札幌市内の新会場にて、北海道モータースポーツ表彰式が2024シーズンも先陣を切る!

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2025年1月16日

2024シーズンに、全国8地区でJAF地方選手権などのチャンピオンがかかるシリーズにおいて優秀な成績を収めた選手が讃えられる、各地のモータースポーツ表彰式。7地域に先駆けて、「JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式2024」が、新たな会場で2024年12月7日に開催された。

JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦
モータースポーツ表彰式2024

開催日:2024年12月7日
開催地:札幌サンプラザ 金枝の間(北海道札幌市)
主催:JAF北海道本部、JMRC北海道

2023シーズンまで2季にわたって開催されてきた、札幌駅付近に建つ北海道自治労会館から北に、地下鉄で数駅足を延ばして、札幌サンプラザの金枝の間が新たな舞台となった。それに伴い久しぶりとなる、ビュッフェ形式での飲食が復活。出席者たちは卓上に並べられた様々な料理を味わいながら、2024シーズンの労もねぎらいあっていた。

 表彰式開始前の午前中には、会場付近の札幌市北区民センターにて、JAF北海道本部とJMRC北海道による「2025年モータースポーツカレンダー調整会議」も開催され、各競技会を主催するクラブの代表者たちが集った。2023シーズンの同会議と同じく各地方選手権への参戦台数の推移など、2024シーズンの活動報告に始まり、2025シーズンのクラブ更新について、そして2025シーズンに開催する北海道地方選手権をはじめ競技会開催日と、競技会名の確認と調整などが行われた。

ビュッフェも復活したJAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式2024は、札幌市北区に建つ札幌サンプラザの金枝の間を新たな舞台にして開催された。
JAF北海道本部とJMRC北海道は式典の準備と並行して、別会場にて2025年モータースポーツカレンダー調整会議を実施。選手やオフィシャルの活動に大きく影響する可能性がある、モータースポーツライセンス更新についてなど、活発な質疑応答も行われた。
2022シーズンに北海道モータースポーツ表彰式が再開されて以来初めてとなる、飲食の提供がビュッフェ形式で戻ってきた。競技会場で火花を散らすライバル同士でも、この日は舌鼓をうちながら、モータースポーツ談義などに花を咲かせていたようだ。

JAF北海道地方選手権表彰式

 式典は、JAF北海道地方選手権表彰式とJMRC北海道シリーズ戦表彰式の2部制は2023シーズンから変わらず。JAF北海道地方選手権表彰式は、まず開会の挨拶にJAF北海道本部の小島雄一事務局長が登壇、そしてJAFモータースポーツ部業務課の小林修課長が壇上に上がり、1月から11月まで10カ月間の、北海道モータースポーツの2024シーズンを駆け抜けた選手やオフィシャル、主催クラブ員などの関係者たちを労った。

 こちらも2023シーズンと同じく、JAF北海道ジムカーナ選手権、JAF北海道ダートトライアル選手権、JAF北海道ラリー選手権の順で賞典が授与された。ジムカーナは小島事務局長、ダートラはJAF北海道本部の菅野英明事業部長、ラリーは小林課長とJAF札幌支部の山本洋平事業課長から、各クラスの受賞者たちに賞典が手渡された。

会場が暗転し、2024シーズンの北海道のモータースポーツシーンを足早に振り返るオープニング映像が流された後に、JAF北海道本部の小島雄一事務局長が登壇。2024シーズンの北海道でのモータースポーツ活動を支えた選手やチーム、オーガナイザーなど関係者のみなさまへの感謝と、受賞者のみなさまへの祝辞を述べた。
小島事務局長に続き、JAF本部モータースポーツ部業務課の小林修課長が壇上に上がった。受賞者への祝辞を述べた後、カレンダー調整会議でも質疑に上がった、JAF会員の規則が大きく変わることを告知し、JAF会員有効期限内でのモータースポーツライセンス更新手続きを訴求した。
北海道で開催される競技会でもMCを務めている、間野目聖子氏が式典の司会進行を務めた。
2024年JAF北海道ジムカーナ選手権H-PN1クラスの表彰。左から2位の金内佑也選手、3位の三好翔太選手、チャンピオンの米澤匠選手、4位の細谷斉昭選手、5位の築山拓也選手、6位の宮田祐次選手。
JAF北海道ジムカーナH-BC1クラスの表彰。左から2位の成瀬悠人選手、3位の浅野晴海選手、チャンピオンの宮本雅樹選手、4位のナツキ選手、5位の岩田聖選手、6位の佐々木真司選手。
JAF北海道ジムカーナH-BC2クラスは、左から2位の木村司選手、チャンピオンの笠原靖彦選手、3位の逸見将吾選手が表彰を受けた。
2024年JAF北海道ダートトライアル選手権FF-1クラスの表彰。左から2位の竹花豪起選手、チャンピオンの大場元貴選手、3位の土佐岡慎選手、4位の岡村巧選手。5位の棚瀬昌樹選手と6位の内山壮真選手は欠席。
JAF北海道ダートラFF-2/4WD-1クラスの表彰。左から2位の柴田純選手、チャンピオンの内藤修一選手、4位の田丸豪選手、6位の星野幹男選手(代理)。3位の川口昭一選手と5位の張間健太選手は欠席。
JAF北海道ダートラRWDクラスの表彰。左から2位の田中光徳選手、チャンピオンの和泉泰至選手、3位の吉川高利選手、5位の小野寺俊選手。4位の古谷欣竹選手と6位の海野正樹選手は欠席。
JAF北海道ダートラ4WD-2クラスの表彰。左から2位の江藤貴文選手、3位の村上周選手、チャンピオンの小林茂則選手、4位の島部亨選手(代理)、5位の杉本義実選手。6位の五十嵐貴右選手は欠席。
2024年JAF北海道ラリー選手権RA-1クラスの表彰。左からチャンピオンの関根正人/松川萌子組、ドライバー2位の山田健一選手、コ・ドライバー2位の竹下紀子選手、ドライバー3位の近藤拓選手、コ・ドライバー3位の髙橋和多利選手、ドライバー4位の和氣嵩暁選手、コ・ドライバー6位の宗片さおり選手。5位の大藤潤一/秋山美紗子組、コ・ドライバー4位の保井隆宏選手とドライバー6位の増村淳選手は欠席。
JAF北海道ラリーRA-2クラスの表彰。左からドライバーチャンピオンの石田侑生選手、コ・ドライバーチャンピオンの岸田勇人選手、ドライバー2位の谷岡一幸選手、コ・ドライバー2位の川村朋有選手、ドライバー3位の室田彰仁選手、コ・ドライバー3位の松嶋比奈子選手、ドライバー5位の飛谷治寿選手、コ・ドライバー4位の飛谷しのぶ選手、コ・ドライバー5位の小池征寛選手、コ・ドライバー6位の菅原恭介選手。ドライバー4位の山田裕一選手とドライバー6位の泉祐悟選手は欠席。
JAF北海道ラリーRA-3クラスの表彰。左からドライバー5位の乙供邦彦選手、コ・ドライバー2位の川村幸子選手、ドライバーチャンピオンの三木晴夫選手、ドライバー6位の松倉拓郎選手、コ・ドライバー5位の中村朝子選手。3位の三苫和義/遠藤彰組と4位の原口真/春日美知子組、コ・ドライバーチャンピオンの大日方唯子選手、ドライバー2位の井土正高選手、コ・ドライバー6位の山田真記子選手は欠席。

2024年JMRC北海道シリーズ戦表彰式

 2023シーズンと同じく、JMRC北海道の永井真運営委員長の挨拶により始まった2024年JMRC北海道シリーズ戦表彰式だが、2024シーズンは前述のとおり、菅野事業部長による乾杯の後、ビュッフェ形式での食事がふるまわれた。

 表彰はJMRC北海道WinmaXジムカーナシリーズに始まり、JMRC北海道Moty’sダートトライアルシリーズ、JMRC北海道TEINラリーシリーズ、JMRC北海道スノーチャレンジカップ、JMRC北海道レースシリーズ北海道クラブマンカップレース、JMRC北海道GRガレージ札幌厚別通オートテストシリーズの順で賞典が授与された。

 プレゼンターはジムカーナが石川和男ジムカーナ部会長、ダートラは瀬尾毅ダートトライアル部会長が、ラリーは秋葉貴之ラリー部会長と藤原篤志ラリー副部会長、レースは柴田誠レース部会長、オートテストは古島淳一オートテスト部会長と、2023シーズンと同様にJMRC北海道の役員たちが務めた。そしてチャンピオンたちは表彰後に、チャンピオン獲得の喜びや来る新シーズンへの抱負などを述べた。また、JMRC北海道ジムカーナ ミドル部門とJMRC北海道ダートラ ジュニアの各クラス上位3選手には、オートスポーツランドスナガワを運営する株式会社邦明商事から走行券も進呈された。

2024年JMRC北海道シリーズ戦表彰式は、JMRC北海道の永井真運営委員長の登壇からスタート。壇上で永井運営委員長は受賞者を讃えるとともに、彼らを支えたご家族やクラブ、団体など、そして競技会開催を支えた主催者や施設などのみなさまへの謝礼を述べた。
永井運営委員長に続き、JAF北海道本部の菅野英明事業部長が登壇。出席者各々がグラスを手にとり、祝杯の音頭をとった。
2024年JMRC北海道WinmaXジムカーナシリーズ チャンピオン部門H-PN1クラスの表彰。左から2位の金内選手、3位の三好選手、4位の細谷選手、チャンピオンの米澤選手、5位の築山選手、6位の宮田選手。
JMRC北海道ジムカーナ チャンピオンH-BC1クラスの表彰。左から2位の成瀬選手、3位の浅野選手、チャンピオンの宮本選手、4位のナツキ選手、5位の岩田選手、6位の佐々木選手。
JMRC北海道ジムカーナ チャンピオンH-BC2クラスは、左から2位の逸見選手、チャンピオンの笠原選手、3位の木村司選手が表彰された。
JMRC北海道ジムカーナ ミドル部門R-ECOクラスの表彰。左から2位の原田大響選手、チャンピオンの時兼隆祐選手、3位の佐々木稀星選手。4位の森本里美選手は欠席。
JMRC北海道ジムカーナ ミドルR-ATクラスは、左からチャンピオンの吉原友貴選手と2位の猿川仁選手が表彰を受けた。
JMRC北海道ジムカーナ ミドルR-1クラスの表彰。左から2位の向中野凌選手、3位の木村朝基選手、チャンピオンの高橋龍生選手、5位の梶靖博選手、6位の古崎翔太選手。4位の沓澤大祐選手は欠席。
JMRC北海道ジムカーナ ミドル86/BRZクラスの表彰。左から2位の高野一徳選手、3位の三輪紀仁選手、チャンピオンの小石翔太選手、4位の清水武流選手。5位の山口智選手は欠席。
JMRC北海道ジムカーナ ミドルR-2クラスは、左から2位の伊藤健太選手、チャンピオンの大川龍之介選手、3位の川尻尚克選手が表彰された。
2024年JMRC北海道Moty’sダートトライアルシリーズ チャンピオンFF-1クラスの表彰。左から2位の竹花選手、チャンピオンの大場選手、3位の土佐岡選手、4位の岡村選手。5位の棚瀬選手と6位の内山選手は欠席。
JMRC北海道ダートラ チャンピオンFF-2/4WD-1クラスの表彰。左から2位の柴田選手、チャンピオンの内藤選手、4位の田丸選手、6位の村上海斗選手、5位の星野選手(代理)。3位の川口選手は欠席。
JMRC北海道ダートラ チャンピオンRWDクラスの表彰。左から2位の吉川選手、チャンピオンの和泉選手、3位の田中選手。4位の古谷選手は欠席。
JMRC北海道ダートラ チャンピオン4WD-2クラスの表彰。左から2位の江藤選手、3位の村上選手、チャンピオンの小林選手、4位の島部選手(代理)、5位の杉本選手。6位の五十嵐選手は欠席。
JMRC北海道ダートラ ジュニアAT-1クラスは、チャンピオンの宇野祐哉選手が表彰を受けた。
JMRC北海道ダートラ ジュニアJ-1クラスは、左から2位の加藤貴宗選手、チャンピオンの川原優登選手、3位の野島瑠空選手が表彰された。
JMRC北海道ダートラ ジュニアJ-2クラスは、チャンピオンの山口達也選手が表彰を受けた。2位の星子祐哉選手、3位の中島歩選手、4位の三輪晴也選手は欠席。
2024年JMRC北海道TEINラリーシリーズ チャンピオンRA-1クラスの表彰。左からチャンピオンの関根/松川組、ドライバー2位の山田選手、コ・ドライバー2位の竹下選手、ドライバー3位の近藤選手、コ・ドライバー3位の髙橋選手、ドライバー4位の和氣選手、コ・ドライバー4位の秋山選手、ドライバー5位の大藤選手、コ・ドライバー5位の笹田真弓選手、ドライバー6位の大橋渡選手、コ・ドライバー6位の宗片選手。
JMRC北海道ラリーシリーズ チャンピオンRA-2クラスの表彰。左からドライバー2位の室田彰仁選手、コ・ドライバー2位の岸田勇人選手、コ・ドライバーチャンピオンの川村朋有選手、ドライバー3位の谷岡一幸選手、コ・ドライバー3位の松嶋比奈子選手、ドライバーチャンピオンの石田侑生選手、コ・ドライバー6位の菅原恭介選手、コ・ドライバー4位の小池征寛選手、コ・ドライバー5位の飛谷しのぶ選手、ドライバー6位の飛谷治寿選手。ドライバー4位の泉祐悟選手とドライバー5位の山田裕一選手は欠席。
JMRC北海道ラリー チャンピオンRA-3クラスの表彰。左からチャンピオンの三木/川村組、ドライバー4位の乙供選手、コ・ドライバー3位の中村選手。2位の井土/大日方組とドライバー3位の三苫選手は欠席。
JMRC北海道ラリー チャンピオンRA-4クラスは、チャンピオンの室田仁/鎌田雅樹組が表彰された。
JMRC北海道ラリー ジュニアRA-1クラスの表彰。左から2位の原田直人/藤波誠一組、チャンピオンの北倉裕介/萱原直子組、コ・ドライバー3位の宗片選手。ドライバー3位の箕作有俊選手は欠席。
JMRC北海道ラリー ジュニアRA-2クラスの表彰。左から2位の川原/浅井優基組(浅井選手は代理)、チャンピオンの小野寺浩史/小野寺由起子組、3位の野島/菊池祥吾組。
JMRC北海道ラリー ジュニアRA-3クラスは、チャンピオンの伊勢谷渡/三木敦組が表彰を受けた。
JMRC北海道ラリー スノーチャレンジカップ2WDクラスの表彰。左からドライバー2位の高橋選手、チャンピオンの櫻庭遥希/山谷知香組(山谷選手は代理)、コ・ドライバー2位の古崎選手。
JMRC北海道ラリー スノーチャレンジカップAWDクラスの表彰。左からチャンピオンの上堀太史/千葉湧太組、2位の大内龍也/米田洋組(米田選手は代理)。
JMRC北海道レースシリーズ2024北海道クラブマンカップレースN1-1000の表彰。左から3位の阿野雅樹選手、チャンピオンの酒井正和選手、4位の安藤義明選手。2位のナカムラリョウコ選手、5位の中村高幸選手、6位の三輪英則選手は欠席。
北海道クラブマンTS86/BRZの表彰。左から2位の小野寺選手、3位の三浦稔呂選手、4位の内田朋宏選手、5位の陰能裕一選手。チャンピオンのKEI NAKAMURA選手と6位の古井戸竜一選手は欠席。
北海道クラブマンN0-Vitzは左から、3位の高見俊光選手と5位の上田浩司選手が表彰を受けた。チャンピオンのみなぴよ選手、2位のえふで校長選手、4位の高野麻衣選手、6位の馬場陽介選手は欠席。
2024年JMRC北海道トヨタカローラ札幌GRガレージ札幌厚別通オートテストシリーズの表彰。左からEX-MTクラス2位の天間優貴選手、EX-MT 3位の丸田敦士選手、EX-MTチャンピオンの櫻庭選手、EX-ATクラス2位の鈴木康太選手、WOMENクラスチャンピオンの丸田よし乃選手、EX-AT 3位の高田克己選手、WOMEN 2位の荒典子選手。EX-ATチャンピオンの日紫喜俊夫選手とWOMEN 3位の石川睦選手は欠席。

 ラリーとジムカーナ、ダートトライアルなど、いわゆる“Bライモータースポーツ”を主に、道内で開催される数多の競技会を撮影している陶山護カメラマンが選ぶ「フォトジェニック賞」。2024シーズンはJAF北海道ジムカーナ/JMRC北海道ジムカーナ チャンピオン部門H-BC1クラスのチャンピオン獲得を有終の美に、引退を宣言した宮本雅樹選手に贈られた。

 そして、2024年JAF全日本ラリー選手権JN5クラスで二連覇を果たしたドライバーの松倉拓郎選手に、その栄誉を称える特別賞が永井運営委員長から贈られた。更に、道内で開催される競技会では貴重なオフィシャルとしても欠かせない、北海道大学自動車部〔クラブ.ブラウンベアーズ北海道(B.B北海道)〕、北海道科学大学自動車部(M.S.C.DO)、室蘭工業大学自動車部(MIT ACS)の部員たちに、積極的な活動への感謝をこめた特別賞が、JMRC北海道の工藤晶裕オフィシャル部会長から授与された。

 続けてパドックやサービス、更には日常生活でも活きるであろう工具類や老若男女問わず人気の家庭用ゲーム機まで、様々な景品を揃えた抽選会を2024シーズンも開催された。当落の結果に大きな盛り上がりを見せた後、JMRC北海道の西野義人副運営委員長が閉会の挨拶を述べて締めくくった。受賞者たちは2025シーズンも年明け早々から始まる長い新シーズンでも、お互いの健闘を誓い合いながら帰路についた。

北海道のモータースポーツ表彰式では毎シーズン恒例となっている、陶山護カメラマン(左)による「フォトジェニック賞」。チャンピオン獲得で引退の花道を自ら華々しく飾った、JAF北海道ジムカーナ/JMRC北海道ジムカーナ チャンピオンH-BC1の宮本選手(右)に贈られた。
2023シーズンは初全日本チャンピオンに続き、2024シーズンもJAF全日本ラリー選手権のJN5クラスで3勝を挙げて二連覇を達成。2023シーズンは果たせなかった、コ・ドライバーの山田真記子選手と揃って戴冠を果たしたドライバーの松倉選手に、特別賞が授与された。
道内での様々な競技会で選手としてだけにとどまらず、オフィシャルとしても精力的に活動している3大学の自動車部員たちに特別賞が授与された。左から北海道大学自動車部〔クラブ.ブラウンベアーズ北海道(B.B北海道)〕、室蘭工業大学自動車部(MIT ACS)、北海道科学大学自動車部(M.C.S.DO)を代表する部員のみなさま。
式典の最後には、豪華な景品が揃った抽選会が2023シーズンと同様に行われた。受付の際に出席者たちが抽選箱に入れた名札を引いて抽選が行われ、出席者たちは抽選箱から名札が引き出される度に一喜一憂しながら、楽しんでいる様子だった。
2024シーズンの北海道モータースポーツ表彰式は、JMRC北海道の西野義人副運営委員長による閉会の挨拶によって、締めくくられた。

2024年JAF北海道地方選手権「初」チャンピオンインタビュー

2024年JAF北海道ダートトライアル選手権FF-1クラス 大場元貴選手
31歳で初戴冠、更にはJAFカップオールジャパンダートトライアルのPN1クラスも初制覇、見事二冠を達成した大場選手は、2024シーズンで3シーズン目だそうだ。学生ドライバーたちが多く活躍している北海道では、遅めのダートラデビューとも言える。「始めるなら人と同じじゃイヤだな、と思って」と、選んだのはNCP131型トヨタ・ヴィッツ。モータースポーツ車両も扱うショップに勤めているという大場選手は、「基本的にクルマは、修理からメインテナンスまで全部自分でやっています」と、試行錯誤を重ねた末に導き出したセッティングも相まって、ZC32S型スズキ・スイフトスポーツをはじめとした、ライバル車両より劣るパワーを補って余りある力強い走りを見せた。「スナガワは曲がれちゃうんで、突っ込みすぎたりとかやり過ぎちゃうんですよね。(サーキットパーク)切谷内と丸和(オートランド那須)でどう走ったか、トップタイム出している人はどういった走りをしてるのか研究してスナガワでおとしこんだら、“やってた動作って、ムダが多いんだな”って気づきました」と、走りの転換点があったそうだ。「道外の方から自分の走りを聞くと“アグレッシブだよね”とか“激しいよね”って聞くんで、そういう風にならない運転をしてみようと思ったら、結果につながってきたんです」とも語ってくれた。「色んな車種増やしたいな、と思って」と、新シーズンからは北海道のダートラでは初参戦という車両を投入する予定だそうだ。「ちょっとセッティング、うまく自分の好みに合わなくて」とクルマづくり真っ最中の様子だが、新たな挑戦の行く先にも注目していきたい。
2024年JAF北海道ラリー選手権RA-2クラス ドライバー 石田侑生(いしだゆうせい)選手
「4歳の時からラリージャパンを観てきて“ラリーがある人生”が当たり前、みたいになって、気づいたらこうなってました」と、ラリーとの関りを楽しそうに語った石田選手は現在23歳。18歳、2019シーズンにJMRC北海道ラリー ジュニアへのスポット参戦でラリーデビュー、2022シーズンのJAF北海道ラリー第6戦「とかち2022」で地区戦にステップアップ、1シーズン準備期間に充て、2024シーズンはRA-2にフル参戦。「やるからには狙ってやろうかな、と思ってました。有言実行できました」と見事、チャンピオンを獲得した。「ライバルがいたり、自分との戦いでもあるので、常にゼンカイで走らなくてはいけない実戦に出ることがすごく大事なんだな、と学びました」と振り返った2024シーズン。「1回勝たないとチャンピオンは見えてこないんで、そこで勝てたのは大きかったです」と、第4戦「EZO SUMMER RALLY 2024」での初優勝をターニングポイントに挙げた。しかし、「コンスタントにポイントを重ねた結果、(最終第6戦の)とかちが始まる時点でチャンピオンを決められたんだと思います」と、リタイアを喫した第6戦以外は5戦ともトップ3フィニッシュという安定感も重要だったと分析できる、冷静さも持ち合わせる。2025シーズンは「“連覇するってすごい大変なことだよ”って色んな人に言われるので、そこを目指せるなら目指したい、と思います。今年(2024シーズン)と同じじゃ意味がないんで勝利の数を増やしていって、コ・ドラも通しで組んで一緒にチャンピオンを獲りたいです」と目標を語り、更なる成長に期待できそうだ。
2024年JAF北海道ラリー選手権RA-2クラス コ・ドライバー 岸田勇人選手
「生まれた年の総理大臣が池田勇人(いけだはやと)で、語呂がいいって叔母がつけてくれたんです」と、笑顔で名前の由来を語ってくれた岸田選手。ラリーデビューは19歳、64歳となった今でも最前線で戦う。31・2歳まではドライバーだったそうだが、家族構成の変化などもありコ・ドライバーに転向。ドライバーの谷岡選手とのクルーは、谷岡選手がJMRC北海道ラリー ジュニアを走っていた頃から30年を越える長きに渡り、今も続いている。2023シーズンのランキング2位をはじめ、幾度もチャンピオンに近づいたが獲ることができず、ようやく悲願の戴冠を果たした、とのことだ。「ペースノートなんかはもう年なんで、老眼きてるんで(笑)、見えなくなるとアレなので、少しでもミスをしないようにしたら、そこから良くなりました。1個間違えたら、ドライバーが萎えちゃうじゃないですか。私もドライバーだったから分かるんです」と、ドライバー時代の経験も活かし、コ・ドライバーとしての進化を今も続けているそうだ。「来年(2025シーズン)は冬2戦と、あとはクルマが限界なんでボチボチかな。その間にドライバーは何か考えているみたいなんですけど、とりあえず参戦します」と、語る岸田選手のラリー人生は「振り返っても後悔ないですよ、モータースポーツ面白いんで!」とのことだ。そして、「ラリーやってて良かったな、って今日イチバン思っています」と、チャンピオンを獲得した実感を語ってくれた。
2024年JAF北海道ラリー選手権RA-3クラス ドライバー 三木晴夫選手
64歳になる三木選手のモータースポーツキャリアは約40年、という大ベテランドライバー。モータースポーツを始めた頃はラリーに加えてダートラにも参戦していたそうだ。「昔から小さいのはずっと乗ってて。当時は(マツダ・)ファミリア、1300ccかな、に乗ってたんです」とのことだ。マツダのディーラーに勤めていたそうで、「シリーズを追いかけるのが難しくて。土日に休みを取るのが厳しく、なかなか出るチャンスが少なかったんです」と、当時の苦労を語ってくれた。「最近ですね。自分で仕事始めてから、やっと(シリーズ参戦が)できるようになってきたんですよ」と、環境の変化に合わせてラリーに、モータースポーツに挑むことを楽しんでいるようだ。「自分で(仕事を)始めてからかな、少しずつ予算も出せるようになって、(三菱・ランサー)エボVIくらいまでは乗ったけど、維持するのが大変で一気に小さくしちゃおう、って(マツダ・)デミオにしたんです」と、現在はモータースポーツを始めた頃に乗っていたファミリアに近い車両に“原点回帰”して、RA-3に挑んでいる。「二連勝しても(チャンピオンを)獲れなかったりとかね」と、惜しくも戴冠を逃したシーズンもあったそうだ。2024シーズンは「たまたま全日本クラスの人(の参戦)が少なかったから」と謙遜するも開幕二連勝、そして第4・5戦で再び二連勝を果たすという圧倒的な強さを見せて、念願のチャンピオンを掴み取った。2025シーズン以降も長いキャリアで培った経験も活かした巧みなラリーを見せながら、モータースポーツの楽しさも挑んでくる若手クルーたちに伝授していただきたいものだ。

フォト/宇留野潤 レポート/JAFスポーツ編集部

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