来年の「JAFモータースポーツジャパン」と今年の「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」の概要が、スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ大会で明らかに

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2023年8月25日

モビリティリゾートもてぎで開催された2023年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の土曜日に、JAFによる記者会見が行われ、来年開催される「JAFモータースポーツジャパン」と、毎年恒例の「ドライバー・オブ・ザ・イヤー2023」の概要が発表された。

「モータースポーツジャパンおよびドライバー・オブ・ザ・イヤー記者会見」
開催日:2023年8月19日(土)
開催地:モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)
(2023年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦内にて開催)

 来る2024年のモータースポーツジャパン、そして今年で3回目を数えるドライバー・オブ・ザ・イヤー2023の概要がJAFにより発表された。今回は、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)協力のもと、レースウィークの土曜に開催する定例会見「サタデーミーティング」に続いてJAFによる記者会見が行われ、多くのメディアが駆け付けた。

 この会見には、JAFモータースポーツ未来委員会・モータースポーツ振興小委員会の鈴木亜久里委員と竹岡圭委員が登壇し、モータースポーツジャパンでは初年度からスーパーバイザーを務めている、JRPの近藤真彦会長もゲストとして登場した。

 まずは2022年以来の開催となるモータースポーツジャパンに関する発表が行われ、「JAFモータースポーツジャパン イン お台場2024」と題して、2024年2月24~25日に東京都江東区の青海地区NOP街区で開催されることが明らかにされた。

 このイベントは、サーキットに代表されるモータースポーツフィールドの雰囲気を身近に感じてもらうために、都心の”お台場”エリアで2006年から開催されており、日本におけるモータースポーツの認知および地位向上を目的として、メーカーや団体、カテゴリーの垣根を超えて協力し、モータースポーツの魅力を広く世間にアピールしている。

 2021年からはJAFが主催を務めており、2024年大会もJAFが主催を担当。企画・運営はNPO法人日本モータースポーツ推進機構が行い、2024年は「親子で『見て』『聞いて』『触って』『体感する』モータースポーツ」というテーマを掲げている。

 モータースポーツ振興小委員会の鈴木委員は、「本来であれば”2023”の開催概要の発表を行うべきなのですが、昨今のスケジュールの事情により、2023年ではなく2024年のシーズン開幕前に開催することが決まりました。来年のカレンダーは、スーパーフォーミュラは3月初旬に始まりますし、3月の終わりには日本初のフォーミュラEが東京で開催されますので、そういう意味では、お台場でこのイベントを開催して、1年間を盛り上げようという形では、いいタイミングなのかと考えております」と語った。

「JAFモータースポーツジャパン」の詳細は下記サイトを参照のこと。
https://motorsports.jaf.or.jp/enjoy/motorsportjapan

 続いて、2021年からスタートした「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」に関する発表が行われた。この試みは、モータースポーツにおいて当該年にもっとも輝いたモータースポーツドライバーを投票により決定し、顕彰するJAFによる新たな施策で、初年度は佐藤琢磨選手、2022年の2回目は野尻智紀選手がドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

 3回目となる今年は「ドライバー・オブ・ザ・イヤー2023」と題して年末に向けて開催される。昨年までとは異なり、モータースポーツメディアの協力を得て複数名の候補者を選出し、続く一般投票により1名の受賞者を決める形式になることが明らかにされた。

 モータースポーツ振興小委員会の鈴木委員は、「昨年は、一般投票で数名を選出して、その後に決勝投票といった形で1名を選出しました。今年はJAFの委員、そしてここにお集まりのメディアの方々に選出していただいて、その後にファンの方々による一般投票でドライバー・オブ・ザ・イヤーを決めていただく形式にしました。レースもラリーもスピード競技もカートも、すべてが一線上にある中での選出にはとても難しい判断がいるので、現在、委員会ではいい形を探りながら試行錯誤しています。皆様のお知恵もお借りしながら、より良い選考をやっていきたいと考えております」と語る。

 また、ゲストとして登壇したJRPの近藤会長は、「この取り組みはモータースポーツ関係者の皆さんは知っていると思いますが、それ以外の方々、レース界だけじゃない人々にも、『モータースポーツのドライバー・オブ・ザ・イヤーはこの人なんだ』ということを知ってもらいたいですね。スーパーフォーミュラに限らず、色々なカテゴリーの中からドライバーの日本一、MVPを決めるんだ、ということですので、メディアの皆さんの力をお借りして、モータースポーツのトップ、人気のドライバーはこの人なんだ、ということを広く世間にアピールしていただければと思っています」と、大きな期待を寄せている。

 ドライバー・オブ・ザ・イヤー2023は、2023年9月15日から10月15日に候補者の選出が行われ、10月18日から11月12日の間に、ファンによる一般投票が行われる。この一般投票の方法は、(1)WEBフォーム、(2)LINE、(3)X(旧Twitter)が用いられる予定で、この投票で選出されたドライバーの発表と顕彰式典は、11月24日(金)に東京都内のホテルで開催される「JAFモータースポーツ表彰式」にて行われる予定だ。

 ちなみに、2023年の選出規定によれば、「(1)日本国籍を有し、かつ2023年に開催されたFIA、及び各国ASN公認のモータースポーツ競技会に一度以上参加した者、(2)2023年に日本国内で開催されたJAF公認競技会に一度以上参加した者、(3)その他本顕彰の目的に照らし、ドライバー・オブ・ザ・イヤーに相応しい活躍をしたとJAFが認めた者」という要件を満たすドライバーを対象とし、JAFの委員とメディア関係者により複数の候補者を選出し、その候補者に対してファンによる一般投票を行い、1名の受賞者を決定する。

 このファンによる一般投票にあたり、投票した人々のうち有効投票者の中から抽選で、(1)11月24日に開催されるJAFモータースポーツ表彰式への招待、(2)選手のサイン入りグッズ、(3)QUOカードが当たるキャンペーンも実施される。

 皆さんの一票が、日本のモータースポーツのさらなる振興、そしてドライバーの次なる活躍を推進する大きなエネルギーとなるはず。奮って参加してほしい。

「ドライバー・オブ・ザ・イヤー2023」の詳細は下記のサイトを参照のこと。
https://motorsports.jaf.or.jp/results/drivers-award/2023

モータースポーツ未来委員会・モータースポーツ振興小委員会の鈴木亜久里委員と竹岡圭委員が登壇し、鈴木委員が取り組みのコンセプト、竹岡委員がそれぞれの概要を説明した。
モータースポーツジャパンのイベントではスーパーバイザーを務めてきた、日本レースプロモーションの近藤真彦会長もゲストとして登壇。今回の試みに大きな期待を寄せた。
会見の後に行われた記念撮影。左からモータースポーツ振興小委員会の鈴木委員と竹岡委員、JAFモータースポーツ部の村田浩一部長、JRP近藤会長、そしてJRPの上野禎久社長。
今回のJAFによる記者会見は、2024年のFIA国際カレンダー登録申請一覧の発表も行われたJRPの定例記者会見「サタデーミーティング」に続いて開催された。

PHOTO/石原 康[Yasushi ISHIHARA] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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