2023年JAF中四国ラリー選手権の表彰式も、瀬戸内海を望む恒例の会場で開催!

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2024年3月11日

2023シーズンは四国地区で3戦、そして中国地区で最終戦というカレンダーが組まれたJAF中四国ラリー選手権。JAFラリー地方選手権では唯一の全戦グラベルラリーという、近年では珍しいシリーズを戦い抜いたラリーストたちの健闘を称え、表彰する2023年JAF中国・四国モータースポーツ表彰式が2024年2月24日に岡山県で開催された。

2023年JAF中国・四国モータースポーツ表彰式
開催日:2024年2月24日
開催地:ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル(岡山県玉野市)
主催:JAF中国本部、JAF四国本部、JMRC中国、JMRC四国

 2023シーズンの表彰式も2022シーズンと同じく、ダイヤモンド瀬戸内マリンホテルで開催された。目の前の渋川海水浴場や渋川マリン水族館などの観光施設が徒歩圏内にあり、瀬戸大橋や瀬戸内海の島々の眺望も見事なホテルだ。

 JAF中四国ラリー選手権とJMRC中国・四国ラリーシリーズの表彰式は、中国地区と四国地区のラリーが地方選手権に復帰して以後は、それぞれの地方の表彰式とは別の日程で開催されている。2023年JAF中国モータースポーツ表彰式は2024年2月10日に2023年JAF四国モータースポーツ表彰式は同年1月21日に開催された

 表彰式の前に同ホテルの別会場では、JMRC中国・四国ラリー部会の2024年度総会が行われた。全3戦で競われる2024年JAF中四国ラリー選手権/JMRC中国・四国ラリーシリーズ各戦の主催クラブをはじめ、関係するクラブの代表者たちが集った。JMRC中国ラリー部会の山本博文副部会長が進行し、2023年度の報告に始まり、JMRC中国の原野雅子新部会長をはじめ2024年度の役員選出とカレンダーを確認。2024シーズンの諸規則の確認については積極的な質疑応答もあり、特に丁寧に議事を進めた。

2022シーズンの表彰式に続き会場となった、岡山県玉野市に建つダイヤモンド瀬戸内マリンホテルは、眼前に広がる渋川海水浴場の砂浜から臨む、穏やかな瀬戸内海や瀬戸大橋などの風景を、客室からも堪能できる。晴れの舞台も2022シーズンと変わらず洋会場 鳳凰の間で開催された。
JMRC中国・四国ラリー部会の2024年度総会は表彰式が開催される鳳凰の間の隣で開催。数々の議題の審議や2024シーズンの規則の確認を慎重に進める中、特に車両制作に関わる規則の変更については意見交換も交えながら確認していた。

 2023年JAF中四国ラリー選手権の表彰式が開催された後、会場の化粧直しを挟んで2023年JMRC中国・四国ラリーシリーズの表彰式を開催するかたちも2022シーズンから継続された。

 JAF四国本部の内海敏行事務局長の挨拶によって幕を開けたJAF中四国ラリーの表彰式は、2023シーズンはFG-4クラスに参戦、ランキング5位を獲得したドライバー、故松井繁往氏への黙祷を行った。
賞典はFG-1からFG-4まで4クラスのランキング上位のドライバーとコ・ドライバーに授与され、プレゼンターはFG-1とFG-2は内海事務局長が、FG-3とFG-4はJAF中国本部の神吉靖視事務局長が務めた。

 豪華な食事も振る舞われたJMRC中国・四国ラリーの表彰式ではJMRC四国の金井宣夫運営委員長の挨拶に続き、神吉事務局長による乾杯で幕を開けた。

 賞典はJAF中四国ラリーとダブルタイトルとなる4クラスの上位クルーに加え、シリーズ独自クラスのFGFAクラスのチャンピオン、そして西日本エリアの林道で開催されたグラベルラリーを対象としたシリーズ、2023年西日本グラベルラリーツアーの上位クルーに贈られた。プレゼンターは金井運営委員長、JMRC四国ラリー部会の高木一之部会長、西日本グラベルラリーツアーの池田茂代表が分担して務めた。

 暫しの歓談の後に、恒例の抽選会を実施。数々の豪華景品をめぐり、当選番号が読みあげられる度に、参加者たちは一喜一憂しながら楽しんでいた様子だった。抽選会が終わると表彰式閉式。5月から始まる2024シーズンでの健闘を誓いながら、受賞者たちは帰路についた。

2023年JAF中四国ラリー選手権表彰式は、JAF四国本部の内海敏行事務局長が受賞者たちの栄誉とシリーズに参戦したクルーの健闘を称え、多くの関係者たちへの感謝を述べる挨拶で幕開けとなった。
JAF中四国ラリー・JMRC中国・四国ラリー両表彰式ともに、プレゼンターが受賞者ひとりひとりに賞典を読みあげて手渡す従来のかたちが戻り、賞典の授与は厳かな雰囲気に包まれた。
2023年JMRC中国・四国ラリーシリーズ表彰式の冒頭には、2024年からJMRC四国の運営委員長に就任した金井宣夫氏が登場。右足の負傷もものともせず、開式の挨拶を述べた。
金井運営委員長に続き、JAF中四国ラリー表彰式ではプレゼンターを務めたJAF中国本部の神吉靖視事務局長が登壇して乾杯の音頭をとり、式典が本格的に始まった。
2023年JAF全日本ラリー選手権でランキング上位に入る活躍を見せた選手たちも紹介され、健闘を称えられた。左からJN-3クラスのコ・ドライバーランキング3位の丸山晃助選手と、JN-5クラスのコ・ドライバーランキング4位の梶山剛選手。
丸山選手と梶山選手に続き、2023年11月19日に愛知県豊田市の豊田スタジアムに設けられた、2023年世界ラリー選手権第13戦「ラリージャパン2023」のスーパーSSを舞台に開催された、Rally JapanスーパーSSバトルラリーin豊田スタジアムに参戦したクルーたちも登壇。左から1クラスの3位を獲得した三好正哲/三好祥江組、3クラスで5位に入った池田善久/正岡秀康組。
司会は新たにJMRC中国のラリー部会長に就任し、FG-4クラスにもコ・ドライバーで参戦して4位を獲得した原野雅子部会長が務め、例年どおり明朗闊達な進行で会場を盛り上げた。
食事はビュッフェではなく、2022シーズンの表彰式と同じく一皿一皿料理が運ばれるスタイルがとられた。ホテル自慢の料理の数々に、参加者たちは舌鼓をうっていた。
JMRC中国・四国ラリー表彰式の大トリには、恒例の抽選会が行われた。冒頭の挨拶にプレゼンターと、怪我をおして活躍した金井事務局長が抽選を担当。2024シーズンに開催される予定の各ラリー参戦割引券などユニークな賞品をはじめ、数々の品々が参加者に贈られた。
2023年JAF中四国ラリー選手権/JMRC中国・四国ラリーシリーズFG-1クラスドライバーの表彰。左からチャンピオンの長江修平選手、2位のマクリン大地選手、3位の堀川竜二選手、4位の渡部洋三選手、5位の西隆司選手、6位の阪本寧選手。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-1コ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの中岡和好選手、2位の池田茂選手、3位の井関美貴選手、4位の丸山選手、5位の大橋正典選手。6位の境健一選手は代理。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-2 ドライバーの表彰。左からチャンピオンの山口貴利選手、2位の高田修選手、3位の二野下幸夫選手(代理)、4位の小西健太郎選手、5位の板本敬二選手(代理)、6位の萩原豪選手(代理)。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-2コ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの山田真記子選手、2位の箕作裕子選手、3位の梶山選手。4位の藤嶋義孝選手、5位の鹿肝利明選手、6位山田英明選手は代理。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-3クラスドライバーの表彰。左からチャンピオンの松原久選手、2位の辻井利宏選手(代理)、3位の片山浩三選手、4位の片岡大士選手(代理)、5位の関根康生選手(代理)、6位の白形利文選手。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-3コ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの和田善明選手、2位の東駿吾選手(代理)、3位の阿部孝子選手、4位の相原貴浩選手(代理)、5位の走出芽美選手(代理)、6位の白石認選手。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-4 ドライバーの表彰。左からチャンピオンの松岡竜也選手(代理)、2位の佐藤由香選手、3位の加藤克也選手(代理)、4位の池田善久選手、5位の松井繁往選手(代理)と小野守選手。
JAF中四国ラリー/JMRC中国・四国ラリーFG-4コ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの縄田幸裕選手、2位の大西直彦選手、3位の大谷美紀夫選手、4位の伊藤洋幸選手(代理)と原野雅子選手、6位の三好祥江選手。
2023年西日本グラベルラリーツアードライバーの表彰。左からチャンピオンの松原選手、2位のマクリン大地選手、3位の阪本選手、4位の渡部選手、5位の山口選手。
西日本グラベルラリーツアーコ・ドライバーの表彰。左からチャンピオンの和田選手、2位の大橋選手、3位の池田茂選手、4位の井関選手、5位の山田真記子選手。
JMRC中国・四国ラリーFGFAクラスの表彰。左からドライバーチャンピオンの山田忠司選手とコ・ドライバーチャンピオンの堀川選手。

2023年JAF中四国ラリー選手権「初」チャンピオンインタビュー

■2023年JAF中四国ラリー選手権FG-2クラス ドライバー 山口貴利選手

2023シーズンもクルーを組んだ山田真記子選手と、2012年JAF全日本ラリー選手権JN-1クラスのチャンピオンにも輝いている山口貴利選手。2010シーズンから参戦しているJAF中四国ラリー選手権ではなかなか全戦出られず、2023シーズンはようやくフル参戦が叶ったそうだ。「意外と苦手な林道なんで」という第1戦。「2022年は2位で“あれ、イケるわ!”と思って同じセッティングや!と思ったら全然イケてなくて」と、4位からのシーズンスタートとなった。「ダメやったから、全日本カムイ出て、それでセッティング見ながら色々やって次の(第2戦)てっぺん臨んだんです」と、迎えた第2戦では「“これイケる!”って手ごたえをつかんだ印象に残る1本」と言うSS1から快走を見せて優勝。「てっぺんと(第3戦)MACは変えなかったから、それは大きいです」と転機になったセッティング変更を振り返った。第3戦の最終SS4では、「途中で“あれ、何かおかしい、セッティング変わった”と思ったら、リアショックの上のつけねから外れて、うまい具合にリアバンパーに刺さってたんです。でも、完全に落ちることなく完走できました」と語るアクシデントを乗り越えての勝利はチャンピオン獲得最大の要因かもしれない、とのことだ。「走りきれてラリーはなんぼなんで。ラッキーな一年で、ちゃんと(チャンピオンを)獲れました」と2023シーズンをまとめてくれた。

フォト/山口貴利、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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