2025年「FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧」が公示。日本開催の国際格式レース/ラリー競技会の日程が明らかとなり、各シリーズからも2025年カレンダーが発表に

ニュース レース ラリー

2024年8月6日

8月1日にJAFから「2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧」が公示され、2025年の国際格式競技会の日程が明らかになった。一方、7月31日にはFIA世界ラリー選手権、8月1日にはスーパーGTシリーズもカレンダーを発表。海外戦の存在も明らかとなった。

 毎年8月にJAFから公示されている「FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧」は、翌年に国際格式競技会の日本開催を希望するオーガナイザーにより、ASNであるJAFを通じてFIAにカレンダー登録が行われる競技会の申請一覧が記されている文書だ。

 2024年8月1日に公示された「2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧」にはコロナ禍以前を彷彿とさせる申請内容が記載されており、ここではその一部を紹介する。

 まずは日本で開催されるFIA世界選手権の申請について。すでにフォーミュラ1からはリリースされているが、2025年のFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)日本ラウンドは4月3~6日に鈴鹿サーキットでの開催が申請された。2025年のFIA世界耐久選手権(WEC)日本ラウンドは、9月26~28日に富士スピードウェイでの開催が申請されている。

 2024年3月30日に日本に初上陸を果たしたFIAフォーミュラE世界選手権の日本ラウンドは、2025年5月16~18日に東京にて開催される申請がオーガナイザーであるビクトリーサークルクラブ(VICIC)から行われている。

 FIA世界ラリー選手権(WRC)については、7月17日と22日に行われたラリージャパン2024大会概要発表会などでは、2025年に関するアナウンスはなかったが、7月31日にはFIAから2025シーズンのWRCカレンダーがリリースされ、2025年は一戦増えて全14戦での開催、そして、2025年の日本ラウンドが13戦目であることが明らかになった。

 明けた8月1日には「2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧」のJAF公示により、2025年11月6~9日での開催を申請していることが判明。オーガナイザーは前回同様にトヨタ・モータースポーツ・クラブ(TMSC)と特定非営利法人M.O.S.C.O.(MOSCO)、JAF加盟団体の豊田市が務め、ラリーファンにとっては安心材料となるであろう「4回目のWRCラリージャパン」実現に向けたスタートが切られることになりそうだ。

 国内サーキットで開催される国際格式競技会は、JAF全日本選手権のタイトルを持つスーパーフォーミュラと、FIAインターナショナルシリーズであるスーパーGTの二つのシリーズが開催されている。この2シリーズの日程には大きなニュースが含まれていた。

 参考情報として記載されていた一つ目は、スーパーGTシリーズの2025年Round 3として、6月27~29日にマレーシアでの開催が申請されていること、そして二つ目は、スーパーフォーミュラの4大会目として、6月7~8日に韓国での開催が申請されていたことだ。

 スーパーGTシリーズの公式サイトでは、8月1日付けで2025年カレンダーを発表しており、6月末のマレーシア大会をセパンインターナショナルサーキットで行う予定であることを公表している。実現すれば2019年以来の海外ラウンド復活となる。

 スーパーフォーミュラについてはJAF公示と同じタイミングでの2025シリーズに関するリリースは行われなかったが、参考情報である韓国大会が実現すれば、全日本選手権スーパーフォーミュラへ変更した2013年以来となる、悲願の達成ということになりそうだ。

 そして、近年はGT3車両によるGTワールドチャレンジアジア&ジャパンカップの国内開催が注目されているが、2025年はさらに、インターコンチネンタルGTチャレンジの第4戦として、鈴鹿サーキット伝統の「鈴鹿1000km」が9月11~14日での開催申請もある。

 ラリーにおける国際格式競技会は、AG.メンバーズスポーツクラブ北海道(AG.MSC北海道)が主催する「ラリー北海道」が2025年9月5~7日の日程で申請されているが、MOSCOらによる群馬県での国際格式ラリーについては二大会が申請されている。

 2025年は2月上旬に群馬県嬬恋村を舞台とした「ラリーオブ嬬恋」、そして5月末から6月上旬にかけて「モントレー」を申請。それぞれに対して隔年で付与されてきた全日本選手権タイトルについては、全日本選手権のカレンダー公示を待つことになる。

 2025年の国際格式レース日程は、JAF公示の時点で世界選手権と国内シリーズの開催日重複もあるため、まだまだ確定的とは言えなそうだ。しかし、2025年も四つのFIA世界選手権が上陸する日本のモータースポーツは、やはり、見逃せないことになりそうだ。

2025年のFIAフォーミュラ1世界選手権大会は鈴鹿サーキットで4月3~6日に開催予定。
2025年のFIAフォーミュラE世界選手権大会は5月16~18日に東京で2レースを開催予定。
2025年のFIA世界耐久選手権大会は富士スピードウェイで9月26~28日の開催を予定。
2025年のFIA世界ラリー選手権大会は愛知・岐阜で11月6~9日に開催を予定している。

■2025年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧(2024年8月1日JAF公示)
https://motorsports.jaf.or.jp/regulations/announcement/notice/2024/20240730_02

PHOTO/石原康[Yasushi ISHIHARA]、遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、吉見幸夫[Yukio YOSHIMI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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