2024年JAF四国モータースポーツ表彰式が香川県高松市で厳かに開催!
2025年1月24日

四国地区の2024シーズンを締めくくるモータースポーツ表彰式が香川県高松市のホテルで開催された。ジムカーナとダートトライアルのそれぞれで優秀な成績を収めたドライバーたちの選手権認定と賞典の授与が行われ、新たなシーズンを迎えることとなる。
JAF四国地方選手権 2024年JAF四国モータースポーツ表彰式
開催日:2025年1月19日
開催地:JRホテルクレメント高松(香川県高松市)
主催:JAF四国本部、JMRC四国
6クラス全7戦のジムカーナ選手権、4クラス全5戦のダートトライアル選手権、4クラス全3戦の中四国ラリー選手権が開催された2024年のJAF四国地方選手権。3月の開幕戦から10月の最終戦まで、それぞれのカテゴリー・クラスで熱き戦いが繰り広げられており、年が明けた1月19日にその集大成となるモータースポーツ表彰式が執り行われた。
式典の会場は例年同様に高松港を目前に望むJRホテルクレメント高松。瀬戸内海の島々へアクセスするフェリーで賑わう港町界隈は天候にも恵まれ、2024シーズン上位入賞者たちの晴れの舞台を祝福した。なお四国地区に係る中四国ラリー選手権の表彰については別途、2月15日に岡山県玉野市のダイヤモンド瀬戸内マリンホテルにて中国地区と合同で開催される。
14時から開会するモータースポーツ表彰式の前には、JMRC四国地域クラブ協議会(JMRC四国)運営委員会が10時から小宴会場・楓で行われた。JMRC四国の金井宣夫運営委員長が議長を務め、ほか10名の運営委員および役員、JAFモータースポーツ部ならびにJAF四国本部や香川支部の代表者が出席し、配布資料をもとに議事が進行。各委員からの報告があがり、活発な意見が交わされていた。
また13時からは大宴会場・飛天でJMRC四国総会が行われ、JMRC四国の平尾高王副運営委員長が司会進行。最初に金井運営委員長が挨拶を行い、全国協議会の情報共有、続いて保健委員会、そして各専門部会から壇上で2024年の総括がなされるとともに、2025シーズンの予定などが発表されていく。出席した各クラブ代表らは資料に目を通しながら傾聴していた。



総会が終わって若干のインターバルを挟み、いよいよ四国モータースポーツ表彰式が開幕する。司会進行はJAF香川支部が担当。冒頭の主催者の挨拶はJAF四国本部の向井幸司本部長で「晴れの表彰を受けられます選手の皆さまに心よりお祝い申し上げます」と祝辞を述べた。JMRC四国運営委員会からは金井運営委員長が主催の挨拶を行った。
また住友ゴム工業株式会社モータースポーツ部の畑中巧氏、株式会社ブリヂストン国内モータースポーツオペレーション部の山内真理氏、横浜ゴム株式会社製品企画部モータースポーツグループの白井顕一氏が来賓として紹介され、来賓代表として畑中氏が挨拶。
賞典の授与はJAF四国ジムカーナ選手権PNクラスを皮切りに、R1クラス、R2クラス、R3クラス、R4クラス、BSC1クラス、そしてJAF四国ダートトライアル選手権PNクラス、Nクラス、SD1クラス、SD2クラス、最後にJMRC四国ダートトライアルシリーズG1クラス、G2クラスの順で行われた。
クラスごとに名前が呼ばれた選手はステージに登壇し、ジムカーナはJAFモータースポーツ部の小林修課長、ダートトライアルはJAF四国本部の酒出和久事務局長とJMRC四国の金井運営委員長がプレゼンターを務めた。チャンピオンにはトロフィーと楯、2~6位には選手権認定の賞状が贈られた。



JAF四国ジムカーナ選手権 表彰







JAF四国ダートトライアル選手権 表彰





JMRC四国ダートトライアルシリーズ 表彰



厳かに賞の授与も終了し、15時からは同会場で食事会となった。JAFモータースポーツ部の小林課長が「皆さまの取り組みやチャレンジが成功して、成長していく年となるよう祈念したい思います」と乾杯の音頭を取って宴がスタート。会場後方に用意されたビュッフェスタイルの食事を楽しみながら、円卓で戦友たちとの歓談が弾んでいた。
食事の間には各タイヤメーカーによる協賛品のジャンケン大会が催され、武政由紀氏による朗らかな進行でグッズが争奪されていく。希望のものを手に入れられた参加者はもちろん、ジャンケンに負けてしまった参加者も一喜一憂しながら大盛り上がり。豊富に用意された協賛品は約40分でまんべんなく配布されていった。
最後は「ここにおられる皆さんの力で2025年の四国のモータースポーツが少しでも発展できればいいかなと思います」と、JMRC四国の平尾副運営委員長が中締めの挨拶。こうして表彰式は散会。2025年の開幕戦が約2か月後に迫ってきたが、新シーズンを迎える選手たちの戦いぶりに注目していきたい。




■2024年JAF四国地方選手権「初」チャンピオンインタビュー

高芝選手は父親(スポーツ.ケンネス.モーターリストクラブ・高芝一史代表)が大会の主催をやっている現場に幼少期から訪れていた影響もあり、必然的にクルマが好きになる環境で育った。学生時代はラジコンの全日本選手権に出場した経験を持ち、就職を機にラジコンを止めてジムカーナを始めたそうだ。「2004年くらいからシリーズを追うようになりました。最初は練習をせずにただ出場しているだけだったんですが、10年ほど経って細かく突き詰めていくようになりましたね」とMR2からNSXに乗り換え、真剣にジムカーナに取り組んだ。「2024年は仙波秀剛選手と山崎聡一選手がシリーズを追っていないこともあって、タイトルが狙いやすい年でした。第2戦では武田弘己選手に負けましたが、セッティングを見直したことで第3戦以降は乗りやすいクルマになったんです。第6戦ではスポットの山崎聡一選手にも勝つことができ、自信がつきました」とのこと。「長くやっていて良かったなと思います」とタイトル獲得の喜びを語った。

「目の上のたんこぶだった萩原部会長が抜けたから(笑)」とチャンピオン獲得の要因についておどけて語った西岡選手。さまざまな競技に挑戦して苦節46年、念願のタイトルをつかむことができてうれしさもひとしおの様子だ。「若い人たちが温かく迎えてくれ、和気藹々とした環境をつくってくれるので、アットホームな雰囲気で参戦できました。こんな私でもライバルとして競ってくれて大変ありがたいです」と近畿から遠征する経緯を明かした。「実はシリーズポイントの計算をあまりしていなかったんです。シリーズ上位につけているとは思っていましたが、第4戦でチャンピオンになったみたいよ?と教えられて知ったもので……今日の表彰式はドキドキでした」と振り返る。西岡選手にとって趣味であり道楽であり、生活の一部であるダートトライアル、「無職でヒマだから(笑)、2025年は様子を見ながらいろいろな地域にも遠征してみたいと思います」と新たな挑戦を始めるそうだ。
フォト/長谷川拓司、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部