2023年JAFモータースポーツ表彰式が開催。ドライバー・オブ・ザ・イヤーは山野哲也選手が受賞!
2023年12月6日

国内四輪モータースポーツを統轄する一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が主催の「2023年JAFモータースポーツ表彰式」が、東京都内のホテルで華々しく開催された。JAF全日本選手権などを始めとする国内モータースポーツにおいて、2023年を戦い抜いた表彰対象となる上位入賞者が一堂に会し、シリーズ成績の認定および各種賞典の贈呈が行われた。
2023年JAFモータースポーツ表彰式
開催日:2023年11月24日
開催地:グランドニッコー東京 台場 パレロワイヤル(東京都港区)
主催:JAF
2023年に国内で行われた全日本選手権やFIAシリーズなど、モータースポーツで優秀な成績を収めたドライバーならびにチームの栄誉を称える「2023年JAFモータースポーツ表彰式」が、11月24日に東京都港区のグランドニッコー東京 台場のパレロワイヤルで執り行われた。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、オンライン配信形式や一部制限ありの開催となっていたが、今年はいよいよ従来の形式を完全に取り戻した式典となった。なお、今回は会食を楽しみながら表彰式に臨める正餐形式が採られ、2019年以前の二部制だった懇親パーティとは違った様相となっている。
また、今年はJAFにとって1963年の創立から60年の節目の年にあたり、60周年を記念する表彰式でもある。そのため、これまでの表彰式とは一線を画す趣向が随所で見られた。式典の合間には「JAFモータースポーツ60周年の歩み」と題した、1963年の第1回日本GP開催から現在までの、国内モータースポーツに係る主なトピックスを振り返る動画を放映。
そのほかスーパーフォーミュラ車両やラリーJP4車両、EVカートの実車が会場内に展示され、国内で開催されたFIA世界耐久選手権やFIAフォーミュラ1世界選手権、世界ラリー選手権に参戦したドライバーたちのサイン入りヘルメットも飾られるなど、豪華さと華やかさに拍車をかけた。
そして環境の保全活動に寄与すべく、会場内の至る場所ではファブリック素材などの再生可能な材料が用いられていたことも挙げておく。カーボンニュートラルへの取り組みが反映されていたことで、新たな気づきが得られた表彰式でもあった。
2022年の表彰式に続いて司会進行を務めたのは、モータースポーツ実況アナウンサーのピエール北川氏と稲野一美氏のコンビ。ピエール北川氏による流暢な「JAF MOTORSPORTS AWARD!」の第一声でスタートし、JAF坂口正芳会長の主催者挨拶でいよいよ式典の幕が開けた。
栄えある最初の表彰は、今年で発足3年目となる“ドライバー・オブ・ザ・イヤー”。2023年に最も輝いていたモータースポーツドライバーを、約1か月の一般投票を経て選出、顕彰するものだ。表彰プレゼンターはスポーツ庁の室伏広治長官が務め、全日本ジムカーナ選手権でシリーズチャンピオンを通算23回獲得する偉業を達成した山野哲也選手が選ばれた。
室伏長官より祝辞の言葉とクリスタルガラス表彰楯が贈られた山野選手は、「ファンの皆さんのひとりひとりの投票により、今この場に立たせてもらっていると思います。ファンの皆さん、素敵な賞をありがとうございました」と、ステージ上から感謝のコメントを述べた。
続いてはモータースポーツの発展にとくに貢献の著しい個人に贈られる“JAFモータースポーツ名誉委員の称号”の贈呈が行われる。今回より設けられた名誉委員長の称号は、近年では名誉委員候補者および特別表彰候補者選考委員会などで活躍し、1963年の第1回日本グランプリで優勝した経歴を持つ多賀弘明氏に贈られた。
名誉委員の称号は体調不良による欠席、逝去された方がいたため名前の紹介のみとなったが、部会や審査委員などカート界で大きく尽力された饗庭喜昭氏、スピード競技における数々の全日本選手権大会を主催した故・中村善浩氏、数々のラリー競技における日本選手権大会を主催した故・七田定明氏の3名に贈呈された。
モータースポーツ界に多大な貢献をされた個人や団体に贈られる“JAFモータースポーツ特別賞”は、世界選手権でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したTOYOTA GAZOO Racing、WECでドライバーズチャンピオンとなった平川亮選手、WECで優勝するなど優秀な成績を収めた小林可夢偉選手、WRCで優秀な成績を収めた勝田貴元選手、FIAフォーミュラE世界選手権第14戦2位など優秀な成績を収めた日産フォーミュラEチーム、全日本ラリー選手権で10年連続チャンピオンの天野智之選手、モータースポーツの振興や広報活動に貢献した高橋二朗氏、モータースポーツの振興や若手育成に貢献した高木虎之介氏の8組に贈られた。
表彰式の式次第は例年のスタイルとは変わり、各カテゴリー/クラスごとに2~6位の成績を収めた選手を先にステージ上で紹介した後、別途、各カテゴリー/クラスのチャンピオンのみを表彰する流れだ。2~6位は賞典を手に登壇、チャンピオンはプレゼンターからトロフィーが授与される。
この表彰についてはFIA F4選手権、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、全日本ラリー選手権、全日本カート選手権、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権、FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権の順となっている。
また2~6位の紹介が終わると、JAF全日本学生モータースポーツ顕彰としても贈られる全日本学生自動車連盟2023年度年間総合表彰、JAFカップオールジャパンドリフト、JAFカップオールジャパンジムカーナ、JAFカップオールジャパンダートトライアルの各クラスおよび部門の優勝者への賞典授与が行われた。
式典終了後はチャンピオンを獲得した選手が集まり、ステージ上で記念撮影を実施。2023年の集大成とも言えるJAFモータースポーツ表彰式は閉幕となり、この会場で英気を養っている様子とともに、翌年に向けてさまざまな想いをを馳せる選手が多く見られた。








ドライバー・オブ・ザ・イヤーの贈呈


JAFモータースポーツ名誉委員称号の贈呈

JAFモータースポーツ特別賞

乾杯

JAFカップオールジャパンドリフト 表彰


JAFカップオールジャパンジムカーナ 表彰


JAFカップオールジャパンダートトライアル 表彰


全日本学生自動車連盟2023年度年間総合表彰



FIA F4選手権 表彰
ドライバー


チーム

全日本ジムカーナ選手権 表彰
P・AE1クラス


PN1クラス


PN2クラス


PN3クラス


PN4クラス


B・SC1クラス


B・SC2クラス


B・SC3クラス



全日本ダートトライアル選手権 表彰
P・PN・AE1クラス


PN1クラス


PN2クラス


PN3クラス


Nクラス


SA・SAX1クラス


SA・SAX2クラス


SC1クラス


SC2クラス


Dクラス



全日本ラリー選手権 表彰
クラス1ドライバー


クラス1コ・ドライバー


クラス2ドライバー


クラス2コ・ドライバー


クラス3ドライバー


クラス3コ・ドライバー


クラス4ドライバー


クラス4コ・ドライバー


クラス5ドライバー


クラス5コ・ドライバー


クラス6ドライバー


クラス6コ・ドライバー



全日本カート選手権
OK部門


FS-125CIK部門


EV部門


FS-125JAF部門


FP-3部門


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
ドライバー


チーム

エンジンチューナー

FIAインターナショナルシリーズ スーパーGT
GT300クラス ドライバー


GT300クラス チーム

GT500クラス ドライバー


GT500クラス チーム

全日本スーパーフォーミュラ選手権
ドライバー


チーム

メカニック賞




2023年JAFモータースポーツ表彰式(JAF MOTOR SPORTS AWARD 2023)
フォト/雨田芳明、遠藤樹弥、宇留野潤、関根健司、森山良雄、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部