福住仁嶺選手が3度目のインタープロトチャンピオンに。最終戦で牧野任祐選手とのバトルを制し全戦優勝を達成

レポート レース

2024年12月27日

2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第7・8戦が12月21~22日に富士スピードウェイで開催され、福住仁嶺選手(キーパー号)が連勝し、インタープロト史上初となる全戦優勝の快挙を達成。同時に自身3度目となるインタープロトシリーズチャンピオンに輝いた。

2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第7・8戦
(2024 富士チャンピオンレースシリーズ第6戦内)

開催日:2024年12月21~22日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C、TMSC

 当初の日程が変更され、12月下旬の開催となった最終戦には、今シーズン全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権やスーパーGTのGT300クラスに参戦していた野中誠太選手がジュリアーノ・アレジ選手に代わってインタープロトシリーズに初出場。IP車両12台がフルエントリーとなり熱戦が繰り広げられた。

予選

 ドライコンディションで行われた21日の公式予選では、福住選手が前回に引き続いてポールポジションを獲得。2番手に逆転チャンピオンを狙う山下健太選手(NAVUL)が続くと、3番手には小高一斗選手(NETZ NOVEL MIE)、4番手には牧野任祐選手(人馬一体ドライビングアカデミー)と、グリッド2列目の2人がそれぞれ今季最上位の予選結果を記録した。

チャンピオンを狙う福住仁嶺選手(キーパー号)と山下健太選手(NAVUL)が第7戦のフロントローを分け合った。

第7戦決勝

 22日の14時05分から始まった第7戦決勝では、ポールポジションの福住選手が序盤からリードを広げていき、2番手の山下選手が追いかけていく展開。3番手以降は抜きつ抜かれつの大混戦になる中、3周目に小高選手を抜いた牧野選手がペースを上げてトップ2台に迫っていった。

 いつも通り堅実な走りでトップを守っていた福住選手だが、「決して余裕はなかった」とのこと。それでも山下選手に対して約1.9秒のリードを保ったままチェッカーを迎え、7連勝を達成。この結果をもって福住選手が2020年、2021年に続き、3度目のシリーズチャンピオンに輝いた。2位には山下選手が続き、3位に入った牧野選手はインタープロトで自身初めてのトップ3フィニッシュとなった。

第7戦優勝は福住選手。
2位は山下選手、3位は牧野任祐選手(人馬一体ドライビングアカデミー)。

第8戦決勝

 第7戦の結果順ですぐにグリッド整列が行われ、第8戦の決勝レースがスタート。福住選手は史上初となる全戦優勝を目指してスタートしたが、3番手の牧野選手が好ダッシュを決めてTGRコーナーでトップを奪取。2番手に福住選手、3番手に山下選手が続いた。

 インタープロト初優勝をかけて後続を引き離したかった牧野選手だが、福住選手がしっかりと背後につけてチャンスを伺う。それでも牧野選手が必死に応戦して、両者の順位が入れ替わることはなかったが、終盤に入るとギャップはさらに縮まっていき、8周目では随所でサイドバイサイドのバトルを繰り広げるように。そして、ファイナルラップに入るところで福住選手が逆転。牧野選手の猛追を振り切ってトップチェッカーを受け、インタープロト史上初めてとなるシリーズ全戦優勝を果たした。2位には牧野選手が入り、3位には山下選手が続いた。

第8戦優勝は福住選手。
第7・8戦優勝の福住選手。「1レース目では山下選手を思ったほど引き離すことができず、むしろ牧野選手が近づいてきているのが分かっていました。ペース的に少し苦しいところも感じましたが、前半の走りでギャップを作ることができたのが大きかったです。ただ、1レース目でチャンピオンを獲ることができて安心した部分もあって、2レース目は不甲斐ないスタートになりました。展開的に今までよりも余裕はありませんでしたが、牧野選手とカート時代のようなバトルをふたりで楽しくできたと思います。レースも盛り上がってくれましたし、全勝できて良かったです」
2位は牧野選手、3位は山下選手。
第8戦表彰の各選手。

 4台がエントリーしたSUPRAクラスでは坪井翔選手(HW GR Supra GT4 EVO)がクラスポールポジションから2連勝を飾り、こちらもシーズン全戦で優勝を果たした。2台がエントリーしたCCS-Rクラスは今季2大会目の参戦となった松井孝允選手(NTP CCS-R)が2レースともクラストップチェッカーを受けた。

SUPRAクラス優勝は坪井翔選手(HW GR Supra GT4 EVO)、CCS-Rクラス優勝は松井孝允選手(NTP CCS-R)。

フォト/株式会社インタープロトモータースポーツ レポート/株式会社インタープロトモータースポーツ、JAFスポーツ編集部

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