ロードスター・パーティレースIIIジャパンツアーシリーズで、箕輪卓也選手が王手!

レポート レース

2023年8月17日

オートポリスを舞台に、8月13日に「MAZDA FAN CIRCUIT CHALLENGE DAY 2023」が開催され、さまざまなマツダ車によるイベントと併せ、JAFツーリングカー地方選手権もかかるロードスター・パーティレースIIIジャパンツアーシリーズ、その第5戦が行われた。心配された台風6号はすでに過ぎ去り、天候にも恵まれる中、ほとんどのドライバーにとって2022シーズン第3戦以来となるサーキットで、熱戦を繰り広げた。

JAFツーリングカー選手権ロードスター・パーティレースIIIジャパンツアーシリーズ第5戦
(MAZDA FAN CIRCUIT CHALLENGE DAY 2023内)

開催日:2023年8月12~13日
開催地:オートポリス(大分県日田市)
主催:APC、(株)オートポリス

 全国7つのサーキットを転戦するジャパンツアーシリーズは、スポーツランドSUGO筑波サーキット、モビリティリゾートもてぎ、十勝インターナショナルスピードウェイを経て、第5戦をオートポリスに舞台を移して開催された。エントリーはNDシリーズクラスが10台、NDクラブマンクラスが5台で合わせて15台。オートポリスでは昨季に続いて2回目の開催となる。地方選手権も争うNDシリーズのランキングトップとして臨んだのは箕輪卓也選手で、前戦の十勝は欠場したものの開幕三連勝、ランキング2番手の上田純司選手を一歩リードしている。

「MAZDA FAN CIRCUIT CHALLENGE DAY 2023」は九州をはじめ、各地からマツダファンがオートポリスに集い、MAZDA FAN CIRCUIT TRIALやマツダ車だけのパレードランなど、マツダ車での走行やマツダファン同士の交流を楽しむ、“マツダファンによる、マツダファンのためのイベント”。JAFツーリングカー選手権ロードスター・パーティレースIIIジャパンツアーシリーズ第5戦はその中のひとつとして開催された。

予戦

 まずは15分間の予選だが、その箕輪選手と上田選手は、計測開始と同時にはピットを離れず。その間に計測1周目のトップは吉田恭将選手がつけた。しかし、計測2周目に自らもタイムを縮めるも、同じNDシリーズの菊池峻斗選手と野村充選手に上回られてしまう。

 このあたりがアタックを終えたのを確認したかのように、ほぼ折り返しのタイミングで箕輪選手と上田選手がコースイン。それぞれ単独でアタックを開始し、箕輪選手は自身の計測1周目にトップタイムをマークするも、上田選手は8番手に甘んじてしまう。3番手は野村選手で、4番手は吉田選手。5番手は本多永一選手で、6番手にはNDクラブマンでトップの山根正和選手がつけた。

「昨日の練習では路面のμが去年よりも低いような感じで、全体的にフロントは入りが悪いし、リヤもオーバーが出やすい感じでした。でも、今日の予選は昨日丸一日、多くの車が走ったおかげか、良くなっていたのをアウトラップで確認できたので、集中して一本いきました。決勝は全体としてのペース、後半になって車はタレても、速いペースを維持できるのは自信があるので、そのまま後ろを抑えて勝ちたいと思います」と、箕輪選手は予選を振り返り、決勝の展望を語った。

 その箕輪選手に0.085秒差で続いただけに、「正直、ここまでトップに近づけるとは思っていなかったので、自分でもびっくりはしているんですよ」とフロントロウを獲得した菊池選手。続けて「車のバランスは良くて、気持ち良く走れていたので、ちゃんとタイムにつながって良かったです。パーティレースではまだ表彰台を取れていないので、取れるよう頑張りたいと思います」と語っていた。

NDシリーズクラスの箕輪卓也選手(ミノワファクトリーロードスター)は「自分としては、もうちょっと行けたんじゃないかってところが2カ所あるので、そこを課題として残してしまいました」と、2023シーズン3回目のポールポジションを獲得した予選の走りには満足していない様子だった。

決勝

 7周で競われた決勝では箕輪選手が無難にスタートを決め、1コーナーにはトップで進入。その背後では菊池選手に野村選手が襲いかかってポジションを入れ替え、第1ヘアピンでは菊池選手が吉田選手にも抜かれていた。しかし、2周目の第2ヘアピンでは、菊池選手が吉田選手を抜き返す。

 1周目を終えた時点での箕輪選手と野村選手の差は約0.5秒。これを徐々に広げていくかと思われたものの、実際の展開は逆。野村選手が食らいついて、少しも離れないのだ。そこから少し離れて3番手を菊池選手、吉田選手、滝口智弘選手、惠木勇哉選手が激しく争う。

 トップを狙い何度も背後からラインを変え、揺さぶりをかけた野村選手だが、そのつどガードを固めて箕輪選手は動じず。「僕は高速コーナー速くて、箕輪選手の方が低速コーナーは速いかなと。その差で後半、タイヤにきちゃったかなという感じでしたね」と語った野村選手は、ファイナルラップでラストスパートをかけた箕輪選手に振り切られてしまう。それでも「悔しいですけど、今までの中では一番いい内容だったと思います」と野村選手は2位となった決勝を振り返った。

 3番手争いは終盤に入って菊池選手と吉田選手の一騎討ちに転じるも、ファイナルラップの1コーナーでの菊池選手のミスを逃さず、吉田選手がワンチャンスをものにして前に出た。「コースの特性的に、中途半端に抜こうとするとぶり返しでロスしちゃうので、前を追っている身としては控えめに。イマイチ及ばずだったんですが、最後に相手(菊池選手)の隙を突けました」と吉田選手。

 優勝を飾った箕輪選手は「逃げられなかったですね。最後までペースを維持できるよう、考えて走っていたんですが、コーナーで離せても、ストレートで追いつかれちゃう感じで。相手のミスだったり、少し離れたりしたところで少しだけギア上げてみたんですけど。」と辛勝だったことを明らかに。

 箕輪選手はこれで今季参戦した4戦で4勝。NDシリーズ二連覇、そしてパーティレースIIIと同じポイント規定で争っている、地方選手権の初代チャンピオン確定に向けて、また大きく前進を果たした。

 一方、シリーズポイントを争わないNDクラブマンでは、予選クラストップでスタートした山根正和選手が、最後までひとり旅。総合でも6位をキープする走りを見せた。次戦、第6戦は9月23~24日に富士スピードウェイで開催。箕輪選手は今季5勝目を挙げれば満点チャンピオンを確定できる一戦に挑む。

NDシリーズでランキングトップの箕輪選手は、レース終盤まで野村充選手(HC・RACINGロードスター)と僅差の優勝争いを繰り広げたが、「ペースを保てるのは自信があったので、最後まで集中切らさずいけました」とポール・トゥ・ウィンを達成。次戦でライバルたちの結果問わず、6位以上を獲得すればチャンピオンが確定となる王手をかけた。
2戦連続の3番グリッドからのスタートで2番手を奪取した野村選手。ファイナルラップまで箕輪選手を追うも届かなかったが、第3戦以来の2位獲得でランキング2番手に上がった(左)3戦連続で表彰台に上がった吉田恭将選手(村上モータースロードスター)はオートポリスの特性もふまえた冷静なレース運びでチャンスを伺い、最後の1コーナで逆転し3位を獲得した(右)。
NDシリーズの表彰台に上がったのは、左から2位の野村選手、優勝した箕輪選手、3位の吉田選手。
NDクラブマンクラスは、今季シリーズ初参戦の山根正和選手(ガレージ山根レンタロードスター)がトップでフィニッシュ。予選・決勝ともに総合6位と、NDシリーズ勢に引けをとらない速さを見せた。
NDクラブマンの表彰台には、左から2位の久間裕太郎選手(UK SPORTSロードスター)、1位の山根正和選手、3位の山根涼選手(ガレージ山根ロードスター)が登壇した。

フォト/皆越和也 レポート/はた☆なおゆき、JAFスポーツ編集部

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