北海道ラリー開幕戦を松倉拓郎/山田真記子組が4WDで制す!

レポート ラリー JAFWIM

2026年1月27日

2026年JAF北海道ラリー選手権が、1月18日に行われた『第40回EZO ENDLESS RALLY』で開幕した。今季の北海道地区戦は10月の最終戦『とかち2026』まで全5戦が組まれている。スノーとグラベルが2戦ずつ設定され、6月の第3戦『EZO SUMMER RALLY 2026』はグラベルとターマックのミックスが予定されている。今季のENDLESS RALLYの特徴は林道ステージが一つ増えたことで、2025シーズンも設定された“Kasuga”に加え、“Uenae Kita”が最終SS7として1本設定された。

2026年JAF北海道ラリー選手権 第1戦
2026年JMRC北海道Moty’sラリーシリーズ第1戦
2026年XCRスプリントカップシリーズ第1戦
2026年北海道スノーチャレンジカップ第1戦
第40回EZO ENDLESS RALLY

開催日:2026年1月18日
開催地:北海道千歳市周辺
主催:EZO

 ラリーは今回の拠点となった新千歳モーターランド内の“Shin Chitose A”0.57km、“Shin Chitose B”0.84kmをサービスを挟んで2回ずつ走行。午後は2度目のサービスを経て、2.43kmのKasugaを2回走った後に2.03kmのUenae Kitaを走ってフィニッシュ、という設定だ。

 当日は天気予報に反して太陽が照りつけたこともあって、路面コンディションはKasugaで地の舗装路面が顔を出す箇所もあったが、Shin ChitoseとUenae Kitaについては良好な圧雪路面が保たれた。

ステージは4本。ジムカーナなども開催される新千歳モーターランド内に設定された二つのステージ(上)と、“Kasuga”(下)と新たな“Uenae Kita”、広大な北海道の雪景色の中を駆ける二つの林道ステージと、趣が異なるスノーステージで競われた。
快晴の下行われた2026年JAF北海道ラリー選手権の開幕第1戦『第40回EZO ENDLESS RALLY』。今季のスタートを今か今かと待っていた40クルーが、サービスパークも設けられた新千歳に集った。

2026年JAF北海道ラリー選手権 第1戦
2026年JMRC北海道Moty’sラリーシリーズ第1戦チャンピオンクラス

RA-1クラス

 排気量2500ccを超える車両が対象のRA-1クラスは、6クルーによるバトルとなった。JAF全日本ラリー選手権ではJN5クラスでトヨタ・ヤリスを駆る松倉拓郎選手が、地元の地区戦にGDB型スバル・インプレッサWRX STIに乗り換えて参戦してきた。全日本と同じく、コ・ドライバーに山田真記子選手を迎えた松倉選手はSS1から絶好調。山田健一/尼子祥一組に1.9秒差をつけてベストタイムを奪うと、残るShin Chitose3本のSSも全てベストであがる速さを見せる。

 一方、昨季のチャンピオンで優勝候補筆頭の和氣嵩暁/高橋和多利組は、雪掻き役を強いられる一番ゼッケンというハンディキャップに加え、「調子が悪かったACDを直したら、逆に曲がりづらくなってしまった」と苦戦を強いられることに。特に距離が270m長くなるShin Chitose Bでは2本とも松倉/山田真記子組に4秒以上の遅れを取ってしまい、12.6秒遅れの3番手で林道ステージに向かうこととなった。

 午後のKasugaで和氣/高橋組が巻き返しを見せ、SS5では松倉/山田真記子組に1.2秒競り勝ってこの日最初のベストを奪うと、SS6でも連続ベストで上がり、山田健一/尼子組を抜いて2位を奪取するが、松倉/山田真記子組にはまだ9秒も先行される厳しい状況。最終SSのUenae Kitaでは松倉/山田真記子組が「以前、デミオで地区戦を走っていた時のイメージが残っていて、危ないところも何となく分かっていたのでリズム良く走れた」とのことで、和氣/高橋組に2秒差をつけるベストで締め括って、逃げ切った。

「4WDも2年目ということで、何となく感じは掴めてきてはいました」と語る松倉選手。「今年はサーキットの雪のコースで練習して臨んだので、特に新千歳の細かいコーナーなどで、その成果が生かせたと思います。Uenaeも路面がツルツルの所もあって危なかったけど、それなりに攻めることできて、うまくまとめられました。林道でも最後に勝ち切って、地区戦最高峰のクラスで初めて勝てたので、最高です!」と振り返った。

 一方の和氣選手は、「林道ではクルマの調子が良くなってKasugaは楽しく走れましたが、Uenaeはちょっと抑え過ぎてしまいましたね。一番の敗因は練習不足ですが、ACDの件もいい教訓になったので、しっかり対策していきたいです」と次戦以降での逆襲を期した。

RA-1クラスは2025シーズンからGDB型スバル・インプレッサWRX STIで地区戦への挑戦を始めた元JAF全日本ラリー選手権JN5クラス王者のドライバー、松倉拓郎選手(DL☆Gセキネン鹿ソニックインプレッサ)が全日本と同じ山田真記子選手とのクルーで優勝。4WDでのラリー初優勝を果たした。
三菱・ランサーエボリューションIXを駆ってRA-1二連覇を狙う和氣嵩暁/高橋和多利組(DUNLOP・IRS・Gセキネンランサー)は、雪掻き役と車両の不調の二重苦に手こずり、2位に甘んじた(左)。昨季シリーズ3位の山田健一選手(DL・IRS・itzz・GセキネンWRX)と、コ・ドライバーの尼子祥一選手のクルーはGRB型インプレッサWRX STIを操り3位に入った(右)。
RA-1は左から、2位の和氣/高橋組と優勝した松倉/山田真記子組のトップ2が表彰された。

RA-2クラス

 1500ccを超え、2500cc以下の車両及び1500cc以下の4WDで競うRA-2クラスには8クルーがエントリー。主流はスズキ・スイフトスポーツや三菱・ミラージュといった2WD勢だが毎シーズン、スノーラリーで速さを見せるのが軽4WD勢。今回のラリーもスバル・ヴィヴィオRX-Rを操る谷岡一幸/岸田勇人組と、昨季からスズキ・アルトワークスを駆って復活した佐藤秀輝/松井浩二組がマッチレースを展開した。

 午前の新千歳ステージでは互いにベストを獲り合った結果、佐藤/松井組が谷岡/岸田組に僅か0.9秒のリードを築いて折り返し、勝負は林道ステージに持ち越されることとなった。Kasugaでは、「雪がなかったので舗装では思い切り踏んでいきました。高速である分、クルマ的にも有利だったと思います」と振り返った佐藤/松井組が、SS5こそスイフト勢の泉祐悟/小池征寛組にベストを譲るも、両ステージとも谷岡/岸田組を下し、その差を4.2秒にまで広げる。

 最終のUenae Kitaで一発逆転に賭けた谷岡/岸田組だったが、「リアが出過ぎる感じがあって、思ったように踏めなかった。路面がテカテカということもあったけど、ちょっと抑え過ぎたかな。でも、あんなにやられるとは思わなかった」と、2WD勢にも遅れをとる4番手のタイムでフィニッシュ。対する佐藤/松井組は、後続に8.5秒差をつける圧巻のベストをマーク。昨季に続いてEZO ENDLESS RALLYを制した。

「今回の新千歳は谷岡さんを振り切れる路面ではなかったので、林道にもつれるという予想どおりの展開になりましたね」と、佐藤選手は振り返った。続けて「最後のUenaeは雪壁がなかったので、コーナーはイン重視で走りました。Kasugaでちょっと行き過ぎたところがあった、とコ・ドラから指摘されたので(笑)、抑え気味に走ったのもよかったと思います」と松井選手に感謝しきりだった。

スノーラリーのRA-2クラスでは今季も軽4WD勢が活躍。スズキ・アルトワークスを操る佐藤秀輝/松井浩二組(プロジェクトガレージ赤のポッキンアルト号)が5SSを制して優勝した。
スバル・ヴィヴィオRX-Rを駆って佐藤/松井組と一騎討ちを繰り広げた谷岡一幸/岸田勇人組(タイヤ館ヴィワークスヴィヴィオAKT)がRA-2の2位に入り、下馬評どおり軽4WD勢が1-2を決めた(左)。泉祐悟/小池征寛組(ワコーズ ワークステクノ スイフト)はスズキ・スイフトスポーツをドライブして3位、RA-2の2WD勢最上位を獲得した(右)。
RA-2はトップ3が表彰された。左から2位の谷岡/岸田組と優勝した佐藤/松井組、3位の泉/小池組。

RA-3クラス、RA-4クラス

 RA-3クラスは1500cc以下の2WDで競われ、井土正高/大日方唯子組がSS1でベストを奪取。再走となるSS3もベストであがるが、SS2とSS4では大きく遅れてトップから6.9秒差の4番手で折り返す。新千歳ステージをトップで駆け抜けたのは岡直貴/和田誠組で、昨季はスノーラリーでの連勝が効いたディフェンディングチャンピオンのドライバー、藤澤和弘選手と吉川高利選手のクルーが0.6秒差の2番手につけた。

 岡/和田組は林道ステージでも連続ベストをマークして、SS5で0.3秒、SS6でも0.4秒、藤澤/吉川組を上回ってリードを広げるが、最終SSでまさかの失速。4番手のタイムに留まり、このSSで後続を4.6秒も突き離すスーパーベストをマークした藤澤/吉川組が一気に逆転して優勝を決めた。

 土壇場で優勝をさらった藤澤選手は、「Uenaeがあったお陰でひっくり返せました(笑)。普通の冬の林道で、好きなタイプの道だったことも助かりましたね」と安堵の表情を見せると続けて、「雪が少ないと思っていたので、冬仕様というよりは夏のダート仕様のままで走りました。しっかりした足にしておかないと、特にUenaeのような道では飛ばされると思ったので、狙いどおりではありましたね」と、大逆転劇のポイントを明かした。

 一方、最後の最後で勝利を手放してしまう恰好となった岡選手は、「Uenaeは以前、走った時とは状況が違ってガチガチの路面になっていたので全然ダメだった。新千歳も林道も両方そこそこ走れるようなセットにしてきたけど、Uenaeはちょっとセットのレンジを超えた路面だったね。ただ、クルマを壊したくないという気持ちがちょっと強くて、慎重に走り過ぎた感じもあったかもしれない」と振り返った。

 更に「去年のチャンピオンと最後まで競り合えたのは、今後に向けて明るい材料。何とか老体に鞭打って(笑)、次は若い人に負けないように頑張るよ」と、リベンジを誓っていた。

 排気量1500cc以下の自動変速機搭載車両及び、排気量と駆動方式の制限がないAE車両が対象の RA-4クラスは、2クルーのみのエントリーで不成立となってしまった。その中でも室田仁/鎌田雅樹組が、乙供邦彦/中村朝子組とのバトルを制した。関東地区から北海道への遠征も11季目を迎えるシーズンとなった室田/鎌田組が、幸先良いスタートを切った。

91型トヨタ・ヴィッツに乗り換えて2季目を迎えたドライバー、藤澤和弘選手(DL・Gセキネン・ヴィッツ)はコ・ドライバーに吉川高利選手を迎えて最終SS7で逆転優勝。二連覇に向けて好スタートを切った。
RA-3の2位はDE型を操りSS6までトップを守った岡直貴/和田誠組(Pガレ・OKA・キムデン・デミオ)が(左)、三菱・ミラージュからDJ型に換えて2季目の近藤太樹/中村真一組(Gセキネン・デミオ)が3位を獲り(右)、新旧マツダ・デミオ勢が占めた。
RA-3も左から、2位の岡/和田組と優勝した藤澤/吉川組、3位の近藤/中村組のトップ3が表彰を受けた。
RA-4クラスは不成立となってしまったが、131型ヴィッツのCVT仕様を駆って関東地区から参戦を続ける室田仁/鎌田雅樹組(ちのねSP・DUC・ルート6札幌Vitz)がトップでフィニッシュした。

2026年JMRC北海道Moty’sラリーシリーズ第1戦ジュニアクラス

Jr.RA-1クラス、Jr.RA-2クラス、Jr.RA-3クラス

 地区戦への登竜門も担う、2026年JMRC北海道Moty’sラリーシリーズのジュニアクラスは3つのクラスが設定されている。車両区分は地区戦のRA-1~3各クラスに準じて競われる。

 Jr.RA-1クラスでは、昨季のスノーラリーは地区戦RA-3で戦った三橋清哉/宗片さおり組がGDB型インプレッサに乗り換えて参戦。7本中6本のSSを制し、後続に1分近い差をつけて勝利を飾った。Jr.RA-2クラスでは渡部康太/伊藤貴弘組が、Jr.RA-3クラスでは伊勢谷渉/三木敦組がそれぞれ孤軍奮闘。7SS全てを走り切った。

三つ巴の争いとなったJr.RA-1クラスはGDB型インプレッサWRX STIで挑んだ三橋清哉/宗片さおり組(Pガレ・NGOFactoryインプレッサ)がSS3以外のSSを制する圧勝を果たした。
Jr.RA-2クラスとJr.RA-3クラスはそれぞれ単独エントリーとなり、完走第一の走りが求められた。Jr.RA-2は渡部康太/伊藤貴弘組(メイテック釧路スイフトスポーツ)がスイフトを駆って(上)、Jr.RA-3は13型ヴィッツを操る伊勢谷渉/三木敦組(ヴィッツ)が(下)フィニッシュを駆け抜けた。

2026年XCRスプリントカップシリーズ第1戦

 2022シーズンに創設以来、『XCRスプリントカップ北海道』の名で親しまれてきたシリーズは今季、新たに本州で開催する2戦が加わったことで北海道の名前が消え、『XCRスプリントカップシリーズ』として再スタートを切ることになった。

 今季は北海道地区戦と併催するスノーラリー2戦を経た後に、6月に秋田県で2026年JAF東日本ラリー選手権の第4戦『第44回どんぐりハチ公ラリー』と併催される一戦が開催され、8月にはシリーズ初となる単独開催の一戦『ASAMA ATTACK』が群馬県で行われる予定だ。

 全日本との併催が1戦、北海道と関東地区戦併催が5戦、単独戦が1戦の構成になるが、シリーズの過半数を占める北海道地区戦と併催となる4戦が、今季も重要な位置を占めることが予想される。開幕戦となる今回のラリーには12クルーが挑んだ。

XC-2クラス、XC-2Sクラス

 カタログ表⽰の⾞両重量が2000kg を超えるXC (クロスカントリー)⾞両が対象のXC-2クラスは、シリーズ開始以来4連覇中のドライバー、番場彬選手がコ・ドライバーの藤田めぐみ選手と組んで、トヨタ・ハイラックスで今季も開幕戦からエントリー。新千歳ステージでは王座争いでライバルとなりそうな、タイからやってきてハイラックスを駆るMana Pornsiricherd/Kittisak Klinchan組に先行される一幕もあったが、林道ステージで盛り返して逆転。トータル20.3秒差をつけて逃げ切り、幸先良い一勝を挙げた。

「新千歳では、路面の変化を予想して変えたエア圧を外してしまって逆転されましたが、林道で挽回できて良かったです。Uenaeはこのシリーズが始まった2022年に一度走っているので、うっすらと記憶が残っていて助かりました。スノー&アイスの路面で難しかったですけど、雪の部分を使って走ってタイムが残せました」と、番場選手は振り返った。

 続けて、未知のラリーが2戦加わることについては、「クルマ自体のパフォーマンスが上がってきて、かなり自由自在に動かせるようになっているので、新しいコースでもあまりハンディにはならないと思います。特に群馬はチームの地元でもあるので、しっかり勝ち切りたいですね」と語った。

 今季のシリーズには、XC-2とXC-3クラスにモノコックのSUVを対象としたクラスを新設。そのひとつ、2000ccを越えるSUVで競うXC-2Sクラスでは昨季まで、XC車両のハイラックス勢と三菱・トライトン勢の後塵を拝し続けた、三菱・エクリプスクロスPHEVを駆る浅井明幸/古川和樹組が優勝。しかし、林道ステージではディーゼルターボエンジンを積む、マツダCX-60をドライブした北島広実/鈴木裕組が三連続ベストを奪うなど、波乱の展開を予想させる開幕戦となった。

 優勝した浅井選手は「駆動系を見直して、アンダーステアが消えて曲がりやすくなった分がタイムに反映されたと思います。CX-60のディーゼルターボの速さはある意味、予想どおり。手強いライバルになると思います」と、語った。

 ライバル候補に挙げられた北島/鈴木組はSS1でスタックしたため、5分のペナルティを受けて勝負権は失ったが、その後はベストを連発し、元JAF全日本ダートトライアル選手権王者の北島選手は速さを見せつけた。「SS1での教訓のお陰で今日は完走できましたね(笑)。元々はラリー屋なんですが、23年ぶりのラリー復活で人生初のスノーラリーでした。クルマはまだできたてなので、頑張って仕上げていこうと思います」と、次戦以降を見据えていた。

シリーズ名も新たに今季のスタートを切った『2026年XCRスプリントカップシリーズ』。トヨタ・ハイラックスを駆るドライバー、番場彬選手(CUSCO YHジオランダーHILUX)はコ・ドライバーの藤田めぐみ選手と組んで、XC-2クラス5連覇に向けて優勝でシーズンスタートを切った。
XC-2の表彰は左から、2位のMana Pornshiricherd/Kittisak Klinchan組(TOYOTA HILUX FAST FORWARD)と優勝した番場/藤田組、3位の羽根田琴/星野杏組(CUSCO DUNLOP HILUX)が表彰された。
新設されたXC-2Sクラスでは、三菱・エクリプスクロスPHEVで挑み続けるシリーズの常連、浅井明幸/古川和樹組(YH三菱エクリプスクロスPHEV)がSS2で奪ったトップを守り切って勝利を収めた。
XC-2Sの表彰。左から、2位の大内龍也/小野昴組(トヨタおっさんずキャミ)、優勝した浅井/古川組、3位ドライバーの北島広実選手(スマッシュDL・MAZ市原北CX-60)。3位コ・ドライバーの鈴木裕選手は欠席。

XC-3クラス、XC-3Sクラス、XC-1クラス

 ⾞両重量2000kg以下のXC⾞両で競うXC-3では、ディフェンディングチャピオンとして戦う藤野秀之/玉城詩菜組が林道ステージでライバルを突き離して優勝。新千歳ステージで2本ベストを奪った橘礼太/渡邊雄矢組が2位に続いた。元全日本ダートラ王者の炭山裕矢選手が父の注目ルーキー、炭山速斗選手はコ・ドライバーに坂井理崇選手を迎えて2度、セカンドベストを奪う走りで気を吐き、3位でラリーデビューを終えた。

 もう一つの新クラス、XC-3Sクラスは2000cc以下のSUVが対象となる。相原泰祐/上原あずみ組が駆るダイハツ・ロッキーと、大塚祐樹/坂井義浩組がドライブするトヨタ・ライズによる兄弟車対決となった。シリーズでの経験が上回る相原/上原組がSS4こそ大塚/坂井組に譲るも、残る6SSを制して優勝を果たした。

 重量区分なしのXC車両、あるいはシリーズ事務局が認めたSUVが争うXC-1クラスでは、シリーズ黎明期から参戦を続ける惣田政樹/猿川仁組が三菱・デリカD:5をフィニッシュまで運んだ。

スズキ・ジムニーシエラを駆ってXC-3クラスの王座防衛を狙う藤野秀之/玉城詩菜組(WISTERIA TYジムニーシエラ)は5SSを制する快走を見せて開幕戦を制した。
XC-3の表彰は左から、2位コ・ドライバーの渡邊雄矢選手(ジオランダーIG80 SFジムニー)、優勝した藤野/玉城組、3位の炭山速斗/坂井理崇組(KZF XC TY Moty’s Jimny)が受けた。
ダイハツ・ロッキーでシリーズに挑む相原泰祐/上原あずみ組(D-SPORT Racingロッキー)は40秒以上の差をつけて、XC-3Sクラス初代ウィナーを勝ち獲った。
XC-3Sは参戦した2クルーが表彰された。左から2位の大塚祐樹/坂井義浩組(トゥーザコアメープルジオランダーライズ)と優勝した相原/上原組。
XC-1クラスは三菱・デリカD:5をドライブする惣田政樹/猿川仁組(ジオランダーブラV・SFデリカD5)の単独エントリーとなったが、無事フィニッシュを果たした。

2026年北海道スノーチャレンジカップ第1戦

AWDクラス、2WDクラス、オープンクラス

 スノーラリーのみで構成される北海道独自のシリーズ、『北海道スノーチャレンジカップ』も今回の一戦で今季が開幕した。ここ数年は地区戦と併催する2戦と単独戦となる1戦の計3戦が、全て新千歳内に設けられたステージで開催されてきたが、今季は単独戦が夕張市内の特設コースで行われることになり、注目を集めている。

 開幕戦に4WDをドライブする11クルーが集ったAWDクラスでは、最終SS4で圧巻のベストを叩き出した宮川響希/菅野拓海組が逆転。近年はラリーレイドのドライバーとしても活躍し、今回のラリーはスズキ・ジムニーで参加してトップを走り続けた青木拓磨選手と、間野目聖子選手のクルーを土壇場でひっくり返した。

 クラス名どおり2WDが対象となる2WDクラスもAWDと同様の展開となり、最終SSをベストであがった千葉拓斗/千葉湧太組がトップをさらった。孤軍奮闘となったオープンクラスは、杉村和生/小足愛基組が7SSを駆け抜けた。

2026年北海道スノーチャレンジ第1戦は、新千歳内での4本のSSのみで競われた。AWDクラスはダイハツ・テリオスキッドを駆る宮川響希/菅野拓海組〔テリ貴族(弱者のピンゾロ)〕が、最終SS4で後続を4秒以上突き放す快走でトップを奪った。
AWDの2位にはジムニーを操りSS3までトップを守った青木拓磨/真野目聖子組(GEOLANDER APIOジムニーJB64)が入り、軽自動車勢が1-2となった(左)。GP7型インプレッサをドライブする菅原有哉/菅原弥佳組(CMSC菅原電工インプレッサ)が3位に入った(左)。
2WDクラスでは4ナンバーを付けたトヨタ・サクシードで挑んだ千葉拓斗/千葉湧太組(社畜魂サクシード)がSS2での遅れを残る2SSで挽回し、トップでフィニッシュした。
スイフトを駆ってSS2で2WDのトップに立った前田賢一/前田佳奈組(ときどきスイフトスポーツ)だったが、終盤2本のSSで失速、2位に甘んじた(左)。田澤隼人/米阪昴規組〔ミスター・ビーンが乗ってない方(ジーノ)〕はクラス唯一の軽自動車、ダイハツ・ミラジーノで奮闘して3位に入った(左)。
オープンクラスは唯一の参戦となった杉村和生/小足愛基組(インプレッサ・GO・GO)がGH8型インプレッサをドライブして4SS全てを駆け抜けた。

PHOTO/田代康[Kou TASHIRO] REPORT/田代康[Kou TASHIRO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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