昨年逃したタイトル奪取に向けて酒井龍太郎選手が地方カート選手権もてぎシリーズの開幕戦を制す
2025年4月14日

北関東でも桜開花の便りが届き始めた3月下旬、地方カート選手権 もてぎシリーズの開幕戦がモビリティリゾートもてぎ北ショートコースで開催された。土曜は冷たい雨が降り続いていたが、日曜は一転して太陽が顔を覗かせ、開幕戦を彩る好天の下でレースが行われた。
2025年JAF地方カート選手権 FS-125/X30 もてぎシリーズ 第1戦
(2025 もてぎカートレース 第1戦内)
開催日:2025年3月30日
開催地:モビリティリゾートもてぎ北ショートコース(栃木県茂木町)
主催:ホンダモビリティランド株式会社
地方カート選手権 FS-125/X30 もてぎシリーズ
予選のスターティングリッドを決めるタイムトライアルでは、昨年のシリーズランキング2位の酒井龍太郎選手が38秒353でトップタイムをマーク。2番手には同シリーズランキング3位の松居寿來選手が0.158秒差で続き、3番手には小熊孝誠選手が入った。
続く予選ヒートでは酒井選手が危なげなくスタートでポジションをキープすると、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過して決勝のポールをつかんだ。2番グリッドにはスタートでポジションをひとつ上げた小熊選手、3番グリッドからは岡田聖人選手が決勝レースに臨む。
迎えた決勝。18周の戦いがスタートすると酒井選手がホールショットを決め、続いて岡田選手、戸田篤選手の順で1コーナーを駆け抜けていった。2番グリッドの小熊選手はスタートで5番手に後退するも、直後の6コーナーで4番手に浮上、6周目には7番グリッドから好スタートを決めた松尾柊磨選手をパス、3番手までポジションを回復して前を走る岡田選手を追う。
一方、先頭を走る酒井選手はその後も2番手を走る岡田選手を徐々に引き離し独走状態で、幸先良く開幕戦の優勝を決めた。2位は小熊選手から逃げ切った岡田選手が獲得。3位の小熊選手はスタートの出遅れが悔やまれる展開となった。




ROTAX MAX CHALLENGE Junior MAX
15台が参加したJunior MAXでは、タイムトライアル、予選ヒートともにトップで通過した楠本心真選手が、決勝でもほかを寄せつけない速さで優勝を飾った。2番グリッドからスタートした吉田侍玄選手は、スタートで新橋武選手に先行を許して3番手を走行するも、7周目に2番手に浮上してそのまま2位でレースを終えた。日野風奏選手はグリッドから2ポジション上げて3位の座を手に入れている。




SLカートミーティング YAMAHA カデットオープン
YAMAHA カデットオープンは26台によって争われた。決勝をポールからスタートした阿部瑠緯選手がレースの主導権を握ったかに思われたが、レース中盤に7番グリッドからスタートした久田朱馬選手の猛追を受け、順位を入れ替えながらのバトルに発展。終盤に久田選手がトップを奪うとそのままトップでチェッカーを受け、2位に阿部選手が続いた。3位は4台による争いを制したロイド海翔選手が表彰台を獲得。




ROTAX MAX CHALLENGE MAX Masters
久保誠選手が序盤から2番手以下を大きく引き離す展開となったのはMAX Masters。久保選手が勢いそのままに快勝。3番グリッドからスタートの綿谷浩明選手は、スタートの1コーナーで2番手につくと、渡邉賢人選手とのバトルを制して2位。渡邉選手は綿谷選手をかわす場面もあったが、惜しくも3位でレースを終えた。




ROTAX MAX CHALLENGE Senior MAX
21台の戦いとなったSenior MAXクラスは、ポールスタートの酒井龍太郎選手がスタートで4番手まで順位を落とすも、すぐにトップを奪い返しそのままチェッカーを受けた。手塚大雅選手はレース終盤、酒井選手に迫る走りを見せていたが追い抜くことはできず2位。スタートでトップを奪った塩田惣一朗選手は3位表彰台。




スーパーリード
スーパーリードは5台による戦いを中里豪太選手がタイムトライアル、予選、決勝とトップを譲らず走り切って優勝。2位に杉原顕選手、3位には最後尾スタートだった田中敏久選手が入った。レース中、2番手を走行していた吉葉幸雄選手はラスト1周を残したところでオレンジポールフラッグを受けてあえなく失格となってしまった。




SLカートミーティング YAMAHA SS
今大会最多の32台による迫力のあるレースとなったYAMAHA SS。決勝はポールスタートの浅沼宏太朗選手がホールショットを奪うも、レース中盤に大越武選手とのバトルの末、2番手にポジションを落としてしまう。トップを走る大越選手の独走状態になる場面もあったが浅沼選手が終盤に追いつき、最終周でオーバーテイクを決めて優勝を飾った。2番手でレースを終えた大越選手はフェアリングペナルティを受けて8位となり、11番グリッドから大きく順位を上げた松尾瀬那選手が繰り上がりで2位。山下優選手が3位と続いた。




SLカートミーティング YAMAHA スーパーSS
YAMAHA スーパーSSは、高田亮選手がポールポジションから独走状態でレースを進め、最終的には2位を2秒以上離して優勝を決めた。レース序盤から月岡雅隆選手と飯塚誠選手による白熱した2番手争いが繰り広げられていたが、14周目に月岡選手がコースオフによりリタイアとなり飯塚選手が2位でフィニッシュ。3位には唐澤健之選手が続いた。




ROTAX MAX CHALLENGE MAX Lights
決勝スタートの直前に少し冷たい風が吹きはじめてきたMAX Lights。レースではタイムトライアルと予選ヒートをトップで通過した横堀紀之選手が決勝をスタートしても好調を維持。2番手を走る室井飛鳥選手が前をうかがう場面もあったが、追い抜きには至らないまま終盤戦に突入。このまま横堀選手の優勝かと思われたが、最終周に室井選手が最終コーナー手前の複合コーナーでオーバーテイクを決めて逆転優勝。木賊川徹選手は3位でレースを終えて表彰台に加わった。




フォト/長谷川拓司 レポート/長谷川拓司、JAFスポーツ編集部
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