四国ダートラSD2の丸本光選手がタカタ開催の第5戦でインプレッサ初優勝!
2026年9月11日
広島県安芸高田市のテクニックステージタカタで8月9日、2026年JAF四国ダートトライアル選手権 第5戦が開催された。今季から四国ダートラの新たな舞台となった、三好グラベルパークで開幕した四国地区戦。開催数も2025シーズンから1戦増えて全6戦となり、盛りあがりを見せる。第5戦は2024・2025シーズンに引き続き、タカタでの2026年JAF九州ダートトライアル選手権 第5戦との併催で競われた。
2026年JAF四国ダートトライアル選手権 第5戦
2026年JMRC四国ダートトライアルシリーズ第5戦
エトワール スーパーダートトライアル2026 INタカタ
開催日:2026年8月9日
開催地:テクニックステージタカタ(広島県安芸高田市)
主催:ETOILE
当日は曇りがちということもあり酷暑というほどにはならなかったものの、やはり30℃を超える厳しい暑さの中で行われた。今回の一戦を含めて残り2戦、タイトル争いも気になるところだが、タカタが舞台ということで地元の中国地区勢も多数エントリー、彼らがシリーズ上位陣にどう絡んでくるかも見所となる一戦となった。
PN+クラス
PN+クラスは第4戦終了時点で、42ポイントを獲得している桒村浩之選手がポイントリーダー。2026年JAF全日本ジムカーナ選手権BC3クラスでも王座を争う、一色健太郎選手が2ポイント差で追う展開となっている。
20選手参戦と大盛況となった第5戦、第1ヒートでトップタイムをマークしたのは、JAF中国ダートトライアル選手戦を主戦場とし、PN1クラスのシリーズ首位に立っている井上翔太郎選手。2番手の一色選手に5秒以上の差をつける2分0秒2を刻んで折り返す。
第2ヒートでは前半ゼッケン、井上選手とダブルエントリーの石井拓選手が2分0秒1を刻んでトップタイムを塗り替える。石井選手がトップを保持したまま進行していくが、そのタイムを更新したのは、やはり井上選手。1分56秒64と、大幅にタイムを詰めてトップ奪回。一色選手は2分1秒62で3番手、クラスラストゼッケン桒村選手は2分3秒台の6位とシリーズ上位陣も及ばず、井上選手が圧倒的なタイムで優勝となった。
「今シーズン、四国地区戦は前回スポットで参戦し、今回は地元のタカタというこで出場しました」と語る井上選手は第4戦に続いて二連勝。続けて「今回、コース的にはいつもと違う所を走ったりと、その辺が勝負所だったと思いますが思い通りに運転できました。2本目の路面のグリップレベルも、イメージ通りでした」と振り返った。
そして、2位入賞で井上選手とワン・ツーを果たした石井選手は、JAF中国ジムカーナ選手権のPN2クラスでも活躍しているジムカーナドライバー。昨季の四国・九州地区戦併催の一戦でも井上選手とWエントリーで参戦して以来、約1年振りのダートラだったそうだ。
「ダートトライアル最高です。ジムカーナよりも魅力があるかもしれませんね! 適当なダート車を買おうかな、と思うくらい(笑)。また今回、ジムカーナでは到底勝てることができない一色選手に勝てたことが最高に嬉しいです!」と、石井選手は笑顔で語った。
一方、一色選手は「経験不足ですね。ワダチの走り方も分からないし、タイヤ選択も失敗したし、技術も足りなかったですね。それでも、いい勉強になりました」とコメントを残した。
タイトルの行方は一色選手が桒村選手を4ポイント上回りポイントリーダーを奪取したものの、シリーズ4番手の松原久選手までタイトル確定の権利を残し、混戦状態の最終第5戦での決着となった。
SD1クラス
開幕第1戦は3位に甘んじたものの、第2戦以降は三連勝で72ポイントを獲得しているチャモロ選手がポイントリーダーに立つSD1クラス。JAF中四国ラリー選手権FG-2クラスでも戦うラリードライバー、松岡竜也選手が54ポイントの2番手で追い、開幕戦の覇者、谷芳紀選手が35ポイントで3番手につける展開となっている。
しかし、松岡選手は2位だった第4戦でタイトル確定の権利を失い、また、厳しい条件ながら可能性を残していた谷芳紀選手は今回の一戦を欠場、スタート前にチャモロ選手のタイトルが確定した。
チャモロ選手は勝てば満点チャンピオンも確定となるが、第1ヒートで2分0秒44のトップタイムをマークしたのは、スポット参戦の豊福克久選手。2番手には2分1秒台で松岡選手が続き、チャモロ選手は2分3秒台の4番手に留まった。
豊福選手は第2ヒートで1分56秒16までベストタイムを更新、トップをキープしたまま後半ゼッケンまで進んだ。今季は常にトップ3の一角を占めながらも勝ち星がない松岡選手は、4秒近いタイムアップを果たすが1分57秒台でトップタイム更新ならず。ラストのチャモロ選手は6秒以上ものタイムアップで猛追するも、豊福選手に0.32秒及ばず2位に終わり、豊福選手が両ヒートでトップタイムを刻んでの優勝となった。
中国ダートラ地区戦SA1クラスにも参戦している、学生ドライバーの豊福選手は「大学の大会が来月タカタで開催されるので、その練習も兼ねて今回出場しました」とのこと。続けて「今日は、OBの奈良勇希選手(九州地区戦のオープンクラスに参戦)からアドバイスをいただき、色々と考えて走れたのが良かったと思いますが、運転が荒過ぎるとの注意も受けました。今回教わったことを課題に中国地区の最終戦と、大学の大会も頑張ろうと思います」と、今後の目標も語った。中国地区戦での豊福選手は、ウェット路面だったタカタでの第4戦で優勝しているが、ドライ路面では今回の一戦が初勝利とのことだ。
また、2位ながらタイトルを確定させたチャモロ選手は「開幕戦は、香川スポーツランドのセットのまま(三好GPを)走ったのですがトラクションが無くて、ゴールデンウィーク中に(三好GPで)開催された練習会の5日間のうち4日間、練習に行ってセッティングを詰めたのが第2戦からの連勝につながりました」と、タイトル確定の勝因を語った。第5戦については「梨の収穫期と重なったので寝不足で、ということにしてください(笑)」と、満点チャンピオン確定は最終戦までお預けとなった。
SD2クラス、クローズドクラス
SD2クラスは、今季2勝を挙げて58ポイントを獲得している谷正史選手が首位に立ち、開幕戦を制した梶田昌弘選手が55ポイントでシリーズ2番手。そして3番手には、丸本光選手が47ポイントで続く展開となっている。
タイトル争いがシリーズ上位3選手に絞られてきた中、第1ヒートで1分50秒67のトップタイムをマークしたのは丸本選手。2番手には約1.5秒差で梶田選手が続き、谷正史選手は1分54秒台の5番手と、やや出遅れ気味となった。
丸本選手は第2ヒートで1分48秒08までベストを更新し、トップをキープ。続くレジェンドドライバーの梶岡悟選手は、「ダート走行は2年振りでドキドキした(笑)」と、スポット参戦ながらGRヤリスを駆って1分50秒39と、2番手に割って入る。ラスト2の梶田選手は痛恨のタイムダウンを犯してしまい、4番手。そして、ラストの谷正史選手は5秒近くベストを更新するも1分49秒15と2位に留まり、丸本選手が両ヒートを制して優勝を飾った。
「今回は気負わず、適度に力を抜いて走れたのが良かったと思います」と、勝因を語った丸本選手は「2本目はタイム的にはもう少し伸びるかと思ってましたが、やはり何カ所か失敗はありましたので、それがなければ47秒台、46秒台といったタイムが出せたと思います」と、走りを振り返った。丸本選手はスバル・インプレッサWRX STIに乗り換えて初優勝、更にシリーズでも2番手にポジションアップを果たした。
そして、谷正史選手は「1本目はエンジン不調が治らず、結局2本目はプラグだけ交換していったのですが、それよりも全体的にタカタは苦手ですね」と、やや噛み合わなかったようだがシリーズ首位を死守。今回の一戦は4位に終わった梶田選手もタイトル確定の権利を残し、谷正史選手と丸本選手、梶田選手によるタイトル争いは最終戦に持ち越された。
また、国宇圭一郎選手と国宇翔生選手による親子対決となったクローズドクラスは、第2ヒートの逆転で父の圭一郎選手に軍配が上がった。
PHOTO/友田宏之 [Hiroyuki TOMODA]、西野キヨシ[Kiyoshi Nishino] REPORT/友田宏之[Hiroyuki TOMODA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]



