東日本ラリー第4戦は雨中決戦、BC-1渡辺謙太郎/松尾俊亮組が逆転優勝!

レポート ラリー JAFWIM

2026年7月10日

1月に東北地区・秋田県のスノーラリー『ハチ公ウインターラリー2026』で開幕した、2026年JAF東日本ラリー選手権は再び秋田に戻って、6月13日に第4戦『第44回どんぐりハチ公ラリー』が開催された。今回のラリーには2026年XCRスプリントカップシリーズ第3戦が併催されたこともあって、48クルーが忠犬ハチ公の故郷に集い、賑わいを見せた。

2026年JAF東日本ラリー選手権 第4戦
2026年JMRC東北ラリーシリーズ第2戦
2026年XCRスプリントラリーシリーズ第3戦
第44回どんぐりハチ公ラリー

開催日:2026年6月13日
開催地:秋田県大館市周辺
主催:DSCC-A

 今季のどんぐりハチ公ラリーは1本の林道を使用し、午前中はまず『中山』とネーミングされた4.583kmのステージを2回走行。スタート後に深い森の中に入り、タイトコーナーが続く狭い道を上り下った後は一気に視界が開け、渓谷沿いの平坦な道を走った後フィニッシュ。路面は基本グラベルだが、ターマックも随所に待ち受ける。午後は逆走となる『山館』を3回走るが、こちらは5.706kmと1kmほど距離が長くなる。

 ただしこの日はラリーのスタートに合わせたかのように雨が降り出し、時にゲリラ豪雨なみに激しく路面を叩きつけた。このために各所で水たまりができるなど、徐々にマッドコンディションへと転じ、ターマックにも泥が流れ出して硬質ダートに近い低ミュー路面に変貌。悪化する一方の路面を考慮してSS5“山館3”がキャンセルとなり、トータル20.538kmの4SSで競われることになった。

44回目を迎えた『どんぐりハチ公ラリー』のヘッドクォーターは2025シーズンと同じく、道の駅ひないも隣接する大舘市比内総合支所に設けられ、サービスパークは支所の駐車場があてがわれた。

2026年JAF東日本ラリー選手権 第4戦
2026年JMRC東北ラリーシリーズ第2戦

BC-1クラス/B1クラス

 排気量2500cc を超える4WDおよび排気量と駆動方式の区分ないRRN車両が対象のBC-1クラスには、今回のラリー最多の11クルーが参戦した。SS1“中山1”はJMRC東北ラリーシリーズB1クラス三連覇中の橋本奨/吉田知宏組が、渡辺謙太郎/松尾俊亮組に4秒差をつけて首位に立つ。しかし、SS2“中山2”では渡辺/松尾組が熊坂敏彦/熊坂時男組に3.8秒差をつけるベストタイムを叩き出して、4.9秒差の3番手タイムに終わった橋本/吉田組から首位を奪取してラリーを折り返した。

 渡辺/松尾組はSS3“山館1”でも橋本/吉田組に4.1秒差をつけて連続ベストをマーク。橋本/吉田組はSS2で水たまりに入った際、エアクリーナーに水が入ってしまったことをSS3走行後に気づき、応急処置を施してSS4“山館2”で一発逆転を狙ったが、今度はドライブシャフトのトラブルが発生して6番手タイムと失速。このSSで大差のベストをマークした渡辺/松尾組が三連続ベストで締め括り、今季初優勝を飾った。

「ちょっとSS1がスロースターター気味の走りになってしまったんですけど、コ・ドライバーの松尾選手から、『もっと低いギアで走った方がいい』とアドバイスされたので、SS2からその走りに変えてみたらタイムが出たんです」と、渡辺選手は2024年JAF全日本ラリー選手権JN1クラスコ・ドラ王者の松尾選手に感謝しきり。

「急にペースが上がったので、最初はノートが追いつきませんでした(笑)」と切り出した松尾選手は、「今回はXCRもあったのでワダチのでき方も違いましたが、うまくそこを使う走りができていたと思います」と、2022シーズンからBC-1を三連覇した渡辺選手の走りを評した。

 一方、橋本/吉田組は最終SSの失速で熊坂組に6.2秒差まで迫られたが、2位を死守。第1戦に続く東北二連勝ならなかった橋本選手は、「今日ばかりは完敗ですね。SS5があったら走り切れなかったと思うので、その意味でもラッキーな2位でした」と、波乱が相次いだラリーを振り返った。

BC-1クラスに三菱・ランサーエボリューションIXで挑んだ渡辺謙太郎/松尾俊亮組(dirtroadランサー)はSS1こそベストタイムを譲るも、残りは三連続ベストで圧巻の走りを披露して今季1勝目を挙げ、ドライバーの渡辺選手はシリーズ首位に立った。
スバル・インプレッサWRX STIを駆り、SS1でBC-1のトップに立った橋本奨/吉田知弘組(YHたばしね雪山倶楽部ハザードGRB号)はトラブルを乗り越えて2位でフィニッシュ(左)。ランエボIXをドライブする熊倉敏彦/熊倉時男組(ヤマヤオート・スノコ・ランサー)はSS2とSS4で2番手タイムをマークして3位に入った(右)。
BC-1は左から、優勝した渡辺/松尾組、2位の橋本/吉田組、3位の熊坂組、4位の今出和広/五十嵐義昭組(CSM COBALTインプレッサ)、5位の甲谷直樹/中澤直人組(ワコーズちのねスポーツランサー)、6位の菊池恒博/藤原悠希組(アヤベMOTUL遠藤板金DLヤリス)が表彰を受けた。

BC-2クラス/B2クラス

 8クルーが参戦したBC-2クラスは、1500ccを超える2WDおよび1501~2500ccの4WDを対象としたクラス。今回はZC33S型スズキ・スイフトスポーツとCJ4A型三菱・ミラージュがともに4台挑んだため、大きく生産年代が離れた2車種による対決となった。

 ミラージュを駆って雪の第1戦を制した秋元星大選手とコ・ドラ工藤芳文選手のクルーが、スイフト勢の佐々木松紀/遠藤誠組を6.1秒も突き離すベストをマークして、まずはSS1を制す。秋元/工藤組はSS2でも佐々木/遠藤組を3.1秒差で下して、開幕戦に続いて速さを見せつけた。

 しかし、秋元/工藤組はラリーを折り返したSS3でのアクシデントで、快進撃はあっけなく終わってしまう。更に、逆転を期してプッシュした佐々木/遠藤組も、コース上に止まっていたリタイア車両をかわした際にタイヤを側溝に落としてしまい戦線離脱、このSSはトップ2が消える悪夢のステージとなった。

 代わってトップに立ったのは秋元選手の師匠である大ベテラン、小舘久選手とコ・ドラの伴英憲選手が組んだミラージュ。SS1でフロントウィンドウが曇るトラブルに見舞われて出遅れたものの、SS3終了時では2番手以下に1分近い差をつけていたため、SS4はペースキープに徹してフィニッシュし、今季初優勝を飾った。

 久選手は「3位狙いで走り切ろうと思っていたら、優勝が転がり込んできました(笑)」と笑顔を見せた。2025年JAF全日本ラリー選手権 第6戦『ラリー北海道』で三菱FTOをドライブしてJN4クラスを制した、息子の小舘優貴選手とともに営む青森県弘前市のショップ『BMK sport』は、全国的にも数少なくなったミラージュを数多く扱うことで知られている。

 今回、2台のミラージュがリタイアしたことに残念な表情を見せた久選手は、「来年は自分も秋元選手も、現行の車種に乗り換えることを検討しています」と明かした。ミラージュが一時代を築いたBC-2も、2027シーズンはまた違った展開を見せそうだ。

BC-2クラスはCJ4A型三菱・ミラージュを駆ってSS2まで堅実に3番手タイムを重ねていた小舘久/伴英憲組(トーコーΩBMKsportミラージュ)が、SS3で奪ったベストで浮上したトップを守って優勝した。
BC-2の2位と3位はZC33S型スズキ・スイフトスポーツをドライブするクルーが占めた。ドライバーの伊藤善博選手と、昨季BC-4コ・ドライバー王者KAWA選手のクルー(スマッシュDLスイフト)が2位(左)、開幕第1戦以来の参戦となった沼尾秀公/沼尾千恵美組(アトリエ510ふうりんトーコーΩスイフト)は3位を獲得した(右)。
BC-2は5位までのクルーが表彰された。左から優勝した小舘/伴組、3位の沼尾組、4位の作田匠海/本橋貴司組(スマッシュ迷子のスイフト)、5位の武田修/齊藤利章組(ヤマヤ・スノコ☆ミラージュ)。2位の伊藤善博/KAWA組は欠席。

BC-3クラス/B3クラス

 1500cc以下の車両および 、2006 年以降登録で1600cc 以下の RPN 車両が対象のBC-3クラスは、辻井利宏/小川由起組がSS1でベストを奪取。辻井/小川組が駆るトヨタ・ヤリスは、辻井選手が率いて全日本に参戦するMATEX-AQTEC RALLY TEAMで、現在はFIA世界ラリー選手権WRC2クラスで活躍するドライバーの山本雄紀選手がかつてドライブしていた車両だ。

「最初は様子見だったけど、SS2からはプッシュしました」と、辻井/小川組は連続ベストをマーク。百戦錬磨のベテラン、南野保/後藤祥之組がマツダ・デミオを操り続き、関東勢が1-2を形成。スバル・ヴィヴィオをドライブする石倉英昭/石倉あすか組が、東北勢最上位の3番手につけてラリーを折り返した。

 しかし、路面が荒れたセクション2に入ると、4WDの強みを生かした石倉組がペースアップ。「ワダチがいつもとは違うでき方だったので苦労しましたが、逆走になったら走りのリズムが合い出しました」と、最終のSS4では2番手タイムの南野/後藤組に7秒もの大差をつけるベストをマーク。一気に2クルーを抜き去って逆転優勝を決めた。

BC-3は4WDのスバル・ヴィヴィオを操って、最終SS4で一気にラリーをひっくり返した石倉英昭/石倉あすか組(GARAGE Aヴィヴィオ)が開幕戦以来となる今季2勝目を挙げて、シリーズ単独首位に立った。
BC-3でトヨタ・ヤリスをドライブしてセクション1をリードした辻井利宏/小川由起組(ZACS Yaris)は路面悪化が進んだSS4で順位を落とし、2位でフィニッシュ(左)。3位の南野保/後藤祥之組(エムスポーツデミオDE)はマツダ・デミオを駆って開幕戦の2位以来となるポイントを獲得し、シリーズ2番手に上げた(右)。
BC-3は左から、優勝した石倉組、2位の辻井/小川組(代理)、3位の南野/後藤組、4位の橋本寿/鈴木順組(アヤベスターレット)、5位コ・ドラの藤波誠一選手(シャフトLAMPY-J DLヴィッツ)、6位の勝大輔/多比羅二三男組(エムスポーツSHAFデミオ)が表彰を受けた。5位ドライバーの林野友彦選手は欠席。

BC-4クラス/B4クラス、Openクラス

 BC-4クラスはハイブリッドカーやBEV(電気自動車)などのAE車両と、オートマチックやCVTなど自動変速機を搭載したAT車両が対象。ただし、ATでは2500cc以上で車両重量2t以下の4WDは除外される。

 昨季ドライバー王者のいりえもん選手がコ・ドラデビュー戦のとあ選手と組み、CVT搭載の三菱・コルト ラリーアートVersion-Rを駆ってSS1から総合5番手を奪うスピードを見せてクラストップに立つ。最大のライバル、室田仁/鎌田雅樹組が駆るトヨタ・ヴィッツのCVT車両がエンジン不調を抱えたこともあって、その後も独走。SS4では総合3番手タイムをマークして、最終順位も総合5位に喰い込む速さを見せて快勝した。

 いりえもん/とあ組のコルトはいりえもん選手が約一カ月前、2026年JAF全日本ダートトライアル選手権 第4戦のPNE1クラスで優勝を飾った際と同じ仕様で走ったそうだ。「ダートラで履き慣れたウェットタイヤが今回の路面にもしっかりマッチしてくれたので、来月に参戦予定の全日本ラリーカムイに向けてもいいデータが取れました」と、手応えを掴んだようだ。

 続けて「コ・ドライバーの、とあ選手が数週間前にBライセンスを取ったとは思えない程、手慣れたノートリーディングをしてくれたので大変助かりました」と見事デビューウィンを飾った、とあ選手の技量も称えた。

 Openクラスでは1990年代の全日本ラリーで活躍したドライバー、籾山太郎選手がコ・ドラに伊藤克己選手を迎えて4本のSS全てでベストをマーク。籾山選手は約30年ぶりに復活の一戦をトップでフィニッシュした。

BC-4クラスでは三菱・コルト ラリーアートVersion-Rをドライブする昨季のドライバー王者、いりえもん選手と新人コ・ドラ、とあ選手のクルー(Moty’s FLYSAFE三鱗RALLIART COLT)が4SS全てで2番手以下に大差をつけるベストを連発、総合5位も獲る速さで圧勝した。
BC-4は参戦した4クルーが表彰を受けた。左から優勝したいりえもん/とあ組、2位の室田仁/鎌田雅樹組(DUCちのねSPルート6 Vitz)、3位のみなぎはる/デーブ小林組(ラブカ越生自大KITコゼニちゃんヤリス)、4位の小野寺慶/小野寺敦組(TEAM DERA MSRデミオ)。
一騎討ちとなったOpenクラスではラリー復帰戦のドライバー、籾山太郎選手とコ・ドラの伊藤克己選手のクルー(エムスポ白スイスポ)がZC32S型スイフトを駆り、4SS全てでベストを奪取してトップフィニッシュを果たした。
Openも参戦した2クルーが表彰された。左からトップの籾山/伊藤克己組と2位の中台昇一/嶋村誠組(上州スバルViVio)。

2026年XCRスプリントラリーシリーズ第3戦

 併催した2026年XCRスプリントラリーシリーズ第3戦は、シリーズ創設以来初となる北海道外でのラリーとなった。記念すべき今回の一戦には15クルーが参戦。5クラスに分かれ、東日本ラリーと全く同じルートを走る4本のSSで勝敗を競った。

XC-2クラス

 XC-2クラスにはCUSCO RACINGから柳澤宏至/加勢直毅組が三菱・トライトンで参戦し、注目を集めた。柳澤/加勢組がトライトンを駆るのは、昨季タイで開催されたアジアクロスカントリラリー2025(AXCR)以来となるが、今回乗り込んだのはAXCRの時とは別の車両。実質的にはシェイクダウンを兼ねてのドライブとなったが、SS1からチームメイトでもありトヨタ・ハイラックスを操る番場彬/宮木大輝組に0.9秒差で喰らいつくペースを見せる。

 しかし、その後は番場/宮木組がジワジワと柳澤/加勢組を引き離し、終わってみれば番場/宮本組は全SSでベストを奪取。2位の柳澤/加勢組に25秒の差をつけて開幕戦以来となる今季2勝目をマーク。前戦優勝のMana Pornsiricherd/Kittisak Klinchan組は3位に甘んじる結果となった。

 スノーラリーの前戦での不覚を経て、流れを取り戻す勝利を挙げた番場選手は「覚悟していたとはいえ、やはり狭くタイトな道で、しかもハイドロ(プレーニング)が起きるくらいのスコール並みの雨も降ったので、難しい一戦でした」と、難コンディションに苦戦を強いられたそうだ。

 続けて、「今日のような本州特有の狭い林道についての経験値でいえば、柳澤さんの方が格段に上なので、特に柳澤さんのスピードには驚きませんでした。強いて言うなら、山の中に入る前の川沿いのやや道幅のある区間では、煮詰められてきたハイラックスの走りにアドバンテージがあったと思います。でも今回、柳澤さんがMana選手の前でゴールしてくれたことはシリーズを考えると大きいです」と、チームの先輩の活躍に感謝を述べた。

 その柳澤選手は、「やはり重さと大きさゆえの難しさは痛感しました。けど、ワダチが合わなくてもものともしない、道が悪い所でも気にせず踏んでいける良さがあるので、今後煮詰めていければ面白いクルマになると思います」と、トライトンのポテンシャルに期待を寄せた。チームの地元、群馬県で開催される次戦『ASAMA ATTACK』への参戦も予想されるだけに、王座を巡る争いは更にヒートアップしそうだ。

2026年XCRスプリントラリーシリーズ第3戦で最多エントリーを集めたXC-2クラスでは、ディフェンディングチャンピオンでトヨタ・ハイラックスをドライブするドライバー、番場彬選手(CUSCO YHジオランダーHILUX)がコ・ドラに宮本大輝選手を迎えて4SS全てを制する快走で勝利を挙げた。
三菱・トライトンを投入した柳澤宏至/加勢直毅組(CUSCO YHジオランダー トライトン)は全てのSSで番場/宮本組に続くタイムを並べて2位、CUSCO RACING勢が1-2フィニッシュを果たした(左)。ハイラックスではるばるタイから参戦、二連勝を狙ったMana Pornsiricherd/Kittisak Klinchan組(TOYOTA HILUX FAST FORWARD)は3位、ドライバーのPornsiricherd選手はシリーズ2番手で番場選手を追い、コ・ドラのKlinchan選手はシリーズ首位を守った(右)。
XC-2はトップ3が表彰された。左から2位の柳澤/加勢組、優勝したコ・ドラの宮本選手、3位のPornsiricherd/Klinchan組。優勝ドライバーの番場選手は欠席。

XC-2Sクラス

 一方、モノコックフレームのSUVが集うXC-2Sクラスは、新車ラッシュとなった。まず、第2戦まで三菱・エクリプスクロスPHEVで参戦していた浅井明幸/古川和樹組が三菱・アウトランダーPHEVを投入。そして、昨季のXC-3クラス王者、藤野秀之/玉城詩菜組が、前戦までドライブしていたスズキ・ジムニーシエラからスバル・フォレスターに乗り換え、このクラスに転向してきた。

 SS1ではスノーラリーの開幕二戦でも速さを垣間見せていた、マツダCX-60で戦う北島広実/鈴木裕組が新車勢を抑えてベストを奪取。しかし、北島/鈴木組はSS2で痛恨のアクシデントにより戦線離脱、このSSをベストであがった藤野/玉城組が首位に浮上する。

 SS3では浅井/古川組が藤野/玉城組に3.5秒差まで詰め寄る場面もあったが、藤野/玉城組はこのSSに続いてSS4でもベストをマーク。シェイクダウン同然のフォレスターを無事フィニッシュまで運び込み、XC-2Sデビューウィンを飾った。

「小さなマシントラブルはありましたが、全て対処できる範囲のものでした」と振り返った藤野選手。続けて「色々な制御の動きを掴みながら走った感じですが、ダートでも舗装でも動きが安定していて、タイトなコーナーでもフロントがしっかり入ってくれたのでベースの良さは感じました。ラリー北海道までにはある程度、煮詰めていきたいと思います」と、新車両の感触を語った。

昨季、XC-3クラスを制した藤野秀之/玉城詩菜組(WISTERIA TYフォレスター)がスバル・フォレスターを投入してXC-2Sクラスに転向。SS1こそ2番手タイムだったものの、以後は3SS続けてベストを奪い優勝、車種を選ばぬ速さを見せつけた。
XC-2Sはラリーを走りきった3クルーが表彰された。左から2位の浅井明幸/古川和樹組(秋田三菱YHアウトランダーPHEV)、優勝した藤野/玉城組、3位の高桑春雄/安東貞敏組(Cusco SMaSH Moscoフォレスター)。

XC-3クラス、XC-1クラス、XC-3Sクラス

 藤野/玉城組のクラス転向によって、王者不在のラリーとなったXC-3では、坂本誠/花田圭―組がシエラを操ってSS1からトップを快走。4連続ベストを獲得し、XCR総合でも3位に入るタイムでフィニッシュしてシリーズ初優勝を達成。クロスカントリーカーのスピードトライアル競技で培った速さが光った。

 また、XC-1クラスでは三菱・デリカD:5を駆る惣田政樹/猿川仁組が、XC-3Sクラスでは大塚祐樹/HANA組がトヨタ・ライズを操り孤軍奮闘。両クルーは無事、完走を果たしてポイントを積み上げた。

XC-3の坂本誠/花田圭一組(HBF・SPマイスター・ジムニーシエラ)はスズキ・ジムニーシエラを操り、SS1からXC-1の番場/宮本組、柳澤/加勢組に次ぐ快走を見せると、SS3でもXCR総合3番手タイムをマーク。2位以下に大差をつけてXC-3初優勝を遂げた。
XC-3も左から、3位の橘礼太/渡邊雄矢組(ジオランダーSFジムニー)、優勝した坂本/花田組、2位の小玉絵里加/松下和樹組(TY・HBF・SPマイスター・ジムニー)、完走した3クルーが表彰を受けた。
XC-1クラスは惣田政樹/猿川仁組(ジオランダープラV・SFデリカD5)が、昨季の最終第6戦から投入した三菱・デリカD:5でフィニッシュまで駆け抜けた。
XC-3Sクラスは大塚祐樹/HANA組(トゥーザコアメープルSFジオランダーライズ)が無事、フィニッシュまでトヨタ・ライズを運んだ。

PHOTO/田代康[Kou TASHIRO] REPORT/田代康[Kou TASHIRO]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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