UNIZONE第4戦では新フォーマットで多くの勝者が誕生。Saishunkan Sol 熊本が大量ポイントを獲得!
2025年9月17日

8月19日に開催された、JAFが公認する唯一のEモータースポーツリーグ「UNIZONE」第4戦。開催形式は前戦と同じく各自の拠点でイベントを行いながらインターネットを介して大会に参戦する‟HOME&HOME“形式が採られるも、スプリントレースを5レース行うという趣向を凝らしたレースフォーマットで実施され、新たなウィナーが多数誕生した。Saishunkan Sol 熊本が5チームの中で最も多い36ポイントを獲得し、名古屋OJAの連勝を止めることとなった。
UNIZONE e-Motorsport League Rd.4
開催日:2025年8月19日
開催地:遠州ハママツモータース:ITAYAMACHI BaR(静岡県浜松市)、群馬ダイヤモンドペガサス:JOMOスクエア(群馬県前橋市)、Saishunkan Sol 熊本:クマモトeスタジアム(熊本県熊本市)、東京ヴェルディレーシング:e-Create Space AIM SASAZUKA supported by KEIO(東京都渋谷区)、名古屋OJA:コミュファ eSports Stadium NAGOYA(愛知県名古屋市)
主催:JeMO
開幕から3戦目を終え、名古屋を拠点とする名古屋OJAが圧倒的な強さを見せているJAF公認のEモータースポーツリーグUNIZONE。その一方で2番手以下は混戦の様相を呈している。残り2戦、ひとつでも上位の年間成績を残すため、各チームは褌を締め直していた。
8月19日に開催された第4戦では、新たな試みとしてこれまでのレースフォーマットが大きく変更されている。1台の車両を各チーム2名が乗り継ぐセミ耐久レースを導入せず、5チーム10名が一斉に走るスプリントレースを5回実施。グリッド位置や周回数に変化を加え、動きのあるレースを実現するための変更がなされた。






レースフォーマット
UNIZONEリーグは「予選タイムアタック」「スプリントレース①」「スプリントレース②」「セミ耐久レース」という、4つのフォーマットで実施されるが、第4戦はセミ耐久レースがなくなった代わりにスプリントレースが①~⑤と増加。また、各チームには全てのレースで1名以上国際B 級ライセンスを所持するプレイヤーの出走が義務づけされている。
予選タイムアタック
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コース鈴鹿サーキット
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車両GT3車両10車種から選択
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予選時間10分間
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ポイントテーブル1位:3pt、2位:2pt、3位:2pt、4位:1pt、5位:1pt、以下0pt
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備考予選結果で当該ラウンド各レース共通のグリッドを決定(総合予選方式)
スプリントレース①
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コース鈴鹿サーキット
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車両GT3車両10車種から選択
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周回数6周
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スタート方式グリッドスタート(グリッドは予選タイムの上位順に準拠)
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ポイントテーブル1位:10pt、2位:8pt、3位:6pt、4位:5pt、5位:4pt、6位:3pt、7位:2pt、8位:1pt、以下:0pt
スプリントレース②
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コース鈴鹿サーキット
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車両GT3車両10車種から選択
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周回数3周
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スタート方式ハーフリバースグリッド(予選順位の半分を降順にしてスタート位置を決定)
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ポイントテーブル1位:3pt、2位:2pt、3位:2pt、4位:2pt、5位:1pt、6位:1pt、7位:1pt、8位:1pt、以下:0pt
スプリントレース③
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コース鈴鹿サーキット
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車両GT3車両10車種から選択
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周回数3周
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スタート方式フルリバースグリッド(予選順位降順でスタート位置を決定)
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ポイントテーブル1位:3pt、2位:2pt、3位:2pt、4位:2pt、5位:1pt、6位:1pt、7位:1pt、8位:1pt、以下:0pt
スプリントレース④
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コース富士スピードウェイ
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車両Super Formula SF23(HondaまたはToyota)
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周回数3周
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スタート方式視聴者のSNS投票にて決定
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ポイントテーブル1位:3pt、2位:2pt、3位:2pt、4位:2pt、5位:1pt、6位:1pt、7位:1pt、8位:1pt、以下:0pt
スプリントレース⑤
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コース富士スピードウェイ
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車両Super Formula SF23(HondaまたはToyota)
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周回数6周
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スタート方式グリッドスタート(グリッドは予選タイムの上位順に準拠)
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ポイントテーブル1位:10pt、2位:8pt、3位:6pt、4位:5pt、5位:4pt、6位:3pt、7位:2pt、8位:1pt、以下:0pt
予選タイムアタック

5レース行われるスプリントレースのうち、4つのレースに影響を及ぼす予選タイムアタック。スプリントレース①のコースは鈴鹿サーキット、そして車両は10車種のFIA-GT3から選択となったが、5チームともに選んだのはフォード・マスタングGT3だった。少しでも有利な車種選択を突き詰めていくと、ワンメイク化は避けられないということだろうか。
タイムアタックでは、年間を通して圧倒的な強さを見せている758号車の武藤壮汰選手(名古屋OJA)が1分57秒377をマーク。この記録がポールポジションタイムとなった。2番時計を叩き出したのは小此木裕貴選手(群馬ダイヤモンドペガサス)で、武藤選手から遅れること0.373秒差。3番手には実車のスーパーGTのGT300クラスドライバーである荒川麟選手(Saishunkan Sol 熊本)が入った。

予選タイムアタック結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | タイム | タイム差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 758 | 武藤壮汰選手 | Ford Mustang | 名古屋OJA | 1:57.377 | +0:00.000 | 3pt |
2位 | 83 | 小此木裕貴選手 | Ford Mustang | 群馬ダイヤモンドペガサス | 1:57.750 | +0:00.373 | 2pt |
3位 | 444 | 荒川麟選手 | Ford Mustang | Saishunkan Sol 熊本 | 1:57.961 | +0:00.584 | 2pt |
4位 | 759 | 齊藤祐太選手 | Ford Mustang | 名古屋OJA | 1:57.979 | +0:00.602 | 1pt |
5位 | 445 | 黒沢和真選手 | Ford Mustang | Saishunkan Sol 熊本 | 1:58.022 | +0:00.645 | 1pt |
6位 | 10 | 佐々木光選手 | Ford Mustang | 東京ヴェルディレーシング | 1:58.343 | +0:00.966 | 0pt |
7位 | 82 | 瀬田凜選手 | Ford Mustang | 遠州ハママツモータース | 1:58.537 | +0:01.160 | 0pt |
8位 | 11 | 木村偉織選手 | Ford Mustang | 東京ヴェルディレーシング | 1:58.867 | +0:01.490 | 0pt |
9位 | 802 | 田中健太選手 | Ford Mustang | 遠州ハママツモータース | 1:58.887 | +0:01.510 | 0pt |
10位 | 063 | 小山美姫選手 | Ford Mustang | 群馬ダイヤモンドペガサス | 1:59.797 | +0:02.420 | 0pt |
スプリントレース①

全車マスタングGT3という車種選択で、プレイヤーの腕とセットアップの違いが勝負のカギを握るスプリントレース。1レース目は予選順位通りのグリッドとなったが、ポールスタートの武藤選手(名古屋OJA)のスタートの出だしがやや遅く、2番手からスタートダッシュを決めた小此木選手(群馬ダイヤモンドペガサス)が1コーナーまでにトップに躍り出る。
そのまま先頭をキープしながら周回数を重ねていく小此木選手だったが、4周目の2コーナーでインを差した武藤選手と接触してスピンを喫してしまう。またコース復帰時に齊藤祐太選手(名古屋OJA)とのクラッシュもあり、健闘空しくノーポイントに終わってしまった。
これでトップに立ったのが、3番手を走っていた荒川選手(Saishunkan Sol 熊本)。6周目のファイナルラップに武藤選手の先行を許すが、武藤選手は小此木選手との接触で10秒のペナルティを課されており、荒川選手がスプリントレース①を制して10ポイントを獲得することとなった。

スプリントレース①結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | トータルタイム | ペナルティタイム | ベストラップタイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 444 | 荒川麟選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 12:02.733 | 0:00.000 | 1:59.362 | 10pt |
2 | 445 | 黒沢和真選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 12:03.585 | 0:00.000 | 1:59.258 | 8pt |
3 | 82 | 瀬田凜選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 12:06.825 | 0:00.000 | 1:59.980 | 6pt |
4 | 11 | 木村偉織選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | 12:08.584 | 0:00.000 | 2:00.047 | 5pt |
5 | 802 | 田中健太選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 12:09.399 | 0:00.000 | 1:59.942 | 4pt |
6 | 758 | 武藤壮汰選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 12:11.655 | 0:10.000 | 1:58.891 | 3pt |
7 | 063 | 小山美姫選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | 12:31.330 | 0:00.000 | 2:01.102 | 2pt |
8 | 759 | 齊藤祐太選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 12:48.844 | 0:00.000 | 1:59.757 | 1pt |
9 | 10 | 佐々木光選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | ― | 0:00.000 | 1:59.705 | 0pt |
9 | 83 | 小此木裕貴選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | ― | 0:10.000 | 1:58.957 | 0pt |
※ゼッケン758は#83に対する危険なドライブ行為(他車への接触)で10秒加算
※ゼッケン83は危険なドライブ行為(危険なコース復帰)で10秒加算
スプリントレース②

スプリントレース②はスタートグリッドにハーフリバースグリッドが採用された。また周回数が3周と短くなり、それに合わせてポイント配分も減少されている。予選5番手の黒沢和真選手(Saishunkan Sol 熊本)を先頭にレースがスタートした。小山美姫選手(群馬ダイヤモンドペガサス)は気が逸ってしまったのか、ジャンプスタート。
ここ数戦、他車からの接触でレースを終えることが多い黒沢選手にとって千載一遇のチャンスとなったスプリントレースだったが、2周目の2コーナーで2番手を走っていた齊藤選手(名古屋OJA)との接触でスピンアウト。またしても2コーナーでのアクシデントでポジションの入れ替わりが発生してしまう。首を横に振ってやるせない表情を見せる黒沢選手。
接触の原因となった齊藤選手に10秒のペナルティが与えられたことで、齊藤選手の背後を走っていた小此木選手(群馬ダイヤモンドペガサス)が堅実な走りを見せ、このスプリントレースの勝者となった。2位はスプリントレース①の好走ぶりを維持した荒川選手(Saishunkan Sol 熊本)で、3位は5番手スタートの武藤選手(名古屋OJA)。

スプリントレース②結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | トータルタイム | ペナルティタイム | ベストラップタイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 83 | 小此木裕貴選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | 6:03.217 | 0:00.000 | 1:59.581 | 3pt |
2 | 444 | 荒川麟選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 6:04.322 | 0:00.000 | 1:59.667 | 2pt |
3 | 758 | 武藤壮汰選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 6:04.417 | 0:00.000 | 1:59.562 | 2pt |
4 | 11 | 木村偉織選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | 6:06.527 | 0:00.000 | 2:00.711 | 2pt |
5 | 10 | 佐々木光選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | 6:06.961 | 0:00.000 | 2:00.353 | 1pt |
6 | 82 | 瀬田凜選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 6:08.062 | 0:00.000 | 2:00.065 | 1pt |
7 | 802 | 田中健太選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 6:09.135 | 0:00.000 | 2:01.460 | 1pt |
8 | 445 | 黒沢和真選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 6:09.453 | 0:00.000 | 1:59.997 | 1pt |
9 | 759 | 齊藤祐太選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 6:12.656 | 0:10.000 | 1:59.400 | 0pt |
10 | 063 | 小山美姫選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | 7:13.659 | 0:00.000 | 2:27.403 | 0pt |
※ゼッケン759は#445に対する危険なドライブ(他車への接触)で10秒加算
スプリントレース③

グリッドをフルリバースさせた状態でスタートしたスプリントレース③。予選順位降順でグリッドが構成されたことで、順位変動が大きいスリリングなレースになることが予想された。ポールポジションの位置からスタートしたのは、唯一の女性ドライバーである小山選手(群馬ダイヤモンドペガサス)だ。
注目が集まるスタートでは小山選手が後続からのプレッシャーを跳ねのけてホールショットを奪う。フロントローの田中健太選手(遠州ハママツモータース)はスタートでホイールスピンしてしまって中団に飲み込まれてしまった。小山選手の背後には木村偉織選手(東京ヴェルディレーシング)がピッタリつけるも、小山選手は巧みに抑えながら2周を消化。
だがファイナルラップでレースは動いた。1コーナーで木村選手がアウトサイドからマシンを並べて豪快なオーバーテイクを披露。その後は木村選手がジリジリと差を広げていきトップチェッカー。東京ヴェルディレーシングにとってうれしい初優勝を達成するとともに、小山選手にとっても初ポイント獲得という、フルリバースグリッドならではの変わった展開が見られた1戦となった。

スプリントレース③結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | トータルタイム | ペナルティタイム | ベストラップタイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | 木村偉織選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | 5:57.321 | 0:00.000 | 1:57.551 | 3pt |
2 | 063 | 小山美姫選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | 5:58.732 | 0:00.000 | 1:59.149 | 2pt |
3 | 82 | 瀬田凜選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 5:58.765 | 0:00.000 | 1:58.075 | 2pt |
4 | 758 | 武藤壮汰選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 5:58.853 | 0:00.000 | 1:57.406 | 2pt |
5 | 10 | 佐々木光選手 | 東京ヴェルディレーシング | Ford Mustang | 6:00.103 | 0:00.000 | 1:58.151 | 1pt |
6 | 802 | 田中健太選手 | 遠州ハママツモータース | Ford Mustang | 6:03.507 | 0:00.000 | 1:58.469 | 1pt |
7 | 759 | 齊藤祐太選手 | 名古屋OJA | Ford Mustang | 6:07.308 | 0:00.000 | 1:57.449 | 1pt |
8 | 445 | 黒沢和真選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 6:42.724 | 0:00.000 | 1:57.075 | 1pt |
9 | 444 | 荒川麟選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Ford Mustang | 6:48.035 | 0:00.000 | 2:05.723 | 0pt |
10 | 83 | 小此木裕貴選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Ford Mustang | 6:51.684 | 0:00.000 | 1:57.874 | 0pt |
スプリントレース④

スプリントレース④では視聴者投票としてGoogleフォームの投票機能でグリッドを決定するという新たな試みが採り入られた。途中経過では東京ヴェルディレーシングの木村選手が投票数でリードしていたが、最終結果は群馬ダイヤモンドペガサスの小此木選手が260票を勝ち獲り逆転。ポールポジションからスタートすることとなった。
このレースからコースが富士スピードウェイ、車両がスーパーフォーミュラSF23に変更。2番手スタートの木村選手がスタートに失敗して順位を落とす中、3番手スタートの百瀬翔選手(遠州ハママツモータース)が良いスタートを決め、ポールポジションの小此木選手を1コーナーアウト側からオーバーテイクする。
わずか3周というフォーマットの特性上、序盤からオーバーテイクシステムを使いっぱなしのまま争うという白熱した展開に。従来とは違った短期決戦のドライビングスキルが要求された。トップを走る百瀬選手が巧みに逃げ切り、初優勝を遂げる。遠州ハママツモータースにとってもUNIZONE初勝利となった。

スプリントレース④結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | トータルタイム | ペナルティタイム | ベストラップタイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 82 | 百瀬翔選手 | 遠州ハママツモータース | Super Formula SF23 - Honda | 4:04.366 | 0:00.000 | 1:20.723 | 3pt |
2 | 83 | 小此木裕貴選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Super Formula SF23 - Toyota | 4:04.753 | 0:00.000 | 1:20.746 | 2pt |
3 | 758 | 武藤壮汰選手 | 名古屋OJA | Super Formula SF23 - Honda | 4:06.574 | 0:00.000 | 1:21.246 | 2pt |
4 | 10 | 兒島弘訓選手 | 東京ヴェルディレーシング | Super Formula SF23 - Toyota | 4:08.058 | 0:00.000 | 1:21.715 | 2pt |
5 | 444 | 大滝拓也選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Super Formula SF23 - Honda | 4:08.821 | 0:00.000 | 1:21.546 | 1pt |
6 | 802 | 田中健太選手 | 遠州ハママツモータース | Super Formula SF23 - Honda | 4:09.389 | 0:00.000 | 1:21.515 | 1pt |
7 | 063 | 小山美姫選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Super Formula SF23 - Toyota | 4:15.332 | 0:00.000 | 1:22.835 | 1pt |
8 | 11 | 木村偉織選手 | 東京ヴェルディレーシング | Super Formula SF23 - Toyota | 4:46.218 | 0:00.000 | 1:26.947 | 1pt |
9 | 445 | 黒沢和真選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Super Formula SF23 - Honda | 4:51.391 | 0:10.000 | 1:21.236 | 0pt |
10 | 759 | 齊藤祐太選手 | 名古屋OJA | Super Formula SF23 - Honda | ― | 0:00.000 | 0:00.000 | 0pt |
※ゼッケン445は#758に対する危険なドライブ行為(走路外からの追い越し)で10秒加算
スプリントレース⑤

最終レースとなるスプリントレース⑤は、周回数がスプリントレース①と同様に6周に増え、グリッドは予選タイムアタックの結果に戻された。意外にもここまで勝ち星がない武藤選手(名古屋OJA)が、ポールポジションから抜け出してレースをリード。大滝拓也選手(Saishunkan Sol 熊本)が、離されまいとその後ろに食らいつく。
だが武藤選手はこれまでの鬱憤を晴らすかのような快走を見せる。大滝選手に代わって兒島弘訓選手(東京ヴェルディレーシング)が2番手に浮上した2周目のホームストレートでは、その差を2秒近くへと拡大。最終的には2.3秒ものアドバンテージを築いてトップチェッカー。武藤選手はスプリントレース⑤を勝利で締めくくり、10ポイントを獲得した。
そしてその後方では若手が躍動。3周目に入ったところで黒沢選手(Saishunkan Sol 熊本)が兒島選手を捕えて2番手に浮上すると、そのバトルに乗じて差を詰めてきた百瀬選手(遠州ハママツモータース)も兒島選手をオーバーテイクして3番手に。百瀬選手はファイナルラップでファステストを叩き出すも、2位の黒沢選手には及ばず3位。だが、ベストラップとしてはこの2選手が武藤選手のタイムを上回り、存在感を示した。

予選タイムアタックとスプリントレース①~⑤の結果、黒沢選手が17ポイント、荒川選手が12ポイント、大滝選手が2ポイントを獲得。終わってみればSaishunkan Sol 熊本がチームとして36ポイントを持ち帰った。これが5チームの中で最も多い獲得ポイントとなり、第4戦の覇者となった。
一風変わった短いスプリントレースを5回行う第4戦のレースフォーマットは、奇しくも各チームがそれぞれ1勝ずつ記録するという混沌とした状態に。次戦のUNIZONEはいよいよ最終戦を迎えることとなるが、どのような展開が待っているのか、その模様を追っていきたい。
スプリントレース⑤結果
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 車両 | トータルタイム | ペナルティタイム | ベストラップタイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 758 | 武藤壮汰選手 | 名古屋OJA | Super Formula SF23 - Honda | 8:03.177 | 0:00.000 | 1:19.943 | 10pt |
2 | 445 | 黒沢和真選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Super Formula SF23 - Honda | 8:05.420 | 0:00.000 | 1:19.741 | 8pt |
3 | 82 | 百瀬翔選手 | 遠州ハママツモータース | Super Formula SF23 - Honda | 8:07.002 | 0:00.000 | 1:19.699 | 6pt |
4 | 10 | 兒島弘訓選手 | 東京ヴェルディレーシング | Super Formula SF23 - Toyota | 8:09.076 | 0:00.000 | 1:20.220 | 5pt |
5 | 11 | 木村偉織選手 | 東京ヴェルディレーシング | Super Formula SF23 - Toyota | 8:10.458 | 0:00.000 | 1:20.275 | 4pt |
6 | 802 | 田中健太選手 | 遠州ハママツモータース | Super Formula SF23 - Honda | 8:13.734 | 0:00.000 | 1:20.957 | 3pt |
7 | 444 | 大滝拓也選手 | Saishunkan Sol 熊本 | Super Formula SF23 - Honda | 8:21.253 | 0:00.000 | 1:21.235 | 2pt |
8 | 063 | 小山美姫選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Super Formula SF23 - Toyota | 8:24.844 | 0:00.000 | 1:22.444 | 1pt |
9 | 83 | 小此木裕貴選手 | 群馬ダイヤモンドペガサス | Super Formula SF23 - Toyota | 8:26.679 | 0:00.000 | 1:22.392 | 0pt |
10 | 759 | 齊藤祐太選手 | 名古屋OJA | Super Formula SF23 - Honda | ― | 0:00.000 | 0:00.000 | 0pt |
※ゼッケン758は#83に対する危険なドライブ行為(他車への接触)で10秒加算
※ゼッケン83は危険なドライブ行為(危険なコース復帰)で10秒加算
UNIZONE PICKUP Team「東京ヴェルディレーシング」

日本初のプロサッカーチームを目指して1969年に誕生した「東京ヴェルディ」。現在は総合型クラブとして18競技に参入を果たし、『多様な人材の育成』や『スポーツを通じたさまざまなエンターテインメントの提供』を掲げて活動を行っている。
そしてUNIZONEには東京ヴェルディレーシングとして参戦。木村偉織選手、兒島弘訓選手、佐々木光選手がチームに所属するほか、KYOJO CUPに参戦する佐々木藍咲選手も帯同。メンバーの特徴は全員が実車とEモータースポーツの二刀流ドライバーとして構成されていることだ。
国際B級ライセンス保持者枠の木村選手は、2024年のスーパーフォーミュラに参戦経験がある国内トップドライバーの一人。兒島選手は、同じくスーパーフォーミュラにTeam MUGENのデータエンジニアとして参画する傍ら、レーシングシミュレータービルダーのZENKAIRACINGのシミュレーター設計・組み立てにも携わる人物だ。佐々木光選手はシミュレーターでのEモータースポーツ活動を通じ、今季ロードスター・パーティレースIIIに名門チームCABANAから参戦中。
彼らの強みのひとつが、実車とシミュレーター両方に精通したプレイヤーが所属していること。シミュレーター内でロガーデータを解析してミスや改善点を的確に修正できるところだろう。普段、サーキットで日常的に行っているサイクルを、そのままEモータースポーツに落とし込んでUNIZONEに挑んでいるのだ。






2025SEASON Standings(チーム順位)
順位 | チーム | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋OJA | 54 | 52 | 56 | 25 | 187pt | |
2 | Saishunkan Sol 熊本 | 28 | 15 | 22 | 36 | 101pt | |
3 | 遠州ハママツモータース | 18 | 24 | 25 | 28 | 95pt | |
4 | 東京ヴェルディレーシング | 10 | 17 | 16 | 24 | 67pt | |
5 | 群馬ダイヤモンドペガサス | 17 | 19 | 8 | 13 | 57pt |
2025 SEASON Standings(個人順位)
順位 | ドライバー | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 武藤壮汰選手 | 23 | 21 | 23 | 16 | 83pt | |
2 | 黒沢和真選手 | 16 | 7 | 13 | 17 | 53pt | |
3 | 小出峻選手 | 16 | 16 | 18 | ー | 50pt | |
4 | 瀬田凛選手 | 10 | 12 | 0 | 6 | 28pt | |
5 | 木村偉織選手 | 6 | 1 | 5 | 9 | 21pt | |
6 | 田中健太選手 | 3 | 4 | 6 | 7 | 20pt | |
7 | 荒川麟選手 | 0 | 6 | 1 | 12 | 19pt | |
8 | 兒島弘訓選手 | 2 | 4 | 6 | 5 | 17pt | |
8 | 浅賀颯太選手 | 5 | 4 | 8 | ー | 17pt | |
10 | 小此木裕貴選手 | 4 | 10 | ー | 2 | 16pt | |
11 | 百瀬翔選手 | ー | ー | 7 | 6 | 13pt | |
12 | 大滝拓也選手 | ー | 2 | 0 | 2 | 4pt | |
13 | 小山美姫選手 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3pt | |
14 | 齊藤祐太選手 | ー | ー | ー | 2 | 2pt | |
14 | 佐々木光選手 | 2 | 0 | ー | 0 | 2pt |
富士スピードウェイの体験走行無料券を10名様にプレゼント!

UNIZONEを運営する一般社団法人日本eモータースポーツ機構(Japan e-Motorsport Organization=略称JeMO)が、UNIZONE e-Motorsport Leagueを応援するファンに向けてキャンペーンを実施。UNIZONEのXアカウントをフォロー、該当する投稿をリポストした方の中から10名に、富士スピードウェイの体験走行無料券をプレゼントするという内容だ。
応募方法は ① UNIZONE公式Xアカウントをフォロー、 ② Xのキャンペーン投稿(https://x.com/UNIZONE_eMS/status/1965656604122251339)をリポスト。また、いいね!もすることで当選確率が2倍になるとのこと。応募期間 は9月10日15時から9月23日14時30分まで。当選発表は9月23日に配信される 「UNIZONE 2025 Final Round」の最後に配信内にて当選者の発表が行われる。
PHOTO/長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/岡田衛[Mamoru OKADA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]
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