族や友人を誘いたくなる仕掛け」、そして、潜在層にも興味を持ってもらうよう訴求していく「"にわかファン"づくり」と名付けて、2024シーズンのマーケティング方針としていくことになっているという。

 その後、会見に姿を現したのは、今シーズン注目のドライバー3名。史上最年少の女子高校生ドライバーとして話題を集めているJujuこと野田樹潤選手、昨年までFIA F2で好成績を上げ、今季は戦いの場を日本に移した岩佐歩夢選手、そして今季はTOYOTA GAZOO Racing系チームに移籍した大湯都史樹選手とフレッシュな顔ぶれが揃い、今季への意気込みなどを語った後、記者からの質問などにも対応した。

 その中では、岩佐選手が、昨年ローンチしたスーパーフォーミュラのスマホアプリ「SFgo」に触れ、FIA F2参戦時に、とても参考になったと語る場面もあったが、JRPは今年、SFgoに対して新機能を追加する予定もあるそうだ。

 今回の会見の模様はABEMAがライブ配信を実施しており、ABEMAは昨年から開始し、年間で250万人が視聴したというスーパーフォーミュラのレース中継を今シーズンも続行することとなっている。

 ドライバーの個性を活かす「世界最高峰のHUMAN MOTORSPORTS」と銘打った今シーズンのスーパーフォーミュラ。この会見には、10を超えるテレビ取材班や複数のラジオ番組、多数の新聞社や通信社、さらに20近い雑誌社を通じて、約90名もの報道陣が出席し、国内最高峰フォーミュラカーレースシリーズに対する注目度の高さをうかがわせた。

会見ではJRP近藤真彦会長と上野禎久社長が2023シーズンの総括と2024シーズンに向けた新施策を発表。「世界最高峰のHUMAN MOTORSPORTS」がキーワードとなる。
イベントの司会は、スーパーフォーミュラの大会実況を務める笹川裕昭アナウンサーと、「ABEMAモータースポーツアンバサダー」を務める日向坂46の富田鈴花さんが担当。
特別ゲストとして岩佐歩夢選手とJujuこと野田樹潤選手、そして大湯都史樹選手が登場。あらゆるパーソナリティを持ったドライバーが戦う2024シーズンへの意気込みを語った。
終了後の囲み取材では、詰めかけた多くの報道陣が選手を取り囲む盛況ぶり。国内最高峰フォーミュラカーレースであるスーパ―フォーミュラの注目度の高さを示す会見となった。

フォト/遠藤樹弥、JAFスポーツ編集部 レポート/貝島由美子、JAFスポーツ編集部

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