九州モータースポーツ表彰式、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止策を施して、2019年以来の開催!

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2022年2月3日

JAF九州地方選手権シリーズをはじめとした、九州地区でのJAF公認モータースポーツ競技会のシリーズ戦で活躍した選手たちを称える「2022年新年総会および九州モータースポーツ表彰式」が2022年1月16日、福岡市中央区に建つヒルトン福岡シーホークにて開催された。2020年は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により中止となったが、2021年は感染防止策を施して、2019年以来となる開催を果たした。

2021年九州モータースポーツ表彰式
開催日:2022年1月16日
開催地:ヒルトン福岡シーホーク(福岡県)
主催:JAF九州本部、JMRC九州

 九州モータースポーツ表彰式の会場は例年、九州7県の持ち回りで実施されており、2021年の担当は福岡県。福岡PayPayドームの隣、という好立地のヒルトン福岡シーホークが会場となった。

福岡PayPayドームの真横に建つヒルトン福岡シーホークで開催された表彰式は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止策を施し、全ての表彰対象選手を招待して開催された。

 表彰式の直前には同ホテル内の別会場にて、JMRC九州が2022年第1回運営委員会を開催した。村瀬晴信事務局長の司会により、中村善浩運営委員長の挨拶で始まった委員会は、JAFモータースポーツ部の村田浩一部長、JAF九州本部の川喜田大明事務局長も出席。2021年の決算・監査報告や、参加台数をより増やし、主催者も保護するためのモータースポーツ振興策についての報告など、各種議題についての審議が行われた。

 新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が急激な感染拡大の傾向を見せている状況での開催とあり、前週開催のJAF四国モータースポーツ表彰式、前日に開催されたJAF中四国ラリー選手権表彰式と同じく、感染防止策を徹底。

 会議中のマスク着用はもちろん、会場を出入りする際には手指の消毒、座席も間隔を空けてソーシャルディスタンスを確保するなどの施策が講じられて開催された。

JMRC九州の2022年第1回運営委員会もソーシャルディスタンスを確保するために座席の間隔を十分に空けられる場所で開催するなど、感染防止策が施されていた。

 直前に開催された運営委員会と同じく、表彰式の会場も感染防止策を徹底。来場者の検温、会場を出入りする際の手指の消毒はもちろんのこと、マスク必着とマスク会食の徹底、賞典授与の際は、受賞者はプレゼンターが持つトレーの上に乗せられた賞典を受け取るなど、様々な対策が施されていた。

表彰式の会場でも検温や手指の消毒はもちろんのこと、賞典の授受方法に至るまで、様々な感染防止策が施されていた。
食事も例年のビュッフェ形式ではなくお弁当、飲み物もお茶かノンアルコールビールが提供された。そして、マスク会食の徹底も行っていたことからも、感染症感染拡大防止に細心の注意を払っていたことが伺えた。

 表彰式はJMRC九州の共済委員会、榊淳一委員長が司会進行を務めた。JMRC九州福岡支部の倉下慎一支部長が開会を宣言、続いてJMRC九州の中村善浩運営委員長より年頭挨拶が述べられた。

 中村委員長は昨今の厳しい状況においても表彰式が実施できたことへの感謝、そして2021年も厳しい状況のなか、主催者や選手はじめ関係者の尽力によって、選手権など年間のイベントを開催できたことに感謝の意を表した。そして、第1回運営委員会で採択された振興策を報告するとともに、2022年の抱負を述べた。

「前に進むことが大事」とも語ったJMRC九州の中村善浩運営委員長。参加者の増大をはじめとした積年の課題にも積極的に取り組んで解決していこう、という強い意志を感じる年頭挨拶だった。

 そして、JAFを代表してJAFモータースポーツ部の村田浩一部長が受賞者のみなさんへの祝辞、そして競技会開催に携わる関係者の方々への感謝と挨拶を述べた。そして、来賓を代表して住友ゴム工業株式会社モータースポーツ部の竹内二郎部長、トヨタカローラ福岡株式会社の井上直喜代表取締役専務、全日本学生自動車連盟九州支部の宇田川陽亮常任委員長からの祝辞と挨拶が行われた。

JAFモータースポーツ部の村田浩一部長は、2021年はJAF会員が2000万名を突破し、モータースポーツライセンス発行数が増加したことへの感謝を伝えるとともに、統轄団体として安全に楽しく公正に、競技会に参加できる環境整備に努めていくことも語った。
住友ゴム工業株式会社モータースポーツ部の竹内二郎部長は選手のみなさまの2021年の活躍を称えるとともに、2022年はさらにモータースポーツに情熱を注ぎ、規則変更や世界的な環境の変化にも対応し、モータースポーツ活動を支えていきたい、と語った。
2021年は自身もGRヤリスを駆り、九州ジムカーナ地方選手権のS2クラスで3位となった、トヨタカローラ福岡株式会社の井上直喜代表取締役専務。ひとりでも競技に参戦して、楽しんでもらえる仲間を増やせるよう活動したい、と2022年の抱負を述べた。
全日本学生自動車連盟九州支部の宇田川陽亮常任委員長は、2021年も全九州学生ジムカーナ / ダートトライアルの両大会が開催できたことの報告と、競技会参加料について学生割引を設けられていることへの感謝などを述べた。

 JMRC九州の2022年役員紹介の後、川喜田事務局長の音頭により乾杯が執り行われ、その後に表彰式がスタートした。

 レースのJAFスーパーFJオートポリス選手権は村田部長がプレゼンターを務めた。川喜田事務局長がプレゼンターを務めたのは、RH1クラスからRH5クラスのドライバー、ナビゲーターが表彰されたJAF九州ラリー選手権。

 JAF九州ダートトライアル選手権のPN1+、N1、RWD、S1、S2、C、Dの各クラス、そしてJAF九州ジムカーナ選手権のB1、B2、PNR1、PN1、PN2、SA1そしてSA2の7クラスの選手たちは、JAF九州本部事業部の竹井和弘部長から賞典を受け取った。

 さらに、2021年12月にバーレーンで開催されたレーシングカートのROTAX MAX CHALLENGE GRAND FINALS 2021のMini MAXクラスを制した遠藤新太選手、2021年JAF全日本ラリー選手権JN3クラスのコ・ドライバーチャンピオンを獲得した藤田めぐみ選手第15回JMRC全国オールスターラリーフェスティバルIN北海道で活躍した星野元選手と竹尾真理華選手2021年JAFカップオールスターダートトライアルのJD1クラス3位の江川博選手に、その活躍を称える目録が贈られた。

 表彰終了後には大抽選会を実施。2019年はビンゴ大会だったが、感染防止策の一環として抽選会に変更された。抽選番号が読みあげられる度に、会場からは一喜一憂の声が上がった。

 感染防止策の一環としては、九州表彰式恒例だった鏡割り、そして出席者全員の集合写真も行わなかったが、最後にJMRC九州の羽田野道明理事が「声は控えめに、心をこめて」と音頭をとって万歳三唱、今後の九州モータースポーツの発展を祈念して、幕を閉じた。選手をはじめ出席者のみなさんは2022年のシーズン開幕に向けて、英気を蓄えることができた表彰式になった様子だった。

川喜田事務局長は、2021年も恋の浦で観戦して熱戦に九州のモータースポーツ発展の期待を感じたこと、九州本部管内でもモータースポーツライセンスホルダーが増加していることを報告し、乾杯の音頭をとった。
大抽選会では、協賛企業から景品として数多くのモータースポーツグッズが提供された。来賓企業の賞の際には来賓自らがくじを引き、賞品を手渡す場面も。感染症感染防止のためにビンゴ大会からかたちは変わったが、好評だったようだ。
表彰式の最後を締める万歳三唱は、JMRC九州の羽田野道明理事が「万歳の手に九州が乗っていると思って、声は小さめに、でも心をこめて」と音頭をとった。
2021年JAFスーパーFJオートポリス選手権3位の東慎之介選手。
JAF九州ラリー選手権RH-5クラスドライバー表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの瀬戸駿一選手、2位の白𡈽辰美選手、4位の今村淳一選手、5位の若杉達哉選手、6位の林大河選手。
JAF九州ラリー選手権RH-5クラスナビゲーター表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの國定友博選手、3位の竹尾真理華選手、4位の岩本耀大選手、5位の安田裕太朗選手、6位の秋竹誠之選手。
JAF九州ラリー選手権RH-4クラスドライバー表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの貞光建選手、2位の田中翔太選手、4位の久保田匡紀選手、中尾純也選手、松本弥青選手。
JAF九州ラリー選手権RH-4クラスナビゲーター表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの松本弥青選手、4位の金子秀一郎選手、梅田久美選手。
JAF九州ラリー選手権RH-3クラスドライバー表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの豊田智孝選手、3位の北垣恵一選手、4位の河本拓哉選手、5位の横手孝稀選手。
JAF九州ラリー選手権RH-3クラスナビゲーター表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの松葉謙介選手、4位の柴田咲希選手、6位の原田裕己選手、石原宗典選手。
JAF九州ラリー選手権RH-2クラスドライバー表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの窪啓嗣選手、3位の城戸新一郎選手、5位の鶴田健二選手。
JAF九州ラリー選手権RH-2クラスナビゲーター表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの藤口裕介選手、4位の門田実来選手、5位の藤田めぐみ選手、6位の糸永敦選手。
JAF九州ラリー選手権RH-1クラスドライバー表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの津野裕宣選手、2位の常慶明秀選手、4位の久保慶史郎選手。
JAF九州ラリー選手権RH-1クラスナビゲーター表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの大庭正爾選手、2位の乾匠一朗選手。
JAF九州ダートトライアル選手権PN1+クラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの水野喜文選手、2位の平安龍司選手、3位の秋竹誠之選手、4位の安川典男選手、6位の原口真選手。
JAF九州ダートトライアル選手権N1クラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの永田誠選手、2位の江崎和則選手、3位の藤崎清選手、4位の藤口裕介選手。
JAF九州ダートトライアル選手権RWDクラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの良本海選手、2位の山田益丈選手。
JAF九州ダートトライアル選手権S1クラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの中村凌選手、2位の吉田カオル選手、3位の篠原徹選手、4位の大庭正章選手、5位の川﨑佳弘選手、6位の樋口晴渡選手。
JAF九州ダートトライアル選手権S2クラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの岡本泰成選手、3位の井上博保選手、5位の今福和彦選手、6位の山本厚選手。
JAF九州ダートトライアル選手権Cクラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの濵田隆行選手、2位の岩下幸広選手。
JAF九州ダートトライアル選手権Dクラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの橋本和信選手、2位の江川博選手、3位の五味直樹選手、4位の高橋亮一選手。
JAF九州ジムカーナ選手権B1クラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの福田宗久選手、2位の池武俊選手、3位の渡邊和成選手。
JAF九州ジムカーナ選手権B2クラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの菅智資選手、2位の小石孝浩選手、4位の山田益丈選手、阪口美紀選手、新開雅寛選手。
JAF九州ジムカーナ選手権PNR1クラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの渡部峻佑選手、2位の松本博文選手、3位の貞光建選手、4位の髙橋和希選手、木下慧選手。
JAF九州ジムカーナ選手権PN1クラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの衛藤雄介選手、4位の馬場慎太郎選手。
JAF九州ジムカーナ選手権PN2クラス表彰登壇者のみなさん。左からチャンピオンの奥薗圭介選手、2位の米田泰章選手、3位の黒水泰峻選手。
JAF九州ジムカーナ選手権SA1クラス表彰登壇者のみなさん。左から3位の岡本泰成選手、4位の羽立良大選手、5位のたにもと章則選手。
JAF九州ジムカーナ選手権SA2クラス表彰登壇者のみなさん。左から初チャンピオンの松尾圭介選手、3位の井上直喜選手。
特別表彰を受けたみなさま。左上から、レーシングカートのROTAX MAX CHALLENGE GRAND FINALS 2021のMini MAXクラスを制した遠藤新太選手、2021年全日本ラリー選手権JN3クラスコ・ドライバーチャンピオンの藤田めぐみ選手は、2014年以来の王座獲得。左下から第15回JMRCオールスターラリーIN北海道でR-2クラス2位を獲得したドライバーの星野元選手と、R-4クラス4位のコ・ドライバー竹尾真理華選手、2021年JAFカップオールスターダートトライアルのJD1クラスで3位を獲得した江川博選手。

フォト/西野キヨシ レポート/JAFスポーツ編集部

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