モータースポーツとは?

国内モータースポーツの歴史

国内モータースポーツは1960年代から発展

日本で最初の自動車レースが行われたのは1922(大正11)年であると文献にあります。その後、日本で本格的に現在のような形式でのモータースポーツが行われるようになるのは、1962(昭和37)年9月に日本で最初の本格的なレーシングコースとして、鈴鹿サーキットが誕生してからです。

1963(昭和38)年には第1回日本グランプリ自動車レース大会が鈴鹿サーキットで開催され、一般大衆に自動車レースの醍醐味を広くアピールしました。1964(昭和39)年には鈴鹿サーキットで第2回が行われ、また、1966(昭和42)年には富士スピードウェイがオープンして、第3回日本グランプリが開催されています。

その後、1987(昭和62)年にはフォーミュラ1世界選手権(F1)が約10年ぶりに日本へ上陸。以降、鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催され、2007(平成19)年から富士スピードウェイに移り、2009(平成21)年からは再び鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催されて、現在に至っています。

また、耐久レースについては、1966(昭和42)年に初めて500km以上の耐久レースが行われ、1967(昭和43)年には、富士スピードウェイで24時間耐久レースが開催されました。その後は鈴鹿サーキットと富士スピードウェイを舞台に、500kmや1000km、6時間や12時間耐久レースが定期的に開催されていきました。

富士スピードウェイでは、1982(昭和57)年から世界耐久選手権(WEC)富士6時間レースが行われ、1983(昭和58)年からは、国内サーキットを転戦するグループC車両による全日本耐久選手権もスタートしました。1992(平成4)年を最後に、世界選手権や全日本選手権の耐久レースは長くおこなわれませんでしたが、2012(平成24)年からは富士スピードウェイを舞台に、FIA世界耐久選手権(WEC)が開催されています。

1964年、JAFが初めての国際競技を単独開催

1962(昭和37)年にJAFが創設され、その翌年である1963(昭和38)年に、第1回日本グランプリ自動車レース大会が開催されました。オーガナイザーは日本自動車スポーツ協会(JASA)という組織でしたが、JAFはこのレースに対して初めて「公認」という形で関わりました。これを機会に、JAFにはスポーツ委員会が設けられ、国内モータースポーツに関する、様々な規定の制定や施行などをおこなうようになります。

1964(昭和39)年の第2回日本グランプリでは、JAFが初めて国際競技を単独主催しました。JAFによる主催は1973(昭和48)年まで続き、1974(昭和49)年から1979(昭和54)年まではサーキットと共催する形で、優勝者には国内最高峰の栄誉が与えられる日本グランプリをおこなってきました。

1980(昭和55)年以降は、ASN本来の業務、すなわちライセンスの発給や競技会の組織許可、記録の公認といった役割を果たすために、JAFによるグランプリレース競技会の主催は取りやめています。

レーシングカートも国際色豊かに日本で開催

カート競技は、1958(昭和33)年に日本に導入されたと言われています。1972(昭和47)年には国際交流の一環として日本カートプリが青森県で開催され、1973(昭和48)年には全日本カート競技選手権が開始されています。JAF公認カート競技会としては、1975(昭和50)年には、すでに年間108回もの開催を数えました。

1977(昭和52)年から1978(昭和53)年にはスポーツランドSUGOで、欧州と始め世界のトップカーターが参加したジャパンカートレースが開催されました。1979(昭和54)年にはジャパンカートグランプリ、1980(昭和55)年にはCIKアジア選手権とダブルタイトルを冠した、ジャパンカートグランプリが開催されています。

ピークとなった1995(平成7)年には、年間656回ものJAF公認カート競技会が行われました。

伝説の日本アルペンラリーは1959年にスタート

日本におけるラリーの発祥は定かではありませんが、1958(昭和33)年には新聞社の主催により、約11日間に渡って全国約4000kmを走破する日本一周ラリーが開催されています。また、1959(昭和34)年には、新聞社が主体となって日本モータリストクラブ(JMC)が設立され、第1回日本アルペンラリーが開始されています。

このような全国規模の大会のほか、大学の自動車部が主催するラリーやクラブマンによるラリーが多く開催され、JAF公認ラリーの記録は1964(昭和39)年から登場します。

1970年代には、現在も開催されている伝統のイベントを含む、多くの名門ラリーが全国に誕生して、国内ラリー最盛期を形成することになりました。1979(昭和54)年からは、全日本ベストラリースト選定競技会を経て、全日本ラリー選手権の記録が始まり、ピークとなった1985(昭和59)年には、年間306回ものJAF公認ラリーがおこなわれました。

また、2001(平成13)年には、日本初の国際格式ラリーが群馬県と北海道で開催され、2002(平成14)年からはFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)の日本ラウンドが北海道でおこなわれます。そして、2004(平成16)年には、日本初のFIA世界ラリー選手権(WRC)が北海道で開催され、ラリー競技の国際化が進みました。

スピード・イベントが“草の根”競技として広がる

ジムカーナやダートトライアル、サーキットトライアル、ドラッグレース、ヒルクライムなどは、スピード競技という種目に属しています。かつては「スピード行事(スピードイベント)」と呼ばれており、競技車両が個別に走行して、その所要時間を比較して順位を決める競技を総称しています。

これら「スピード行事」の公認競技は、1964(昭和39)年6月に、福島・裏磐梯高原で第1回全日本ヒルクライム競技大会が行われ、同年11月には日本モータースポーツ協会(JMSA)による第1回JMSAドラッグレースが群馬・館林飛行場で開催。同年12月には第1回宇都宮スピードトライアルが栃木・宇都宮飛行場でおこなわれています。

ジムカーナは、日本スポーツカークラブ(SCCJ)が1956(昭和31)年に東京・調布飛行場で行った大会が最初で、第1回宇都宮スピードトライアルが初のJAF公認ジムカーナであるという記録があります。ですが、この当時はジムカーナの定義があいまいで「オートクロス」や「タイムトライアル」として開催されることもあったようです。

かつてのジムカーナは、大学自動車部による「フィギュア」や、クラブ内のイベントなどと区別するために「ハイスピード・ジムカーナ」とも呼ばれており、レース規定の改造車が主役となって1970年代にかけて活況を呈しました。しかし、オイルショックや排ガス規制、そして騒音問題などを受けて一時衰退してしまいます。

その後は、ノーマル車が主体となった、近年にも通じるスタイルのジムカーナ競技が再び人気を博し、近年ではグラスルーツ競技の代表格として広く愛好されるようになりました。

新しいカタチのモータースポーツが続々誕生

未舗装路のタイムトライアルであるダートトライアルは、ラリーから派生する形で誕生しました。当時は「ダート・ジムカーナ」などとも呼ばれていたため、JAF公認競技ではジムカーナとダートトライアルをスラローム競技としてまとめ、1979(昭和54)年には、スラローム競技第1種(通称ジムカーナ)と第2種(通称ダートトライアル)と定義されました。1980(昭和55)年には全日本スピード行事選手権が制定されています。このスラローム競技という名称は1993(平成5)年には廃止され、現在のジムカーナ競技とダートトライアル競技に変更されました。

サーキットトライアルは、もともと「タイムトライアル」という種目として存在していましたが、1997(平成9)年には、JAF公認サーキットにおけるラップタイムトライアルとして、改めて公認競技となりました。ほかにも、ラリークロスやオートクロスは、国際スポーツ法典付則M項を参照する形で1979(昭和54)年からスピード競技として登場しており、1999(平成11)年には、直接交差しない2台同時スタートのタイムトライアルとして、ツイントライアルが誕生しました。

スピード競技は多くの種目を抱えていますが、ジムカーナ競技は、手軽な入門モータースポーツとして、JAF公認競技の中では最も開催回数が多い競技として定着しています。

モータースポーツの各競技種目を知る・楽しむ

レース

「レース」は国内Aライセンス以上で参加できる全国のサーキットでおこなわれる競技です。

ラリー

「ラリー」は2人のクルーが舗装や未舗装の山岳路で速度や運転の正確さを争う競技です。

ジムカーナ

「ジムカーナ」は入門者からベテランまで広く愛好される舗装路のタイムトライアルです。

ダートトライアル

「ダートトライアル」はダートや雪上・氷上のコースなどでおこなわれるタイムトライアルです。

カート

「カート」は小型のパイプフレームマシンを使った大人から子供まで競い合えるレースです。

サーキットトライアル

「サーキットトライアル」はJAF公認サーキットでおこなわれるラップタイムトライアルです。

ドリフト

「ドリフト」はクルマの横滑走状態を維持して指定のコースを走行するスピード競技です。

オートテスト

「オートテスト」はJAF競技ライセンスがなくても出場できる新しいモータースポーツです。

ヒルクライム

「ヒルクライム」は閉鎖された上りの山岳路や登坂コースでおこなわれるタイムトライアルです。

デジタルモータースポーツ

「デジタルモータースポーツ」はFIAやJAFが統轄する、いわゆる“eモータースポーツ”です。

その他の競技

JAFが統轄する、その他のあらゆる公認モータースポーツ種目を解説しています。

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