2022年JAF中四国ラリー選手権の表彰式が瀬戸内海を望む風光明媚な会場で開催!

レポート ラリー JAFWIM その他

2023年3月3日

中国地区と四国地区、瀬戸内海を挟んで隣接する2地区を舞台にチャンピオン争いが繰り広げられるJAF中四国ラリー選手権とJMRC中国・四国ラリーシリーズ。2022シーズンの各クラスランキング上位クルーを称え、シーズンを締めくくる表彰式が去る2023年2月25日に開催された。

2022年JAF中四国ラリー選手権 表彰式/2022年JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式
開催日:2023年2月25日
開催地:ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル(岡山県玉野市)
主催:JAF中国本部、JAF四国本部、JMRC中国、JMRC四国

 2022シーズン表彰式の会場は、2016シーズン表彰式以来となるダイヤモンド瀬戸内マリンホテル。岡山県玉野市に建ち、眼前には渋川海水浴場の砂浜が広がる、瀬戸内海を一望できるリゾートホテルだ。

 JAF中四国ラリー選手権 表彰式/JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式は、中国地区および四国地区のラリーがJAF地方選手権に復帰して以後、JAF中国地方選手権とJAF四国地方選手権の表彰式とは別日程で開催されている。なお、中国地方選手権の表彰式は2月11日に、四国地方選手権の表彰式は翌週の2月18日に開催された。

 表彰式開始前には同ホテルの別会場にて、JMRC中国・四国ラリー部会の2023年度総会が行われ、2023シーズンの各戦を主催するクラブをはじめ、関係するクラブの代表者が多数出席。JMRC中国ラリー部会の山本博文部会長が進行し、2022年度の報告や2023年度の役員選出とカレンダーを確認。2023シーズンの諸規則については2022シーズンからの変更点について、積極的な質疑応答もあり、特に丁寧な確認を進めていた。

2016シーズン以来となる、表彰式の会場となったダイヤモンド瀬戸内マリンホテル。ビーチが隣接、客室からも瀬戸大橋や瀬戸内海の島々を望むことができるリゾートホテル内の洋会場 鳳凰の間で開催された。
表彰式に先だって、JMRC中国・四国ラリー部会の2023年度総会を開催。関係するクラブの代表者が一堂に集い、2022年度の報告や2023年度のシリーズ開催に向けての確認など、様々な議案について報告や確認、質疑応答などが行われた。
総会の進行役を務めたのは、JMRC中国ラリー部会の山本博文部会長。ひとつひとつの議題を着実に進めていき、出席者からの質疑にも丁寧に答えるなど、円滑な議事進行を務めていた。

 総会が滞りなく終了すると、総会中も準備が進められていた隣の大広間に移して、2022年JAF中四国ラリー選手権の表彰式がスタート。出席者は参戦したシリーズやクラスなどによって分けられた円卓の指定された席に座る、前回と同じかたちの厳かな雰囲気で開催された。

 2022シリーズはFG-1からFG-4の4クラス、各クラスのドライバー部門とコ・ドライバー部門の上位6選手が表彰された。プレゼンターはFG-1とFG-2はJAF中国本部の神吉靖視事務局長、FG-3とFG-4はJAF四国本部 事業部の早川洋一部長が務めた。

JAF中四国ラリー選手権の表彰式は、JAF中国本部の神吉靖視事務局長による開式の挨拶によって幕を開けた。
司会はFG-4クラスのコ・ドライバー部門5位の原野雅子選手が務めた。軽快でテキパキとした進行によって、表彰式は円滑に実施された。
JAF中四国ラリー選手権FG-1クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンのマクリン大地選手、2位の長江修平選手、3位の西隆司選手、4位の渡部洋三選手、5位の堀川竜二選手、6位の竹下俊博選手。
JAF中四国ラリー選手権FG-1クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの大橋正典選手、2位の中岡和好選手、3位の丸山晃助選手、4位の井関美貴選手、5位の池田茂選手、6位の武田友己選手。
JAF中四国ラリー選手権FG-2クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの松岡竜也選手、2位の小西健太郎選手、3位の板本敬二選手、4位の河原誠選手(代理)、5位の山口貴利選手、6位の高田修選手(代理)。
JAF中四国ラリー選手権FG-2クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの繩田幸裕選手、2位の藤嶋義孝選手(代理)、3位の梶山剛選手(代理)、4位の鹿肝利明選手、5位の山田真記子選手、6位の成田正喜選手。
JAF中四国ラリー選手権FG-3クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの松原久選手、2位の辻井利宏選手(代理)と関根康生選手、4位の片山浩三選手、5位の芳谷巧選手、6位の吉岡智之選手(代理)。
JAF中四国ラリー選手権FG-3クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの和田善明選手、2位の走出芽美選手、3位の阿部孝子選手、4位の東駿吾選手、5位の三井崇裕選手、6位の新井大輝選手(代理)。
JAF中四国ラリー選手権FG-4クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの片岡大士選手、2位の松井繁往選手、3位の山岡信雄選手、4位の加藤克也選手、5位の小野守選手、6位の佐藤由香選手(代理)。
JAF中四国ラリー選手権FG-4クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの相原貴浩選手、2位の伊藤洋幸選手、3位の内藤通孝選手、4位の大谷美紀夫選手、5位の原野雅子選手、6位の大西直彦選手(代理)。

 円滑に選手たちに章典が授与されてJAF中四国ラリー選手権の表彰式が終了すると、1時間ほど会場のお色直しを経て、2022年JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式がスタート。懇親会も兼ねていることから、出席者はJAF中四国ラリー選手権の表彰式と同じ席に座りながらも、ホテル自慢の料理もふるまわれ、和やかな雰囲気のなかで開催された。

 まずはグラベルラリーのみを対象としたシリーズ「2022年 西日本グラベルラリーツアー」の表彰を実施。中国と四国に近畿を加えた3地区で2022シーズンに開催された、4戦で競われたドライバーとコ・ドライバー、それぞれランキング上位6選手が表彰された。

 続いて高木一之JMRC四国ラリー部会長がプレゼンターを務めた、JMRC中国・四国ラリーシリーズの表彰式を実施。FGC1とFG-4から1、5クラスの各ドライバー、コ・ドライバー部門の上位選手たちが表彰された。

JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式は、山本部会長の挨拶によって始まった。
乾杯の音頭をとったのは、JAF中四国ラリー選手権の表彰式ではプレゼンターを務めた、JAF四国本部 事業部の早川洋一部長。
懇親会も兼ねたJMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式は、岡山名物の「えびめし」(左写真手前)をはじめとした、色とりどりの料理を味わいながらの式となった。出席者が座る円卓はアクリルボードによる仕切りが立てられ、感染症感染拡大防止策もとられた。
西日本グラベルラリーシリーズ、コ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの大橋正典選手、2位の井関美貴選手、3位の和田善明選手、4位の中岡和好選手、5位の池田茂選手、6位の鹿肝利明選手。
西日本グラベルラリーシリーズ、ドライバーの表彰。左からチャンピオンのマクリン大地選手、2位の渡部洋三選手、3位の松原久選手、4位の長江修平選手、5位堀川竜二選手、6位の板本敬二選手。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFCG1クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの内藤通孝選手、2位の小藤桂一選手(代理)、3位の木下広紀選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFCG1クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの山岡信雄選手、2位の橋本美咲選手(代理)、3位の塩田卓史選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-4クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの相原貴浩選手、2位の伊藤洋幸選手、3位の内藤通孝選手、4位の大谷美紀夫選手、5位の原野雅子選手、6位の大西直彦選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-4クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの片岡大士選手、2位の松井繁往選手、3位の山岡信雄選手、4位の加藤克也選手、5位の小野守選手、6位の佐藤由香選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-3クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの和田善明選手、2位の走出芽美選手、3位の阿部孝子選手、4位の東駿吾選手(代理)、5位の三井崇裕選手、6位の新井大輝選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-3クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの松原久選手、2位の辻井利宏選手(代理)と関根康生選手、4位の片山浩三選手、5位の芳谷巧選手、6位の吉岡智之選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-2クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの繩田幸裕選手、2位の藤嶋義孝選手(代理)、3位の梶山剛選手(代理)、4位の鹿肝利明選手、5位の山田真記子選手、6位の成田正喜選手。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-2クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの松岡竜也選手、2位の小西健太郎選手、3位の板本敬二選手、4位の河原誠選手(代理)、5位の山口貴利選手、6位の高田修選手(代理)。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-1クラス、コ・ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンの大橋正典選手、2位の中岡和好選手、3位の丸山晃助選手、4位の井関美貴選手、5位の池田茂選手、6位の武田友己選手。
JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-1クラス、ドライバー部門の表彰。左からチャンピオンのマクリン大地選手、2位の長江修平選手、3位の西隆司選手、4位の渡部洋三選手、5位の堀川竜二選手、6位の竹下俊博選手。

 全クラス・部門の表彰が終わると、前回と同じく抽選会を開催。壇上で山本部会長が読みあげるアプリによって抽選された数字と、出席者が受付の際に引いた抽選券に記された数字が合致すれば景品をゲット、となる。協賛のモータースポーツグッズや銘菓、アクセサリーから優待券など豪華賞品が当たる抽選の結果に、参加者たちは一喜一憂していた。

 盛り上がった抽選会が終わると、全4戦から成る2023シーズンのシリーズ概要とカレンダーが披露されて、各戦の主催者たちが壇上で挨拶した。そして、プレゼンターも務めた高木部会長の中締めによって、2022年JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式と懇親会は幕を閉じた。

抽選会には数多くの景品が集まり、余った景品を巡るじゃんけん大会も実施された。美味しい料理に景品のお土産までゲットして、笑顔で表彰式を終えることができた。

■2022年JAF中四国ラリー選手権「初」チャンピオンインタビュー

FG-4クラス ドライバー片岡大士選手(左)、コ・ドライバー相原貴浩選手(右)
ネッツトヨタ愛媛の社員の手による準加盟クラブ「IchiRoku Racing」に所属する片岡選手と相原選手。ラリーデビューから6戦全てでチームの目標である完走を達成中だ。チャンピオンがかかった雨の第4戦では「雨の経験が全く無くて。あのぬかるんだ道でこれ曲がれるんかな、という感じの道で。道幅も狭いし、ちょっと飛び出したら…… という怖さもありました」と片岡選手。相原選手は「(片岡選手が)踏みよるのは分かるんですよ。けど「全然走らん、走らん」って言いよるんで」と苦戦の様子を振り返った。それでも二人の力を合わせてSS3と最後のSS4を連取、逆転優勝で戴冠を果たした。2023シーズンはFG-3にステップアップするそうだ。「(完走は)間違いなく定着できていると思うので、完走ベースでちょっとでも去年(2022シーズン)よりタイムを上げれたら。出来る事を、出来る引き出しを増やしたいです」と片岡選手。相原選手は「片岡君が走りやすいように、「こうしたらええんちゃう」と相談しながらペースノートを作れるようになりたいです。二人の聞ける量と読める量も増やさないと」と目標を語ってくれた。向上心みなぎる若きクルーの、転向クラスでの活躍に期待したい。

フォト/山口貴利 レポート/JAFスポーツ編集部

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