栄誉の式典「2025年JAFモータースポーツ表彰式」が東京で開催
2025年12月8日
2025年のモータースポーツを締めくくる行事として盛大に開催された「JAFモータースポーツ表彰式」。各カテゴリーの成績上位の選手がこの表彰式に招待され、シリーズ成績の認定や各種賞典の授与が執り行われた。
2025年JAFモータースポーツ表彰式
開催日:2025年11月28日
開催地:グランドニッコー東京 台場 パレロワイヤル(東京都港区)
主催:JAF
2025年も国内モータースポーツ競技では熱戦が繰り広げられてきた。一部カテゴリーを除いてシーズンオフとなった11月下旬、国内四輪モータースポーツを統轄する一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が主催する「JAFモータースポーツ表彰式」が開催された。
表彰式会場となった東京都港区のグランドニッコー東京台場パレロワイヤルには、全日本スーパーフォーミュラ選手権、FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT、全日本ラリー選手権、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、日本ドリフト選手権、全日本カート選手権等の成績優秀選手が集った。
また、FORMULA REGIONAL選手権やFIA-F4地方選手権のシリーズ上位入賞選手を始め、JAFカップオールジャパンジムカーナやJAFカップオールジャパンダートトライアル、今回から新たにJAFカップオールジャパンサーキットトライアル優勝者や、JAF公認Eモータースポーツ国内リーグといったカテゴリーも招待された。
司会進行を務めたのは、例年同様モータースポーツ実況アナウンサーのピエール北川氏と稲野一美氏のコンビだ。テンポの良い進行と軽快なトークで会場を盛り上げていた。
式典ではまず、JAF坂口正芳会長が主催者を代表して挨拶。式典参列への謝辞に加えて「1年間競技で活躍されました選手、チームの皆さん、本日は誠におめでとうございます。そしてこの1年間、モータースポーツに関わりました大変多数の関係者の皆さまにも心から御礼申し上げたいと思います」と述べた。
その後“#thanksofficial キャンペーン”の動画が会場前方のスクリーンに映し出される。「今回大きなキャンペーンを開催いたしました。選手や関係者の皆さま方に拡散をいただきまして、SNSでも大変多数の方にご支持いただきました。モータースポーツは、ボランティアオフィシャルの方々や公認審判員の方々のご活躍があってこそ、競技として、そして選手もチームの皆さま方も安心して競技に集中できるということだと思います」とコメント。
「改めてこういった皆さま方に感謝を申し上げたいと思いますし、今後ともこういった方々に対するいろいろな感謝、ご支援のキャンペーン等、協力を賜ってまいりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。改めまして今回、1年間活躍されました選手、チームの皆さまたちに対して心からお祝い申し上げたいと思います」と述べ開会の挨拶とした。
主催者挨拶
表彰のトップはJAFモータースポーツ名誉委員の称号の贈呈だ。この名誉委員の称号は、JAFモータースポーツ関係委員会の経験者や、モータースポーツの発展に著しく貢献した個人に対して贈られるもので、2025年は2名に贈呈された。
1名は長年モータースポーツ審査委員会の委員や委員長として、自動車の公認競技に関連して発生した抗議や控訴など多くの紛争を審査し裁定してきた園高明氏。「モータースポーツ審査委員会を長らく務めさせていただきましたが、最後にこのような表彰をいただけて望外の幸せでございます。いささかなりともモータースポーツのお役に立てたかなと思って感激しております」と受賞の園氏。
もう1名は、自動車メーカーで市販車やレーシングカー開発などの要職を歴任し、JAFでは専門部会の部会長やモータースポーツ審議会委員などにおいて長年にわたり技術基準策定や安全性向上に大きく貢献してきた日置和夫氏に贈られた。日置氏は「3年前に脳梗塞をやって半年ばかり病院にいたのですが、今回はなんとか出られるようになりまして、こういう晴れの表彰を受けるということで本当に皆さまに感謝したいと思っております」と受賞の喜びを語った。
続いて行われたのはJAFモータースポーツ特別賞の贈呈だ。この特別賞は、これまでモータースポーツの普及振興に著しく寄与した個人・団体と、国際的な競技会において卓越した成績を収めた選手・チームなどに贈られる賞典となっている。
2025年は、FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦で、2024年に新設のLMGT3クラスで日本人初優勝の佐藤万璃音選手、世界一過酷と称されるFIA世界ラリーレイド選手権第1戦の市販車部門で2年連続優勝(通算5回目)の三浦昂選手、アジア・パシフィック・モータースポーツ・チャンピオンシップのEスポーツ部門で日本代表として参戦して優勝した武藤壮汰選手の3名に贈られた。
「僕は普段、国内のレースに参戦することがなくて、そんな中、今年のレースの結果をこのようにお祝いしていただけるということで、ありがたい気持ちでいっぱいです」と佐藤選手。
三浦選手は「このような表彰をいただき大変光栄に思います。たくさんの方々に僕たちのダカール・ラリーに協力いただいたことと、たくさんのファンの方が応援してくれたからこそだと思いますので、この感謝を次のスタートにしたいと思います」と受賞の喜びを表した。
武藤選手は、「この度は表彰いただきまして大変うれしく思います。日本代表としてアジアの大会でしっかり活躍して優勝できたこと、皆さまのサポートと普段のご協力、なんとか実ってすごくうれしく思います。来年、再来年どんどんEモータースポーツの大会は広がっていくと思いますので、出るレースには勝つつもりで頑張っていきたいと思います」と感謝を述べた。
また団体では、FIA世界ラリーレイド選手権マニュファクチャラー部門で1位、FIA世界ラリー選手権のマニュファクチャラーズタイトルを獲得したTOYOTA GAZOO Racingと、FIAフォーミュラE世界選手権2024/2025シーズンで東京大会含め4勝を挙げチーム部門総合3位、かつマニュファクチャラーズ部門総合3位となったNissan Formula E Teamに贈呈された。
JAFモータースポーツ名誉委員称号の贈呈
JAFモータースポーツ特別賞の贈呈
特別賞に続いて行われたのがドライバー・オブ・ザ・イヤー2025の受賞者の発表。ドライバー・オブ・ザ・イヤーは“その年最もモータースポーツ業界を輝かせたドライバー”1名を、有識者選考と一般投票で決定して顕彰するものだ。今回で5回目を迎えた同顕彰には、角田裕毅選手が2年連続で選ばれた。
角田選手はF1カタールグランプリ参戦中のため欠席だったものの「ドライバー・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞することができ、大変うれしく思います。昨年に続き今年もファンの皆さまに投票していただいたおかげであり、大変感謝しています。今年は日本グランプリのタイミングでオラクル・レッドブルレーシングに昇格し、多くのファンの皆さまの歓声に包まれながらレースを走ることができ、本当にうれしく思いました。また海外のグランプリでも日本の国旗を掲げて応援してくださる方々が増え、大きなエネルギーになっています」とビデオメッセージを寄せた。
また「この賞をいただけたことを励みに、今シーズンの残り2戦も全力で挑みたいと思います。これからも1戦1戦、皆さんにいい走りをお見せできるよう全力を尽くしますので、引き続き応援よろしくお願いします」と意気込みも語った。なお顕彰のプレゼンターはJAFモータースポーツ振興小委員会の鈴木亜久里委員長が務めている。
ここでJAF舘信秀理事が乾杯の挨拶として「本日受賞の皆さま大変おめでとうございます。皆さんの日ごろの情熱と努力の賜物と、心からお祝いの意を表したいと思います。本日お集りの皆さまのおかげでモータースポーツ界は大変発展しております。JAFの一員といたしまして皆さまに御礼申し上げたいと思います」と述べた。そして「乾杯!」の掛け声とともに会場の雰囲気が一気に和やかになった。
ドライバー・オブ・ザ・イヤーの贈呈
乾杯
乾杯の後はいよいよ各カテゴリー表彰対象者への賞典授与の時間となった。KYOJO CUPの表彰およびJAFウィメン・イン・モータースポーツの顕彰を皮切りに、全日本学生自動車連盟2025年度年間総合表彰およびJAF全日本学生モータースポーツ顕彰の授与が行われた。
続いて、JAF公認Eモータースポーツ国内リーグのドライバーとチームへの表彰、JAFカップオールジャパンジムカーナとJAFカップオールジャパンダートトライアルの優勝者への表彰に移行。そして、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、日本ドリフト選手権、全日本ラリー選手権、全日本カート選手権の順で表彰が行われ、当該カテゴリーの各クラスのチャンピオンと、ランキング2~6位の選手がステージに登壇してシリーズ順位の認定を受けた。
終盤にFORMULA REGIONAL選手権とFIA-F4選手権、FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権のドライバーやチームの表彰が行われたが、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は最終大会が表彰式後に開催されたため、賞典授与は見送られている。
KYOJO CUP 表彰/JAFウィメン・イン・モータースポーツ顕彰
全日本学生自動車連盟2025年度年間総合表彰/JAF全日本学生モータースポーツ顕彰
JAF公認Eモータースポーツ国内リーグ 表彰
ドライバー
チーム
JAFカップオールジャパンサーキットトライアル 表彰
JAFカップオールジャパンジムカーナ 表彰
JAFカップオールジャパンダートトライアル 表彰
全日本ジムカーナ選手権 表彰
P・AE1クラス
P・AE2クラス
PN1クラス
PN2クラス
PN3クラス
PN4クラス
B・SC1クラス
B・SC2クラス
B・SC3クラス
全日本ダートトライアル選手権 表彰
P・PN・AE1クラス
PN1クラス
PN2クラス
PN3クラス
Nクラス
SA・SAX1クラス
SA・SAX2クラス
SCクラス
D1クラス
D2クラス
日本ドリフト選手権 表彰
単走部門
追走部門
総合部門
全日本ラリー選手権 表彰
クラス1ドライバー
クラス1コ・ドライバー
クラス2ドライバー
クラス2コ・ドライバー
クラス3ドライバー
クラス3コ・ドライバー
クラス4ドライバー
クラス4コ・ドライバー
クラス5ドライバー
クラス5コ・ドライバー
環境対応クラスドライバー
環境対応クラスコ・ドライバー
全日本カート選手権 表彰
OK部門
FS-125部門
FP-3部門
FORMULA REGIONAL選手権 表彰
ドライバー
チーム
FIA-F4選手権 表彰
チャンピオンクラス
チャンピオンクラスチーム
インディペンデントクラス
インディペンデントクラスチーム
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT GT300クラス 表彰
ドライバー
チーム
FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT GT500クラス 表彰
ドライバー
チーム
全日本スーパーフォーミュラ選手権 表彰
チーム
メカニック賞
ドライバー
それぞれのカテゴリーで歓喜の輪が広がり雰囲気も最高潮になったところで、JAF野津真生専務理事が挨拶。「まずは本日受賞された皆さま方、そしてチームの皆さま、関係者の皆さま、誠におめでとうございます。それから本日、このように大勢の方にお集まりいただき、またネットでこの式典の様子をご覧いただきまして誠にありがとうございます」と謝辞。
「今日、選手の皆さま方からご家族への感謝、あるいはライバルへの感謝、支えていただいている方への感謝、いろんな感謝の声が聞こえてまいりました。今日、大変な熱気を感じることができました。私どもJAFといたしましてもこの熱気をさらに盛り上げるべく取り組んでまいります」と述べ大団円のうちに式は閉会した。
閉会
PHOTO/今村壮希[Souki IMAMURA]、宇留野潤[Jun URUNO]、遠藤樹弥[Tatsuya ENDOU]、大野洋介[Yousuke OHNO]、長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]



