四国と中国が交流した四国ジムカーナ第4戦、混戦のR3は高芝大輔選手が今季初優勝!
2025年7月7日
2025シーズンに新たな取り組みとして初開催となった、四国地区におけるダブルタイトルでの一戦。JMRC四国とJMRC中国、両地区のスラローマーの交流を目的に長年かけてたどり着いた交流戦が、2025年JAF四国ジムカーナ選手権 第4戦で実現した。
2025年JAF四国ジムカーナ選手権 第4戦
2025年JMRC全国オールスター選抜ジムカーナ第4戦
2025年JMRC中国ジムカーナ チャンピオンシリーズ、チャレンジシリーズ第4戦
POTENZA CUP SETOKAZEジムカーナ2025
開催日:2025年6月22日
開催地:瀬戸内海サーキット(愛媛県西条市)
主催:SETOKAZE
今季も全7戦で争われる四国ジムカーナ。新たな取り組みとして、7戦中2戦で2025年JMRC中国ジムカーナ チャンピオンシリーズとチャレンジシリーズとの交流戦として行われる。先代ジムカーナ部会長の時代から取り組まれてきた長年の構想が、いよいよ実施されたのだ。
参戦スラローマーの減少に悩む四国地区と、競技会数が課題の中国地区。そして、最大の目的としてスラローマーのレベルを上げるために、交流戦は考案された。四国ジムカーナにエントリーするも良し、交流戦のために新設されたRF(Region F area)クラスに参戦するも良し。RFでの成績は、JMRC中国ジムカーナのランキングに反映されることとなる。
この交流戦にあたってJMRC中国ジムカーナ部会の馬場靖典部会長は、「遡ると、元JMRC四国ジムカーナ部会長の西森(啓祐)さんから話がありました。前JMRC中国ジムカーナ部会長である難波(眞)さんが中国地区で夏場の開催が空いてしまったこともあり、四国さんと相談させてもらい今回実現した感じです」と経緯を語った。
JMRC四国ジムカーナ部会の徳永秀典部会長は、「中国地区は(スポーツランド)TAMADA、(TS)タカタ(サーキット)と非常に路面が良いサーキットばかり、そして四国はパドックが狭いサーキットが多い、そんな中で来てもらえるか不安ではありました。中国地区さんにパドック問題が残る(モーターランド)たぢかわを除いたサーキットで選んでいただいて、この瀬戸内海サーキットと(ハイランドパーク)みかわでの開催となりました。でも、これだけの台数の中国地区の選手が来てくれて本当に嬉しいです」と、交流戦開催にあたっての心配と期待を明かした。
また今後、両地区ジムカーナ部会の関係においても馬場部会長は、「来年に向けて中国地区では7戦ないしは8戦を目指して、主催数を増やす予定ではあります。ただ、今年限りでこの交流戦を終わらすのももったいないので、継続して続けていきたいと思っています」と語る。カートコースが中心となる中国地区の選手にとって、元スキー場の駐車場である次戦のみかわは斬新なコースに感じるかもしれない。
今回の一戦は愛媛県のJAF加盟クラブ、瀬戸風モータースポーツクラブ愛媛(SETOKAZE)が主催。やはり愛媛県、西条市に建つ瀬戸内海サーキットが舞台だ。中国のスラローマーにとっては備北サーキットを思い起こさせるアップダウンと、TAMADAを思わせる渡りセクションを持つ。しかし、瀬戸内海サーキット独特の粗い粒子の路面は未経験のスラローマーも多い。前日練習ではこの路面に四苦八苦した中国勢も多く見られたとのことだ。
第4戦のレイアウト設定も担当した、徳永部会長は「基本的なコースは大会委員長も務める岡本健三君がつくっているんですが、中国地区の選手が来てくれるのでパイロン位置を見直して、難しい設定にしました。天満(清)選手のGR86のパワーで、もっていかれないようなコースにしました(笑)」と、今回の一戦のレイアウトを解説した。
四国と中国の交流戦ということもあり、今回の一戦は68台が参戦。最多クラスはRFで、23選手が挑んだ。瀬戸内海サーキットに慣れていない中国勢も考慮して、慣熟歩行の時間も十分に設けられた。慣熟歩行を終えた中国のスラローマーからは「広いスペースがあってパイロン配置の自由度がとても高く設定できることと、渡りの部分のギャップが独特ですね。バンクと路面のつぎはぎにもちょっとクセがありそうだと思いました」などの声が聞こえた。いかに中国勢が四国勢のタイムに迫れるかも、見どころのひとつになりそうだ。
2025年JAF四国ジムカーナ選手権 第4戦
R1クラス
排気量1150㏄以下の後輪駆動、あるいは1500㏄以下の前輪駆動及び4WDのB車両で争われるR1クラス。ここまではホンダ・ビートを駆る乃一智久選手が王座争いをリードしている。しかし、開幕第1戦と第3戦は九州地区から池武俊選手が遠征、2戦とも制した池選手が最多勝だ。そして、第4戦では2024シーズンも瀬戸内海サーキットで勝利を収めた、中国地区を代表するスズキ・カプチーノ使いのKAZUYA選手が参戦。地元の乃一選手と一騎討ちの構図となった。
1Heatでいきなり速さを示したのはKAZUYA選手。誰の走りも参考にできない、不利な1番ゼッケンでありながら1分34秒961をマークする。クラス最終ゼッケンの乃一選手はKAZUYA選手のタイムを聞いてスタート。ストレート区間がとられたレイアウトで、ビートがターボを積むカプチーノを攻略するには、いかにボトムスピードを落とさずに旋回するかが重要になる。前半セクションを華麗に抜ける乃一選手だったが、パイロンセクションで大きくタイムを落とす。この結果、KAZUYA選手に遅れること0.541秒差の2番手につけた。
互いにミスが目立つ1Heatとなった両選手。しかし、瀬戸内海サーキットは地元勢が二本目はタイムが上がらないと口を揃えて語るため、このままの順位でフィニッシュかとも思われた。しかし、その言葉を跳ね返すようにKAZUYA選手がトップタイムを0.703秒上げて、勝負あったかに思われた。
しかし、乃一選手は攻めに攻めたアタックを見せる。破綻するギリギリのボトムスピードでコーナーを駆け抜け、特にヘアピンではコース幅を目一杯使いしっかりインにもつきながら走る。1Heatでタイムを落としたパイロンセクションも無難にこなして見せ、逆転かと思われたが0.021秒足らず2位は変わらず。KAZUYA選手が両Heatともにトップタイムをマークするパーフェクトウィンを果たした。
KAZUYA選手は、「瀬戸内海サーキットは昨年も走らせてもらっていて、よく滑る路面なのでマシンコントロールに苦労しました。たすき掛けの区間からターンセクションはマシンをしっかりコントロールできたと思います。コースに高低差があって、ブラインドもあって攻め甲斐があるコースで楽しめました」と走りを振り返った。
一方、2位に終わった乃一選手は「パワー差は否めないですが、それでもNAでターボ車に勝つにはパイロンにもしっかりついていきました。どうにかしようと思ったんですが無理でしたね(苦笑)」と悔しさを滲ませた。両選手ともに次戦、みかわでの活躍も誓った。
R2クラス
1500ccを超える前輪駆動のB車両が対象のR2クラスでは、ベテラン勢がしのぎを削る。開幕三連勝中の土居清明選手を、誰が止められるかが勝負となっている。土居選手は「この瀬戸内海で4勝目を早々に飾り、ハイランドパークみかわを出ずにチャンピオンを獲りたいね!」と笑って語る。
R2で今季、二度の2位を獲得しているのは西尾吏巧選手。2024シーズンで土居選手に土をつけることができた、数少ないスラローマーだ。近畿地区から遠征する道下貴広選手は、前戦たぢかわで2位に入っている。一方、昨季ランキング2位のジュウガワ貴行選手はここまで三戦連続3位と、本来の実力を発揮できずにいる。
第4戦はしっかりストレート区間が設けられたレイアウトであったことから、ターボ車両であるスズキ・スイフトスポーツ勢が有利と思われたが、ターゲットタイムとなる1分31秒台を最初に記録したのは、ホンダ・インテグラ タイプRを操る菊地慎一郎選手だった。一方、好タイムに期待がかかったスイフト勢の道下選手は、まさかの失速で下位に沈んだ。
好調のインテグラ勢を跳ね返すように、持ち前のアタック魂で好タイムを記録したのはホンダ・シビックをドライブするジュウガワ選手で、1分31秒591をマークしてトップに立つ。そのタイムを聞いてスタートした土居選手だったが、大ベテランはプレッシャーに負けることはない。淡々と自分のリズムでホンダCR-Xを駆り各セクションをクリアしていき、パイロンセクションでやや、つきの甘さがあったものの、帰ってきてみれば1分31秒344でトップタイムを更新する。
そして運命の2Heatを迎えたが、誰しも土居選手のターゲットタイムには遠く及ばない。注目のジュウガワ選手も「まっすぐのパワーが足りません! 練習があまりできていないのもあり、自分の問題もあります。長年の経験と勘に頼るしかないのも問題ですね。タイムを上げる気満々で頑張ったんですが、瀬戸内海はやはり2本目にタイムアップしにくいサーキット……。そこで頑張り過ぎたのもダメだったのかもしれません」とタイムダウンを喫して反省しきり。
労せずして逃げ切りに成功した土居選手は、1本目のタイムで開幕4連勝を決めた。「1本目はスラロームをどっちから入るか迷ってしまって、満足のいくタイムは出せませんでした。ただ、2本目もターンは止めることなく走れたのが良かったですね」と今回の走りを分析した。
更に「3戦目で西尾選手がエンジンをオーバーホールしてマシンが良くなったので焦りましたが、今シーズン王手をかけるところまでこれました。残りはたぢかわに出てチャンピオンを決めて、嫌いなみかわは出場しない予定です。来年はジムカーナを卒業できるかな?(笑)」と、語る土居選手は9回目の四国ジムカーナ王者確定まであと一歩に迫った。
R3クラス
1150ccを超える後輪駆動のB車両で競うR3クラス。今季はポイントリーダーながら未勝利のディフェンディングチャンピオン高芝大輔選手と、すでに2勝を挙げている山﨑聡一選手、そして山﨑選手不在の第2戦で優勝を勝ち獲った北上宰選手、三人による王座争いとなっている。しかし、北上選手は第4戦を欠場。チャンピオン確定に向けて、高芝選手にとっては絶対に落とせない一戦であろう。
そんなR3はやはり、高芝選手と山﨑選手の一騎討ちとなった。そこまで1分32秒台で推移していたターゲットタイムを、山﨑選手が一気に1分30秒台まで引き上げる。しかし、そのタイムを更に更新したのは、最終ゼッケンの高芝選手だった。今季未勝利の鬱憤を晴らすかのような走りで1分29秒台に叩き込んでのトップ奪取に成功する。
勝負の2Heatになるかと思われたが、やはりこのクラスでもタイムは上がらない。その結果、高芝選手が王座争いに踏み留まる、嬉しい嬉しい今季初勝利を手にした。高芝選手は「1本目は今回ニュータイヤをいれたので、グリップも良かったです。スタートダッシュからタイムをしっかり稼げたのも良かったです。エキシージの山﨑さんと一緒で、二台ともターンが肝だと思っています。今日勝てたことでチャンピオン争いに首の皮一枚つながったので、次からも一生懸命走りたいと思います」と、喜びの声をよせた。
一方、2位の山﨑選手は「タイヤの溝がもうないんです! このタイヤで今シーズン2勝できているのは、よく頑張っていると思います(笑)。1本目と2本目でシフト選択を替えたんですが……。仕事次第で残りの大会も出れるか分からないのですが、ターンで勝負できるみかわまで勝負を持ちこして、チャンピオンを決めたいですね」と悔しそうに語った。
R4クラス
1500ccを超える4WDのB車両が競うR4クラスでは、ディフェンディングチャンピオン山下和実選手が無双状態で、ここまで開幕三連勝。昨季の最終第7戦から続く連勝記録を伸ばせるかに注目が集まった。そんな山下選手を追うのは、進化型GRヤリスを駆りランキング2番手につける竹下俊博選手と、“四国随一の雨男”と呼ばれる佐藤忍選手の二人だ。
青空が垣間見える中での1Heat、佐藤選手はトップタイムを記録したかに思えたが、まさかのペナルティ。一方、竹下選手は1分31秒台を記録してターゲットタイムを樹立する。しかし、続く山下選手は大きく上回る1分29秒台をマークした。
2Heatに入ると急に空模様が怪しくなりはじめ、R4が走り始める頃にはフロントガラスに雨粒が落ち始めてしまう。しかし、ここは路面が粗い瀬戸内海サーキット、多少の雨でも降り始めなら大きくグリップが落ちないのが特徴だ。それでもスラローマーたちは軒並みタイムダウンが続く。
佐藤選手の出走が迫ると、いきなり空模様が好転。雨はあがり、みるみる路面が回復していき、逆転劇の舞台が整ったかに見えた。しかし、絶好のチャンスで佐藤選手はまさかのミスコース、ギャラリーからも大きなため息が漏れた。そして、逃げ切り優勝が確定した山下選手だが、2Heatも果敢に攻めて1分28秒台までタイムを更新。パーフェクトウィンでシーズンをまたいで5連勝を果たした。
優勝した山下選手は、「ターン大失敗しちゃいましたが(笑)、今回は良いタイヤだったんで勝てました。今日は、タイムを出してくる人たちがミスコースしたり、雨を降らしたりもしていたので。インフィールドでしっかり早くハンドルを回して姿勢をつくっていったのが良かったです。二連続ターンの間隔が凄く狭くて辛かったですね」と、勝因を分析した。
続けて「この一勝で随分気持ちに余裕ができました。お年寄りのヤリスと若いヤリスがどんどんタイムを上げてきているので、油断しないように最終戦まで走り切ります」と連覇継続への意気込みを見せた。
一方、2位の竹下選手は「タイム差がありすぎて何が足りんのかよう分からんね。パイロンの回り方ひとつとってもそうだけど、まだまだ全体的に足りてないね。まぁ、頑張ります」と、自身の走りを反省した。
BSC1クラス
2WDのB・SC・AE車両が集うBSC1クラスは、元全日本ジムカーナ選手権レギュラースラローマーによる一騎討ちが続いている。演じているのはスイフトを駆る田中康一選手とインテグラを操る窪田竜三選手、ともに愛媛県松山市のレーシングサービス・コシミズで車両のメインテナンスを受けている。
田中選手はコーナリングとそのつなぎに定評がある一方、窪田選手はパイロンターンを武器とする。昨季は窪田選手がチャンピオンを獲得したが、今季は田中選手が開幕三連勝中だ。
1Heatは互いにミスが目立つ走りとなった。田中選手はトップタイムを記録したかに見えたがパイロンペナルティに沈み、窪田選手はトップに立ったが得意のパイロンセクションでタイムを失った。間違いなくここで勝負が決まる展開となった2Heat。トップタイムの1分29秒285を誰も破ることができないまま、ラス前の窪田選手がスタート。1Heatでのミスをしっかりとリカバリーすると、更にコーナリングのボトムスピードもしっかり上げる。トップタイムを1.329秒押し上げて、次の田中選手にプレッシャーをかける。
1Heatでタイムを残せていない田中選手は、走りから気負いが伝わる。得意のつなぎセクションで車速を落としすぎ、そして顕著なアンダーステアも出してしまった。それでも1分28秒787を記録して2位に入り、窪田選手は久しぶりの勝利を手にした。
「ストレートで置いていかれるので、コーナリングのボトムスピードをしっかり上げていくこと、最近床までアクセルを踏んでいなかった気がしたので、床までしっかりアクセルを踏むことを意識しました。リアが暴れるのを、きちんとコントロールできたのも良かったですね。2本目も、特に奥のターンセクションをしっかり速く、クルっと回しながらも近くで回そうと思ったのが、きちんと改善できたのも良かったです。残りはなるべく新しいタイヤを使って、なんとかタイムを削っていこうと思っています」と、窪田選手は勝因を分析した。
一方、田中選手は「1本目にタイムを残せていなかったのがダメでしたね。2本目ターンは上手くいったのでイケるかなと思ったんですが、ラインがデカくなってしまったこととタイヤを横に使い過ぎたことが、大きなタイムダウンにつながったんでしょうね」と、反省しきりだった。
PNクラス
2WDのPN車両が対象のPNクラス。今回の一戦は主催にまわり、欠場を余儀なくされた徳永部会長と名手・天満選手による、スバルBRZ/GR86対決となっている。コースによってはND型マツダ・ロードスターを操る金森峰史選手が割って入る展開も。
たぢかわでの前戦は、徳永部会長が天満選手との直接対決を制して今季二勝目を挙げている。徳永部会長がステアリングを握らない瀬戸内海サーキットでの一戦、天満選手は絶対に勝利を落とせない。インフィールドの速さでは一枚上手のND型ロードスター/ロードスターRF勢をいかにしのぐかが、勝負のポイントとなりそうだ。
1Heatでいきなり1分29秒台をマークしたのは天満選手のチームメイト、ND型ロードスター勢の内田憲作選手だった。続く金森選手も槍内良壮選手も1分30秒台でトップには届かず。しかし、天満選手は軽々超え、1.5秒以上引き離す1分28秒台をマークした。
運命の2Heatと思われたが、内田選手はパイロンペナルティで早々に脱落。更に、金森選手も槍内選手も1Heatのタイムを更新することができず。天満選手が1Heatでのタイムで逃げ切り優勝を果たした。
「瀬戸内海は基本カートコースなのでハイスピードなところ、コーナーが奥に回り込んでいるのが特徴ですね。直線をしっかり走らせられればGR86にも分があったと思います。コースをつくった人間のいやらしさが出てるよね(笑)。とにかくストレートをしっかり走らせることを意識することが、ロードスターに差をつけるポイント。2本目は路面温度も高くなっていて、タイヤの表面が少しヌルっとしてきたのは感じました。今日はまぁ及第点ですね」と、走りを振り返った。
一方、2位に入った内田選手は「久しぶりに金森選手に勝てたんで嬉しいです。昨日の練習会もあったんで、すんなりコースを走れたのはとても良かったですね。中国地区の選手に大きく離されていたので少しでも追いつきたかったんですが、レベルの高い選手と走れて勉強になりました」と、中国勢と比較できて収穫があったようだ。
クローズドクラス
クローズドクラスの1Heatは1分36秒215で内田紘輝選手がトップに立った。2Heatで内田選手は更に0.502秒縮める好走を見せてトップタイムを更新した。「1本目と比べて2本目はアクセルを踏むように、進入スピードを上げるように心がけました。1本目は姿勢のつくり方が悪かったので、修正できたのも良かったです。」と勝因を明かした。
2025年JMRC中国ジムカーナ チャンピオンシリーズ第4戦
2025年JMRC中国ジムカーナ チャレンジシリーズ第4戦
RFクラス
RFクラスはJMRC中国の共済に加入しているスラローマーが対象の中国勢専用クラス。今回の一戦での結果は、2025年JMRC中国ジムカーナ チャンピオンシリーズとチャレンジシリーズ各クラスそれぞれのポイントに反映される。チャンピオンシリーズではT28クラスやR2クラス、PN2クラス、BC2クラスから強者たちが参戦。チャレンジシリーズのスラローマーも参戦し、今回の一戦で一番の賑わいを見せて異種格闘戦となったことで、中国では味わえなかった面白みを持った。
1Heatを1分28秒255のトップタイムで折り返したのは、CR-Xを駆るTARO選手。約0.5秒差の2番手もやはり、CR-X使いの早坂怜選手が続いた。3番手からは石井拓選手、内田敦選手をはじめND型ロードスター/RF勢が名を連ねた。
勝負の2Heatでタイムを動かしたのは、1Heatで10番手に沈んでいた西村優輝選手だった。早坂選手のタイムを約0.2秒越えて2番手にジャンプアップ。続く石井選手も内田選手もベストタイムを更新することはできたものの、順位を大きく上げることはできず。
一方、TARO選手は早々にパイロンペナルティを犯して後続の結果待ちとなってしまった。しかし、最終ゼッケンの早坂選手まで、誰もトップタイムを更新するスラローマーは現れない。3番手に落ちてしまった早坂選手はSタイヤを履くだけに、TARO選手のタイムを抜き去りたい。
しかし、早坂選手は奥のヘアピン立ち上がりで大きくテールをスライドしてしまう。ストレートにつながる手前での失速は大きくタイムに影響したに違いない。ベストを0.464秒上げてはくるものの、トップタイムには0.028秒届かず2位で終えることになった。「ファルケンコーナーでリアを滑らせてしまったのが悔やまれます。気持ちがもっていかれそうになったんですが、それでも後半まとめられたので、もしかすると、とも思ったんですが…… 届きませんでした」と悔しさを滲ませた。
1Heatのタイムで逃げ切ったTARO選手は、「自分たちが普段走っているTAMADAやタカタと比べてグリップレベルが低いので、中国地区の選手はみんな苦労していました。今回のコースでは、たすき掛けの部分でタイム差がついたと思います。2本目、早坂選手が奥のコーナーに入る前に大きくテールを流してしまったので、そのおかげでの勝利ですね」と走りを振り返った。
更に「初併催の大会で初代の勝者になれたのはとても光栄です。ただ、オーバーオールをして爪痕を残せなかったのは残念です」と、複雑な胸中も明かした。
今回の一戦を終えて組織委員長と競技長を務めたSETOKAZEの三好正哲代表は、「中国地区から多くの選手に来ていただいて、本当に嬉しかったです。心配していたパドックも無事に収まり、いい大会になりました。オフィシャルのみんなもいい動きをしてくれたので、エントラントのみなさんにも満足していただけた大会になったと思います」と、締めくくった。



